ルス

2色アタマ

Jan.5,2003

昨夜も私が権利を奪って、仔猫たちと一緒に寝た。少しばかり更新を頑張ったので大分寝るのが遅くなってしまったのだが、それまでルスもリマも静かに眠っていたようだ。私達が部屋に入ると大あくびを繰り返し、少しずつ覚醒して行く。しばらく抱っこしたり、ボールを転がして遊び相手を務めたりする。私が灯かりを消して布団を被るのを合図に、2匹同時に悪魔が降りた。仕方ない・・・また忍耐の時間だ。

しかし時間帯が悪かった。2匹にしてみれば夜は寂しく過ごして、明け方猫が起きるべき時間に私がノコノコとやって来て寝ているようなものだから、なかなか疲れない。時々私の体の上で休息をとっているが、もう1匹が(どちらなのかは判らない。だって布団を頭の上まで被っているのだから。)いる方を狙っているのが、小刻みな動きで判る。雌伏してお尻を左右に振っているのだろう。狙いを定めると、私の体の上から物凄いジャンプをして行く。

追いかけっこが始まると、当然私の体の上などは単なる楽しい障害物でしかない。あの小さな軽い体のどこにこれだけの衝撃を生む力があるのかと思う程、突進する瞬間の後ろ足の蹴りはパワフルだ。蹴られても駆け抜けられてもひたすら耐える。悪魔が降りている時に、一緒に遊ぼうという気になっても無駄だ。その時の仔猫は、必ずしも相手を必要とはしていない。エネルギーを自分でコントロールさせて終息させた方が、却って疲れさせ過ぎないのだ。そこは猫経験の長い者の知恵である。飼い主は布団の中で、声に出さずにお祈りでもしているしかない。「エロヒム・エサイム」・・・ではない、そうだな「天使祝詞」が良いだろう。「 めでたし聖寵充ち満てるマリア、主御身とともにまします。御身は女のうちにて祝せられ、ご胎内の御子エズスも祝せられたもう。天主の御母聖マリア、罪人なるわれらのために今も臨終のときも祈り給え。アーメン」これを10回も唱えていれば、眠くなってしまうさ。

それにしても、鈴の入ったプラスチックのボールを与えたのは大失敗だった。猫経験が長いと自慢したばかりだが、これは初歩的なミスだった。うるさくて敵わない。悪魔が去ってからも、時々軽く転がすだけでうるさいうるさい。殆ど眠れないまま、もうボールは諦めて布団に入ってくれるようお願いするのだが、申し訳程度に入って来ても、片割れがボールをチリリと転がすと、またトットコ出て行ってしまう。落ち着かない夜だった。結局外がすっかり明るくなるまで、仔猫は眠らなかった。私が変な時間に寝たのが悪い。今後は、睡眠時間を2割増しでとらないと駄目だ。

今日は猫のトイレ砂(トフカスサンド)と野良猫フード、そして仔猫たち専用のコンテナとおもちゃを買いに出掛けた。しかしトフカスは売り切れ。入荷は木曜日だと言う。まだ買い置きは若干あるので、また週末に出直そう。コンテナはカワムラさんも余裕で入れる大型のものにして、常に部屋に扉を開けて設置しておく。早速ルスが入ってチェックする。何事にも積極的なルス。リマはルスにつられておそるおそる、後から行動を起こすのが常だ。

今日も晴天で眩しいほどの陽差しだったが、外気温はかなり低い。目の前の公園では、ボーイ・スカウトが集会をしている。時折、笛の合図や号令の合間に、知っている歌が聞こえてくる。ボーイ・スカウトもガール・スカウトも創始者は同じなので(ロバート・ベーデン-パウエル卿・・・・・彼をB-Pと呼ぶ。ちなみに、ベーデン-パウエルはハイフンでつなぐのが正しい)、ボーイ・スカウトとガール・スカウトに共通する歌がいくつもあった。今でもこんな歌を歌っているのか・・・と懐かしい気持ちで聴いていた。

私が少女時代の10年以上を過ごしたガール・スカウト・・・滅多に思い出す事はなかったが、思い出すと懐かしいし、お陰様で私の精神の一部にはB-Pスピリッツが根付いているのも確かだ。その最たるものは「備えよ常に」かな。スカウトには「約束」と「掟」というものがあったが、これは最近改定されたらしい。ちょっと興味をひかれて調べてみたら、新しい「おきて」はなかなか良く変わったと思う。「 私はいのちあるものを大切にします。 」とか「 私は自分で考え行動します。」「私は言葉と行いに責任をもちます。 」これは、ガール・スカウトでなくとも守るべき事だ。しかし自分の頭で考えて、自発的に責任ある行動をとれる大人が少ない。残念ながら(当然ながら?)、野良猫の保護も然り。

日に2回、ルスとリマには抗生物質を飲ませる事になったのだが、フードを分けて与えるのは難しいので、直接喉の奥に投下する方法で飲ませている。これが出来ると確実性も高まるし、そもそも楽だ。多少は嫌がるものの、あっという間に飲んでくれる。後はケロリとしているので助かる。これが2階の6匹には難しい。アインくらいかな・・・出来るのは。ミュウなど、一旦飲み込ませても、苦労して吐いてまで飲むのを拒絶する。戻すと口の中に苦い味が広がるので、ますます嫌いになる。今では口を開けさせる事すら難しい。口を開けてしまうとろくな目に遭っていないから、すっかり学習してしまった。ルスとリマも、今のうちだけかなあ?

さて、どう気持ちを誤魔化しても今日で休暇が終わりだ。それを思うととても悲しい。予定していた事(たくさんの更新、大掃除、おせち作り、実家への日帰り、新年会)は、ほぼ98パーセント出来ず終いだった。しかし新しい家族を迎えられた。疲れていて根気がなくなっていたせいか短気を起こして決めてしまった感も拭えないが、それでも結果オーライだ。思いがけず可愛い仔猫が2匹も、しかも姉妹でうちの子になった。ますます時間がタイトになったが、方向を少しずつ変える転機になってくれるかも知れない。もっと自分の時間を大切にする生活への転換が、そろそろ本気で必要なのだと思う。

年賀状の返事はまだ書けない。松の内を過ぎてから「寒中見舞い」の形で出そうと、またモラトリアムをしている。

コヒンピュータ・ウィルスがまだ猛威を振るっているようだ。私のメールアドレスに成りすまして、あちこちにウィルスが配られているとも聞く。こちらは感染しておりませんので、それは成りすましウィルスです。ウィルスチェックと、怪しい添付ファイルを開かないよう、プレビューしただけでも感染するのでご注意を。うちはアクセスも多いし、メールの数も半端ではないので、うちに成りすます確率は高いらしい。困ったものだ。

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ


月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》INDEXへ戻る
inserted by FC2 system