ゴマ

ペロペロ

Feb. 7,2003

今日は9時50分までに行けば充分なのだが、着いたら9時だった。誰も来ていないだろうな・・・と思いつつ幾つもあるエントランスのひとつに向かうと、フルトさんの笑顔が見えた。流石・・・早く来る人はどこでも早い。神戸のホテルでもそうだったし、日頃の出勤も早い。

技術展と並行して、チン・・・もといシンポジウムやセミナーが、2日間で合計8つ催されていた。私は今後少しでもこの世界に慣れる為にも、見識を広め、多少難しくとも勉強させて頂くようにしたいと思う。それに、シンポジウムの一つは、所長の発表もあるのだ。これを聞き逃しては罰があたる。

このシンポジウムでは、資料代と称して(実際、立派な想定の資料があるのだが)千円の参加費用をとられる。後で請求出来るらしいが、何しろお役所仕事だけに、何でも手続きが面倒臭くてしかも支払いが遅い。しかしスエトミさんがさっとお札を出して、私の分も立て替えてくれた。流石、「ラボの長男」と勝手に私が呼んで慕うスエトミさんだ。笑顔でおっとり、何事にも動じず、言葉少なに、それでいて的確に結論を出してくれるので、どんな局面に於いても頼りになる。

先日、神戸で行われた組織内でのワークショップの研究発表と比べたら、一人一人の持ち時間が短く、凝縮されテンポもあって、私のような素人が聴いても解かり易くて良いシンポジウムだった。むろんそれは発表者の能力であって、私のではない。しかし質疑応答の時間が取れず、シンポジウムではなく講演会になってしまった感もある。

会議場と名乗って営業しているだけの事はあり、スクリーンも大きくライティングも程よく、音響も悪くない。そう、全く悪くない。それに比べて(比べる方が悪いが)うちのラボの会議室はひどいな。窓のブラインドを閉めても西日が入ってスクリーンが明瞭に見えないし、マイクがないと声はちゃんとした音量で聞こえるのに、何を言っているのか言葉が聞き取れないのだ。何たって元は(今もか・・・)体育館だものな。

スクリーンの上を赤いレーザーのポイントが走るのを見ていたら、ここに猫たちを連れてきたらどうなるだろうと想像してしまった。まさにおもちゃのレーザーポインタと同じだもの。ジャムもマルコも大喜びで追いかける(そしてスクリーンを破る)だろうな。

気象庁の人や内閣府の人の発表は退屈だったけれど、最後の発表者であるうちの所長とそのひとつ前の東大の目●黒先生の発表は、大変明晰で聞き取り易い早口で、しかも内容が練れていて面白く聴けた。●黒先生は頭脳も言語も明晰という感じの人で、しかも強気なところが良い。●黒メソッドを採用すれば、日本人が大好きな「不眠不休で」「全身全霊で」などと言う風に働くよりも、ずっと効率の良い事が出来るのだと言っていた。耳が痛い。大王である私も、「爺」からは「PCが得意なことはPCにやらせて省力化するのが正しいPCの使い方だ」と諭されている。しかし知識と技術がないが為に、いまだにせっせと手作業で更新するしかないのだ。情けない。

今日は打ち上げをすると提案していた「ウ」が、夕方近くに会場入り。私とフルトさんは、それとすれ違いにラボに戻って仕事を片付ける。2日間の展示会を終えて、フルに受付をしてくれていたロボットチームのアベちゃんから、今メールが届いたところだ。どうやら打ち上げは行われたらしい。2日間説明要員として詰めてくれていたヤマダさんは昼も抜きで疲れ果てて帰り、スエトミさんは奥さんがぎっくり腰になったらしくて帰り、私とフルトさんはラボに戻り・・・でも、アベちゃんと今日受付に来てくれた美人のタケウチさんを労って貰えたらそれでいいや。「ウ」はアベちゃんによれば『立ちっぱなしでとても疲れたなんていっちゃって。私と山田さんは2日間なんだ!よ。言ってやりたいよ』という事だ。みんな解かっているのだ。

ああ、本当に疲れ果ててしまった。来週は来週で憂鬱な予定が目白押しで、まだまだ春は遠い。

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