マルコ

光の中で

Jan.7,2003

昨夜、遅くにエサやりに出掛けた甲斐があった。ハナクソが出て来たのだ。この調子だったら、いずれ捕獲出来る日も来るかも知れないと期待を膨らませている。いずれ死ぬ時は家で・・・このままでは、弱ったら出て来なくなる。どうしても捕獲したい。くどいようだが、折角捕獲して避妊し1ヶ月も入院させていたのに、結局野良に戻さざるを得なかったあの頃の状況が悔やまれる。

しかしそれを言ったらゴマの娘たちだって里子に出したのだし、ちゃーちゃんだってハナクソの子供たちだってミッちゃんだってSUNちゃんだって・・・その他諸々(ぶっ込みでごめんね)みんな人の情けにすがって里子に出したのだから、その時その時の状況下で精一杯やったのだと思ってはみるけれど、今になって次々と4匹も増やせている状況で、一番思いの強いハナクソが連れて来られないこの皮肉。

そう言えば、かつてこの子が欲しいなあ・・・と思いつつもこの家を自由に出来ない・猫大嫌いのキチガイジイサンがいる、挙げ句の果てには寝たきりで介護が必要になる・・・という具合に、諦めざるを得なかった子たちも数多いたのだが、最近私が加速度的に(?)猫を増やした事で、「私が引き取りたい位に可愛いです」と言って励ましていた当時の保護主さんにもちょっと申し訳ない気持ちになったりしている。それはそれで仕方ない事なのだが、タイミングというものは難しいと改めて思う。

昨夜もルスとリマは凄かった。私が布団に入るとスイッチが入るのは何故なのだろう?リマは時々私の顔の上や顔の脇でおとなしく休んでいるけれど、ルスがなかなか休戦状態にならないので、直ぐにつられて飛び出して行く。ガラス戸をはずして中にカーペット地の敷物を置いたサイドボードの中も、絶好の基地となった。ろくろく私と添い寝する事もなく元気に暴れていた2匹だが、夜明け前にふと目覚めると2匹が折り重なって私の枕元で眠っていた。

しかし次に起きた時には、障子の破れ穴から外を見て、シンクロしてお尻を振っていた。どうやら野鳥やハトの気配に喜んでいるらしい。あまりに集中しているので、私が起き出して部屋を出ても追って来ない。鳥の方が魅惑的らしい。ちょっと寂しい。しかし朝は忙しくて、ゆっくり遊んでやれない。ごめんね。もうすぐ茶トラの気の善いご隠居が退院して来るから、ちょっとは安心でしょ?

今日は、こうちゃんにお願いして「猫の手倶楽部」の支援金の振り込みやプロポリスをお分けする相手への発送をして貰う。銀行は歩いて行くには遠いので、ちょっと申し訳ない。かと言って、家からそこまでバスも通っていない。まったく不便な町だ。車がもう1台欲しい。

『foto de 猫雑記』も、大幅に作り変えなければならない。マス目が残ってしまっている特別扱いわがまま息子マルコの写真をあと数日ちょこっと続けてしまえば、作り直しに手が出せる。このまま順繰り1匹ずつ載せていたら、まだずっと先だものなあ。

今日の全体ミーティングでは、展示会の全ての段取りを私がやらなけれけばならないような雰囲気になって来て、これは幾らなんでも無理だと思っていたら、展示会用ワークチームのヤマダさんとスエトミさんが私を哀れと思ったのか、動きにくい相手の交渉役をどんどん進めてくれて助かった。役所の人間は(自分が偉いと思っているオジサンは特に)、女相手だと真剣に相手をしないところがあるようだ。しかし思いやりと能力のある仲間がいるのは有り難い。ヤマダさんが必要な機材(プラズマディスプレイ等)のスペックを調べてくれてブースの見取り図をPCで描き、私は企画書に仕上げる。予算が全ての役所だ。これで最後の詰めが出来る。10日に研究業務室長がこの書類を持って本山に交渉に行くのだが、川口さん一緒に行くかい?と言うので「パンフレット作りが忙しいので・・・」と断った。この忙しい時期に、つくばなんか遠くてとても行けないよ!

それにしても人間関係・信頼関係が出来て来たお陰なのか、この私ですらチームというものの良さを享受しているなあと思う。個人でフリーでしていた頃には味わえなかった、組織のプラスの面だ。1足す1が2でなくなる醍醐味がある。有り難う、ヤマダさん。自分の仕事が物凄く忙しい時期だと言うのに半日殆どそれに割いてくれて、多分困っている私を助けてくれたのね。

今夜は残業せずにさっさと切り上げ、帰り道にエサやりにも寄って来られたから、夜中のお出かけはしなくて済む。しかし誰の姿もなかった。寂しいけれど、ハナクソたちもどこかで頑張っているんだと思うと、私も泣き言ばかり言っていられないや。折角早く帰宅出来たので、猫たちとなるべくスキンシップしたいと思う。好きで一緒に暮らしている猫たちだ・・・一緒に居られる時間をもっともっと大切にしよう。

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