カワムラさん

鼻の穴

Mar.21,2003
朝から集中してサイトの修正をしていた。前から気づいてはいたのだが、色んなページに山ほど出て来る「戻る」の意味の「back」というボタンが、全て「バッハ」になっていたのを『間違い探し掲示板』で遂に指摘されてしまった。う〜ん、お目が高い・・・確かにバッハは好きだけど、これは恥ずかしい。しかしあまりに膨大な数があるので、もう大らかに(?)とぼけていようかと思ったのだが、気になり始めると気になる。里親募集のコーナーや参加型コーナーだけでも変えておこうと思い立ち、昼までに相当のボリュームを修正した。機械的な作業なので、こうちゃんとお喋りしながら、デスクの上にはマルコ、膝の上にはアイン、足元の殿様椅子にはジャム・・・という贅沢な環境で作業出来た。

思いがけずそんな目的で最初から募集ページをめくる事になったのだが、里子に行った子たちを眺めながら色々と感慨を新たにしたり、いまだ募集に載せている古い記事に関しては再度(何度か追跡はして来たのだが)状況を伺ってみなければいけないな・・・と思ったり、気ぜわしい半日を過ごした。

午後にはご相談の電話を受ける。身近な野良猫の保護をして来た奥様からだった。里子出しの苦労も何度も経験し、たくさんの仔猫を人口授乳で育てた経験もあり、そして妊娠しているメス猫を保護した事もある方だった。これからのあり方を誠実に考えて、今どうすべきかという事を長く話し合った。自分のリスクの範囲で、過度に無理の無いやり方を長く続けて戴きたいから、それぞれのケース毎に(相手の許容量にも合わせて)私の意見は少しずつ違う可能性はあるものの、私も誠実にお応えして行きたいと思う。

途中から喘息の具合が悪くなり、相手の方にも「川口さん、苦しそうですけど大丈夫ですか?」と心配させてしまった。電話を切ってから少し寝る事にして、2階のベッドでミュウたちと寝ていたら、夕方にリエさんが登場。捕獲器の袋を作る事にしたので、その採寸などの為に来てくれる事になっていたのだ。試作品を持参してくれていたのだが、どうも変だ。しかし私も頭がボケていて、なかなかどう変なのかが解からない。ようやく、マチとして縫うべき場所が違っているのだという事に気づいた。大笑い。肩から掛けるのに、紐の長さを決める。こうちゃんをモデルとして最長サイズを決める。大抵の場合、こうちゃんよりは腰の位置が低いだろう。それ以上の人がいたら、その時は腕力も凄いだろうから、あまり斟酌しないで済む。

それにしてリエさんの実行力には脱帽する。一帯あの小さな体のどこに、あれ程のバイタリティが隠されているのだろう?晩ご飯を食べてゆっくりして行けと言ったのに、横浜でゲームソフトとCDを買いたいから早く帰ると言う。お土産に戴いたドンクのミニクロワッサンでコーヒーだけ飲んで、慌ただしく駅まで送る。その足で、みょーこの家に「卵」を貰いに行くのだ。毎日産みつづけていら100個にもなってしまったと言うから。・・・嘘である。みょーこはバカだから、時々葱10キロとかキャベツ30個とかキュウリ200本いう具合に産直で買うのだ。そして近所に配って歩くのだ。

数日前「お前さあ・・・タマゴ好きだろ?また一杯取り寄せたから取りに来いよ。」と電話があった。「好きだよ。焼いてあればもっと好きだけど。」と私。「何個要る?」「え〜っと・・・20個。」「そうか〜、じゃ30個な。」という事になっていたのだ。乃り子の瓢六への威嚇をじっくり見て、有芽子がこうちゃんにしなだれかかり、七生を抱っこして、みょーこの酒の肴を食い散らかして帰って来た。

みょーこはもうじき引っ越しである。エサ場にますます近くなる。エサ場の隅にマンションが建っていると言える程に近づく。死んだらその近くに埋めてやりたい位だ(これは冗談ではなくて、違法でさえなければ是非そうしてあげたい。但し私が先に死ぬかも知れないけどね。)。今のマンションは売りに出している。とても綺麗にリフォームしてあるし、場所も良い。しかも安い。独り暮らしで猫が飼いたい人が買うと良いのに・・・。

カワムラさんは蓄膿らしいのだが、そのせいで口で呼吸する事も多いし、鼻でする場合はブゴブゴと盛大に音を立てる。最近ではすっかり身体にも丸みを帯び、元気もある。おもちゃで遊ぶのも、仔猫に負けずに夢中だ。しかし遊ばせ過ぎると息苦しくなると思うから、加減が必要だ。写真のカワムラは、鼻の穴がおっ拡がって見える。既に遊び過ぎたようだ。変な顔をして見えるが、実物はもっと可愛い。(前回の写真と逆の現象である)
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