ジャム

天を仰ぐ

Apr.20,2003
疲れたので朝寝坊したつもりが、2階に上がって来たらまだ5時半だった。こうちゃんも珍しく眠っているし、6匹全て寝ていた。こんな事なら、もっとリマと抱き合って寝ていれば良かった。しかし、私が目覚めた気配で、カワムラ爺さんが「グ〜〜ッ、ゲ〜ッ」と言いながら寄って来て臭い口でキスしたがるので、「はいはい、おはよう、カワムラさん」とか何とか言って逃げて来てしまったのだ。昨夜さんざん襲われたのだから、朝は勘弁。まったくもう、猫のくせにエロいジジイだ。

早起きして、更新を色々としてみる。写真が溜まってきていたので『写真館』を更新していると、ミュウとアインは一度も登場していない事に気づく。ついネタを求めがちなものだから、寝てばかりいる年寄り猫は割を食う。この子たちの若い頃に、デジカメがあったらなあ・・・と悔しい。

早起きしたので、11時頃に少し横になった。10時にご相談の電話を受けて、その後はちょっと脱力感だった。横になったらやっぱり眠ってしまったらしくて、夢を見た。従ってまた夢の話。

私とこうちゃんは、家の1階の(見たことのない)和室にいる。これから鍋を食べようというところだ。いや、食べるのは鍋の中身なのだが、そこで交わされた会話は酷かった。「こうちゃんは私と暮らしていて楽しい?」こうちゃんは無言だった。やっと口を開くと「残りの人生は、一人で気楽にやって行きたい。」と言う。「じゃ、私と別れたいと言う訳?」と訊くと「カズエちゃんは激し過ぎるから、疲れた。」と言う。(余談だが、男なんぞに「激し過ぎる」と言われたのは20代の中頃までで、今では温厚で忍耐強い大人であると胸を張って言える。)

そこでなにやら物音がしたので、廊下を歩いて別の部屋に移動する。姑が病院から退院して来たらしいのだ。移動した部屋には布団が敷いてあり、その布団の下に今しもネズミが入って行こうとしていた。「あっネズミだ!」と私。するとこうちゃん、布団の上からネズミを軽く踏みつけた。尻尾が出ているので、それを持ち上げると、グレーの縞の可愛いネズミだった。まるでアメショーのような柄で、顔はアメショーよりずっと可愛い。丸い大きな目、大きな耳。「どうするの?それ?」と訊くと「外に放す。」とこうちゃん。「待って。そのネズミ飼いたい!」と私。

とりあえず入れておくものを探すが、丁度良いケージがないので、先ずは手元にあった蓋付きの鍋に入れて貰おうとする。ジャムとゴマが代わる代わる襲いかかろうとするのを、右手に鍋を持ったまま左手で必死で食い止める。しかしこうちゃんが鍋に入れたのは、心臓と胃袋、腸などがひとつなぎになった臓物だけだった。手には死んだネズミがぶら下がっている。物凄く怖くなって、私はキッチンの流し台の中に隠れた。その私の衣服の隙間に、こうちゃんはネズミの死骸を押し込もうとする。そこで「ひっ!」という感じで目覚めた。添い寝していたジーコも同時に飛び起きたので、私が身体を瞬間的にびくっとさせたらしい。

こうちゃんもダイニングから覗きに来たので、きっと声も出していたのだろう。「夢見ちゃったの?」と優しい声で訊くが、私はプンプン怒っている。一通りその内容を聞かせてやる。「何て酷い夢なんだろうね。」等と言っている。私と離婚したがっていやがったくせに、よくもぬけぬけとそんな事を言うものだ。「やだなあ、また勝手な夢を見て怒って。そんな事、あるはずがないじゃないか。」とか「それじゃ、ジョニー・ウォーカー(村上春樹『海辺のカフカ』参照)だよ。」と言い、あまつさえ「それじゃいかにもオレが悪逆非道過ぎるよ。日記に書いちゃ駄目だよ。」とまで言う。う〜ん、怪しいな。こいつ、優しい仮面の下には、恐ろしい悪魔の顔を持っているかも知れないぞ・・・なんちゃって。

やっぱり昼寝は良くない。悪夢の宝庫だ。「こうちゃん、私と離婚したい?」と今改めて訊いてみたら、「したくない。」と言っているので、まあ許してやるか。

雨だったので、猫たちはみんな良く寝ていた。ルス・リマ・カワムラさんに、今日はドロンタールを飲ませる日だった。リマは1度、ルスは2度吐き出してやっと飲ませたが、カワムラは幾ら上を向かせて口を閉じさせ、喉を撫で続けていても泡を吹きながら吐き出してしまう。諦めた。ルスとリマの回虫に関しては、頻繁に検便し続け、駆虫し続けるしかないだろう。何事も無菌状態で全て安心・・・という訳にはいかないのだ。

翻って自分を見れば歯茎が痛み、全身に浮腫みと気圧のせいか喘息が出る。しかしまあ元気な方だろう。持病がすっかり消えなくとも、このままの状態がキープ出来れば御の字だ・・・といつも同病のみょーこと話しているが、私の場合みょーこ程に根性がないので痛いのだけは嫌だな。痛くなければ、まあ良し。まだまだ一杯食べられるしね。

月曜日のメニューはお粗末な丼モノなので、明日は弁当持参の予定。さて、朝は時間が足りないので何を作ろうか?
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