ゴマ

おしとやか

Apr. 26, 2003
昨夜は、私が和室に下りて行くと、既に3匹は寝ていた。カワムラさんは私の枕の脇で、ルスはケージの上のクッションの上、リマは椅子の上だった。

リマは私が横になると直ぐ、大あくびしてから脇に入って来た。ゴロゴロ言いながら手を舐めたり噛んだりしているが、私は兎に角ドロドロに疲れていて眠ってしまった。

珍しくカワムラが迫って来ない。そのままそっと眠った。しかし、朝起きるとしっかりカワムラは枕のど真ん中で寝ており、私は枕から落とされていた。カワムラのあのしつこい攻撃にも何も気づかないで寝ていたのか、私は。



痛みはあまり感じないが、熱が高い。歯茎のせいなのか、気温が高くて暑いのか、持病の熱なのか解からないが不快だ。今日は歯医者に行くのだが、その前にみょーこの新居で豚シャブパーティだ。ミウラさんとノグチさんとみょーこと私の4人。まあ、エサやり同好会メンバーみたいなものかな。

私が八百忠で買い物してから行くと、ミウラさんは既に来て支度を手伝っていた。ミウラさんは昨日は半休をとって、引っ越しの片付けの手伝いをしてくれていたらしい。ミウラさんが3月4月とずっと仕事が忙しく休日も出勤していて忙しかったのを知っていたが、貴重な休日をこういう事に駆けつけてくれるなんて・・・。

私もみょーこも料理はかなり手早いのだが、やや丁寧さに欠ける事は認めざるを得ない。ミウラさんは、キュウリを刻むにもちゃんと板摺りしてからする。丁寧で心がこもっている。

そう言えば実家のママもそんな事をしていた。だから私も大学生の頃まではしていたはずだ。いつからこんな雑なオンナになってしまったのだろう?ま、キュウリはあんまり食べないからいいや。



みょーこの新居は広々としていた。日当たりも風通しも良い角部屋で、傾斜地に建つマンションゆえ見晴らしも素晴らしい。新川崎の高層ビルまでが見渡せ、今まで住んでいたマンションのあるマムシ谷を見下ろす感じだ。猫たちの隠れ場所もいっぱいあるし、猫缶置き場も一部屋確保出来ていた。

みょーこは「ワシが死んだら、オメーにやるよ。」と言うが、私の方が先に死ぬ確率は50パーセントだな。



暑い日だったのに、鍋を囲んでのシャブパーティ。私は歯医者の予約を6時に控えていたので飲めなかったが、ビールが美味しそうだった。悔しい。

こうちゃんは締め切りを控えていて、パーティすら参加出来ず。ミウラさんが用意して来てくれた高級な豚肉は大量だったし、私が買って行った牛肉も余ったし、巻き寿司も苺も残して心残りだが、テレサ・ちんが来なかったのでとてもじゃないが食べきれなかった。

豚肉と寿司とお茶とワインをお土産に戴き、ノグチさんからはバウムクーヘン、ミウラさんからはザボンカステラを戴き、こうちゃんにお迎えに来て貰って歯医者へと移動。



幸いにして、手術はもっと先に延ばされた。昨日は連休前でとても混んでいたのだ。ラッキー!・・・と思ってしまう私は子供レベルなのかな。でも歯医者で痛い治療が続くと、ちょっと休みたい。

もっと辛い治療を経験している人ばかりなので、私なんか同情にも値しない事は事実なのだろうが、何しろ顔面神経質だから治療は怖いのだ。インプラントした人など尊敬してしまう。顎の骨なんか削りたくない。要は炎症させなければいいのだ・・・多分。



ニッポンの長い冬が終わると、兎に角エサ場には色んな虫が出て来る。エサやりは、虫との闘いだ。

一番長く悩まされるのがヤブ蚊だが、出て来るのは虫と分類して良いものばかりではない。私のエサ場は駅近くの都会の路地裏なのだが、隣に廃屋に近い民家があり、一度敷地内に入らせて貰った時に目撃した庭には、落ち葉が何十年も処理されず腐葉土と化していた。

家屋は古い木造の平屋、塀はトタンだ。全ての雨戸が閉ざされ、人が住んでいるとは思えないあばら家だ。思わず『雨月物語』の世界に足を踏み入れたかの錯覚に陥る。

そんなお化け屋敷の存在のお陰で、私のエサ場に一番多いのはナメクジだ。しかもコロコロに太っている。ナメクジが一番嫌いだという事は前にも書いた。ラボの周辺にもたくさんいる。

そう言えば先日の清掃作業の際に見かけた奇妙な生き物・・・細長くてオレンジ色に近くて縦縞模様があり、頭が横広のぬるぬるとした生き物・・・人とは趣味が違う(と思える)イノウさんが「コウガイビル」であると教えてくれたが、あれも相当に気持ち悪かった。



そのコウガイビルだが、ここ神奈川県にも多く棲息しているらしい。みょーこは自分のエサ場で見つけてギョウチュウかと思い、ビンに入れてカトウ獣医に見せたと言う。すると「コウガイビルだよ。」と教えられたそうだ。

こうちゃんは我が家の日当たりの悪い北側の玄関脇の庭で、やはりそれを見たと言う。こうちゃんもてっきり寄生虫だと思ったらしい。その時にも「カズエちゃん、実はヘンなものがいたんだ・・・」と話を聞かされたが、実際に見た事のなかった私には想像がつかなかった。

しかし晴れて私もブツを目撃した訳だ。なるほど寄生虫みたいだった。

それでちょっと気になって調べたら、コウガイビルとは「ヒル」という名前が付いてはいても、ヒルのような環形動物ではないらしい。むしろ愛すべき(そうか?)寄生虫に近い生き物・・・扁形動物・・・である事が解かった。

新しい事を知るのは、何だか嬉しい。気持ち悪い事に変わりはないけど。

こちらのサイトにもこんな写真があるので、ご参照下さい。

扁形動物
へんけいどうぶつ Platyhelminthes


無脊椎動物の1動物門。放射相称形の動物(腔腸動物,有侯(ゆうしつ)動物)から左右相称動物へ進化していった動物のうちもっとも原始的な形態をもつ動物群。自由生活するナミウズムシ(プラナリアの1種),寄生性のジュウケツキュウチュウ(住血吸虫),カンテツ(肝蛭),カギサナダなど約1万7000種ほどが知られており,寄生性の種類で人間や家畜に種々の病気を起こさせるものも多い。

扁形動物は渦虫綱,吸虫綱,単生綱,条虫綱の4綱に分けられるが,ウズムシ類が原始的で基本的な体制をもち,それらのうちのあるものが寄生生活にしだいに適応してキュウチュウ類を生じ,さらに寄生生活に適応性が進んだのがジョウチュウ類と考えられている。扁形動物がどのような動物から生じたかについては,まだ定説はないが,腔腸動物のプラヌラ幼生から生じたという説と,原生動物の多核繊毛虫類の細胞分化によって,渦虫綱の無腸類のようなものが生じたという説とがある。

体は楕円形または細長く,背腹に扁平。体長は1mm以下から大きなものではジョウチュウ類で数mになるものもある。自由生活するウズムシ類は体表が繊毛でおおわれ,寄生性のキュウチュウ類とジョウチュウ類では,体表から分泌されたクチクラでおおわれている。ジョウチュウ類だけは体が多くの片節に分かれている。体内の体壁と内臓諸器官との間は柔組織が埋まっているが,なかには,裂体腔をもつことがある。

ウズムシ類の消化器官は一部のものを除いて複雑に分岐していて,末端は袋状になり,肛門はない。キュウチュウ類では消化器官が退化する傾向にあり,ジョウチュウ類では消化器官がまったくなくなっている。排出器官は原始的な原腎管であって,柔組織の中に枝分れしている管の末端にある索(ほのお)細胞が老廃物を集め,排出管を経て外部に排出している。

頭部に脳が発達し,そこから体の両側を後方へ神経索がのび,両者は各所で横の神経で連絡されている。ふつう,雌雄同体であるが,交尾を行い,生殖器官は比較的複雑である。自由生活性のものではミュラー幼生 M‰ller’s larva やゲッテ幼生 Goette’s larva などが見られ,寄生性のものは宿主を交換するなど複雑な生活史をもつものが多い。循環器官と呼吸器官はない。

(1)渦虫綱 Turbellaria 
大部分の種類は海水,淡水や湿地に自由生活している。水中にすむものは体表の繊毛で他物の上をすべるように進む。口は体の腹面のほぼ中央にあって管状の咽頭をだして品をすいとる。消化管には棒状のものや枝状に分岐したものなどがあり,かつては,消化器官の形態だけで分類されていたが,最近では神経系,排出系,生殖系などの構造をもとにして分類されるようになっている。

ナミウズムシ Dugesiajaponica は,きれいな池沼や小川などの石の下などにすみ,再生力が強いところから,実験形態学上の材料に用いられてきた。ウスヒラムシNotoplana humilus ほか多くの種類は潮間帯の石の下などに見られる。また,コウガイビルの仲間は体長30cmほどのものがあり,森や庭などの湿気の多い場所にすむ。

(2)吸虫綱 Trematoda 
外部寄生と内部寄生がある。体は扁平な葉状で,前端かその近くの腹面,または後方に1〜数個の吸盤をもっていて宿主に吸着する。消化管は簡単で,食道から二叉に分かれ,ほとんどのものは肛門をもっていない。感覚器はない。

大部分が雌雄同体で,複雑な構造の生殖器官をもっている。ただし,二生吸虫類Digenea のニホンジュウケツキュウチュウ(日本住血吸虫)は血液中に寄生し,雌雄異体である。生活史は複雑で,貝類,ミジンコ,魚などの中間宿主を経る。カンテツ,カンキュウチュウ(肝吸虫),ハイキュウチュウ(肺吸虫)など人間や家畜に寄生して種々の病気を起こす種類が多い。

(3)単生綱 Monogenea 
かつては吸虫綱に入れられていた。すべて寄生性で,多くは魚の鰓や体表に外部寄生する。雌雄同体で,世代交代は行わない。

(4)条虫綱 Cestoda 
すべて内部寄生のみで,ほとんどが脊椎動物の腸か体腔内に寄生する。体は種々の固着器をもつ頭部,頸部(けいぶ)とそれに続く多くの片節からなり,ときには4000個もの片節が連らなって全長が10m以上になるものもある。寄生生活のために消化器官は退化してなくなり,宿主の栄養を体表から浸透圧によって吸収し,また感覚器もなくなっている。

雌雄同体で,各片節の中に雌雄1組または2組の生殖器官があり,同一片節内で自家受精も行われる。受精卵は片節の中に入ったまま,または殻の中に包まれて宿主から出される。幼虫は多くは六鉤幼虫(オンコスフェラonchosphaera)であり,第1中間宿主または第2中間宿主を移行しながら変態し,終宿主に食われてから成体になる。

ムコウジョウチュウ(無鉤条虫)Taeniarhynchus saginatus,ユウコウジョウチュウ(有鉤条虫)Taenia solium,コウセツレットウジョウチュウ(広節裂頭条虫)Diphyllobothrium latumなどがある。

日立デジタル平凡社 『世界大百科事典』より
注:読み易くする為、改行・文字装飾を適当にさせて戴きました。

オデキといい寄生虫といい、つくづくグロテスクなものに惹かれる私。でもナメクジは嫌い。

今日のにゃんこ

わたしは、千波(ちなみ)といいます。岩手の猫です。
コンビニの前に捨てられていたみたいです。

優しい人に拾われて、いろいろ面倒を見てもらっています。
避妊手術も済ませました。ワクチン接種とか、駆虫とか、必要なこと全部済んでいます。

一度、千葉県から里親希望さんが現れましたが、血液検査の結果、破談になっちゃいました。白血病陽性。キャリアというのだそうですけど、元気です。

今は、先住猫とは一緒にできないからと、隔離されちゃっていますが、とっても寂しいです。なんでこんなことになっちゃったかなあ……と、ときどき思うけど、でも、元気。希望は捨てちゃダメだよって、言ってくれる人がいるので、その「希望」というのを捨てないで今日も元気にごはんを食べます。

わたしのことは里親募集 No.762を見てください。どうかよろしくお願いします。

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