ゴマ

なによぉ?

Feb.17,2003

また新しい週が始まってしまった。時間が経つのがますます速く感じられるようになっている。歳のせいもあるだろうが、実際に忙しいせいもある。手に余る事をしなければ良いだけの事だと言われそうだが、ではどれだけ無視出来るのか・・・そこが問題だ。
ま、やれるだけやるさ。そして、どうせやるのだったら楽しんでやらなければ馬鹿馬鹿しい。イライラしても、神経を立てても、結局は自分が苦しいだけだ。同じやるなら楽天的にしている方が、人にも心配や迷惑を掛けないしね。

だけど私は仕事が残っているとイライラするんだよ!!


東京都大田区の猫仲間から、ちょっとショックな報告が届いた。ここでも猫の虐待事件が相次いでいるらしい。この場でお知らせするだけでは不足だろうと思うのだが、先ずは取り急ぎお知らせしておきたいと思う。

虐待を知らせてくれた彼女は捕獲と避妊に目覚め、保護した猫たちを家に入れて多頭飼いの道を進み、里親募集も頑張っている明るい頑張り屋の女性だ。以下、その報告メールを原文のまま引用させて戴く。

去年、部屋から飛び出し脱走させてしまい、いまだに保護出来ないでいる【くろ&ぐれ】

そしてこういった事件が起き早急に保護をしないといけないのもわかっています。言い訳ではないのですが、全く人間に慣れていないのと、捕獲器や部屋の中を異常なまでに怖がって警戒している子達なので、ちょっとでも捕獲器をセットしたり、窓を開けたりするだけでも帰って来なくなってしまうのです。…そうこうしている間に【くろっちょ】が2003年2月13日から帰って来ていない…【ぐれっちょ】が虐待に遭ってしまいました…。

皆様からそんな私の対処の仕方にお怒りや非難もあるかも知れません。それを承知の上で今回、この地域、東京都大田区南馬込付近(中央1丁目)で起きている虐待のことを書きたいと思います。

我が家に2002年梅雨頃に初めて【くろっちょ】が現われました。ご飯をあげるようになり「この子をウチの家族にしたい」と思っていました。部屋の中にも少しずつ入ってくるようになってきていた頃、他に病気の野良猫親子が現われてしまい(ちちとてんてん)そっちを先に保護してしまい【くろっちょ】は落ち着いてから保護しようと思っていました。それから2階のベランダにハウスとトイレを置きご飯をあげるようにしていたら【くろっちょ】が【ぐれっちょ】を連れて来て、二人でベランダで住むようになりました。

初めて「虐待」が私の目の前で起きました…2002年10月15日 忘れもしません…。

【くろっちょ】
前日のお昼から姿が見えない… ご飯も食べに来ていなかった。その日の朝いつものように仕事に行く支度をしながら、ふとベランダを見たら【くろっちょ】が、いました…

いつもと様子がおかしい…よぉ〜く見たら、雨も降ってないのに上半身だけびしょ濡れ…んっ????自分の目を疑いました…【くろっちょ】の首に何か巻かれているのです…首の下から紐みたいなのが垂れている…体が震えました… 

【くろっちょ】の状態は、首にタコ糸みたいなのが巻かれてあり、顔から半分、何かで毛が濡れている…血は、出てない…口元が変型しているようにも見える… 

診断結果、命には別状なかった。先生の話しによると、首に巻かれていた紐は、人為的なもの…と言うか、いつでも首が閉めれるような仕組みに なっていたそうです…。顔が腫れぼったかったのは、口の中、下あごのほうに 何か刺さったのか刺されたかしたかで穴が開いていて、それが膿んでしまって顔全体が腫れてしまったそうです…
 
身体に浴びせかけられていた液体は刺激性の物質だったようです…。何度も洗ってくれたのでかなり落ちたようですが、皮膚がただれてしまっていました。

前足の傷については、そんなに深い切り傷ではなく【くろっちょ】が、舐めすぎて余計に炎症が起きてしまっていたのとヘンな液体をかけられてるので赤くなってしまったそうです。それ以外は、全く外傷は、ありませんでした…

【ぐれっちょ】
2003年2月6日またしても悲劇が目の前に起きた…。去年の悪夢が再び目の前に…。 

その日は仕事が休みで連日の看病疲れで起きたのが遅くお昼前に【くろ&ぐれ】に遅い朝ご飯を出そうと思ってベランダに行った…ハウスの前に血がついている…中のタオルにもついている…心臓がドキドキした… 

ハウスの中には【ぐれっちょ】の上に【くろっちょ】が寝てる。窓を開けた…。

勢いよく【くろっちょ】が飛び出た。【くろっちょ】を見てもなんともない…。【ぐれっちょ】が私を見た。その瞬間!!…震えた…目の前にいる【ぐれっちょ】が…。口から 鼻から 耳から 血が出ている…。顔が変型していた…。「事故か?」「喧嘩傷か?」いろんなことが頭をよぎった…。

診断結果、幸い命には別状なかった。バイクに跳ねられたか、蹴りあげられたかだそうです。下顎から斜45度くらいの角度で上に蹴られたか跳ねられたかだそうです。犬歯が折れて上顎に刺さっていました。他に外傷は、ありませんでした…。

そして2003年2月13日…
【くろっちょ】が帰って来ないのでウチのひとが探しに近くの駐車場に行った。「くろが死んでる!!」って戻って来た…。急いで見に行ったら違う猫しゃんでした。【くろっちょ】と同じ柄で尻尾がある子だったから違うとわかりました。道路の端の水たまりに死んでいました…。

よく見ると、口の中が出血していました。目と口が開いていました。犬歯がなく、顔だけ怪我してるようでした。猫しゃんの周りには、毛の固まりが並べたように落ちていました。毛の固まりが意味すること…それは…どこか違う場所で殺されここに連れてこられたと言うことです。周りの地面には血がついていませんでした。

すぐに家に戻り段ボールにシーツを入れ、その子をいれて24時間受付してくれている火葬場に持って行きました。

ちょうどその日の前日に数カ所の交番に別件で行ってました。その時にも「虐待が遭った」話しをして、近所のパトロールを強化してくださるようにお願いをしてきていたのです。

警察は、虐待の話しをした途端、全然、聞きたくないような感じで迷惑そうな感じで話しをはぐらかしたり「そういうのは、よくわからないから」と言って私達の話しを真剣に聞いてはくれませんでした。去年【くろっちょ】の時も同じような対応でした。調書をとってもくれない…何も聞いてくれない…。

猫しゃんが死んでいた場所にちょうど警察がいました。ひったくりがあったらしく、たまたま職務質問してる最中でした。警察の方に事情を説明しました。「管轄ではないから…」と言われたのですが、この地域は池上署の管轄なんです。その警察の方は池上署の人達なのに…。

「南馬込3丁目は、池上署で、猫ちゃんの死体が置いてある場所も池上署の管轄内です」と言って、頭にきてしまった私達は、歩き出しました。その後ろから一人の警察の方が付いて来て猫しゃんの死体を見てくれました。警察の方が言うには「事故ではないから、やはりこの付近で虐待があるのかも知れない」ということでした。警察の方が池上署の相談課と言うところがあるから、そこで相談してみてはどうですか?と言うお話でした。

早速、電話をしてみたところ「虐待もそうだけど飼い主さんのマナーのほうが問題ですよ」とか「飼い猫と野良猫の区別がつかないから難しい」とか訳のわからないことばかり理屈をこねられ「現行犯じゃないと逮捕できない、逮捕したところで罪は軽い」だのヘチマだの…思わず「捕まえる気ないんじゃないの?面倒なんでしょ?」と言ってしまいました。

その方も自分のうちで猫しゃんを飼ってるそうなのですが「うちでは首輪もつけていないし自由ですからね…飼い猫や野良猫の区別は、本当に難しいんですよ」と言われ、この人と話しても何の解決にも協力にもならないと思い、電話を切りました。

警察もあてにならないので、地道にこれからも「虐待反対!虐待防止!」を訴え続け、もっと範囲を広めチラシの配付もしていきたいと思います。許せない行為!がなくなるまで、私なんかの小さな力でしかないかも知れないけど、これからも動物達を守っていきたいと思っています。

毎晩パトロールしています。こんなことで「虐待」は、なくならないのかも知れないけど【くろっちょ】も帰って来ない今…何かしていないと落ち着かないのです。この家に越して来た最初に駐車場にいた野良チャン達の姿が、今は、ありません。

たまたま【くろ&ぐれ】は、虐待されたけど自力で私の元に帰って来れたけど、他に帰る場所がない猫しゃんや帰る前に命尽きてしまった子もいるかも知れません。私が知らないだけで…もっと他に犠牲になってる子がいるかも知れないんです!

虐待しないで!もう動物達をいじめないで!助けてください…お願いだから…いじめないで…

日本全国で起きている類の事件ではあるが、皆さんの近くも決して例外はない。昨日あるTV番組で、凶悪犯罪を減らすには、軽犯罪をしっかり取り締まると効果的だというニューヨークの実例をあげていた。地下鉄の落書きを消す事から始めたいう。悪戯も何もないところには、人間が普通に持っている「罪悪感」によって何か悪い事をしようという気持ちにならないという分析・実験結果に基づいた取り組みだ。人の目が行き届いている場所では、悪事を働きにくいという事もある。そして札幌市もそのやり方を導入して、効果が現れているそうだ。

動物虐待が即、子供たちなどに対する凶悪犯罪に繋がると言っているのではない。しかし、荒んだ環境をそのまま野放しにしている事は、更なる心の荒みを生む事は間違いないだろう。動物を虐待しても大した罪にはならないからと言って取り締まりを強化しないとしたら、警察はいかにも怠慢ではないか。犯罪を抑止する為にも存在している警察ではないのか。

もちろん飼い主のマナーの悪さもひとつの問題だし、事故や虐待を未然に防ぐための努力は飼い主が真っ先にしなければどうしようもないのだが、幾ら有志たちが避妊や保護と里子出しを頑張っても、今直ぐには全ての野良猫という存在をなくす事が叶わない限り、外を歩く猫たちもまた厳然と存在し続けるのだ。

この事件を伝えて戴ける方は、こうとだけ伝えて下さい。「大田区でもまた動物虐待が起きているようです。せめて飼い猫を自由に外に出さないように気をつけて下さい。そして人馴れした飼い猫を棄てないで下さい。」

「また」と言ったのは、大田区出身のマルコもおそらく虐待により怪我を負って、片足を失ったと思われるからだ。周囲に無関心でいる事は、虐待を野放しにしているのと同じだ。たとえ都会でも人と人との触れ合い、コミュニケーションをもっと大切にしないと、ますます闇の中では弱いものが酷い目に遭っているのだと思う。手を貸し合おう。自分の出来る事から協力し合って・・・。

さて、私は明日あたり池上警察署に電話でもしてみようかな。警官も忙しくて大変なのは解かる。だから、諦めずに心をこめてお願いするのだ。

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