昔の話をするようになると歳をとった証拠だと言うが、だからどうした。誰だって歳をとるし、昔話は適当に角がとれてしまっているから気楽で楽しいのだ。あんなに心臓がおかしくなる程、そして膠原病が発症する程、日々ストレスを与えられていた舅の事だって、死んで１年もすると好きにこそならないが面白おかしい思い出話になる。今だにひきずっている問題もある事にはあるが、当時絶望していた思いは綺麗になくなった。

朝、シャワーを済ませて裸のまま２階まで上がって来ると、ああ、自由になったものだ・・・と思う。疲れて仕事から帰って来ても、居間で呼び止められてぐだぐだと嫌味を言われる事もない。いつまた気がふれて２階に攻め上って来るかと、ヒヤヒヤしながら過ごす事もない。３匹も猫を飼って気持ち悪い、出て行け・・・などと言われる事もなくなった。（ザマミロ、一時は１１匹いたんだよ。）待ち望んだ日々だ。しかし１０年の間に、二人とも歳をとってしまったという事も事実だ。

姑も今では家にいない。姑にも、この偉い私が随分といびられたのだから信じられるだろうか。最初から、老人相手に反論しないと決めていたから、舐めていたのだろうが。揉めるのは真っ平だし、暇な時間がないので負けるが勝ちだと思っていた。アル中の舅は精神的に異常で暴言を吐き暴力を振るったが、姑は平常心で人を傷つける人だった。いちいち思い出したくないが、ひとつひとつ全部克明に覚えている。執念深いのだ、私は。

しかしその姑も、舅の死去後間もなく現役を下りた。「どっか行っちゃって欲しい。」と言っていた夫が、実際にどっか（とんでもなく嘘つきだったから、地獄で閻魔さまに舌を抜かれているかも知れないな・・・）に行っちゃった訳だが、いざいなくなってみると張り合いがゼロになったのかも知れない。急激にボケて身体も弱った。尤も夫が寝たきりになってからは、介護は一切しない妻だったけどね。見事な位に何も。私ならばこうちゃんの介護はしたいけどな。

結局は爺婆ともに嫁の介護を受ける羽目になったのだから、元気なうちにあまり嫁をいびらない方が良い・・・と現役の舅・姑たちには忠告しておこう。何だかんだ言っても私は親切でお節介だから、やるべき事は放棄せずにやる。もともと老人の世話をする覚悟で同居したのだもの。しかし正直なところ、愛情は最後まで持てなかった。尤も、姑はまだ死んではいないけどね。

今、ようやく二人きりだ。二人きりで迎える初めてのＧＷ（どこがゴールデンか解からないが）。そして猫９匹。もっと増やしたいが、体力的には限界だ。今ですら、かなりの部分を引き受けてくれているこうちゃんに、これ以上負担をかけるのは無理だ。こうちゃんの仕事に集中出来る時間も切れ切れになっている。今回の締め切りの目処がたつまでは、この３連休は私がもっとしっかりやらないと。

久し振りで、大阪弁変換サイトのお世話になって、自分の文章を読んでみた。やっぱり面白い。真面目な事を書いている部分の方が笑える。このサイトの目的など、大上段に構えて最近書き直しただけに変換後のものは大笑いだ。一昨日の「猫雑記」などはこうなる。

今までも捕獲・避妊のご相談は切れ目がなかったが、ここにきて急激にまた増えてきた。無責任な飼い主が産ませてエサもやらない母仔猫たちの世話をしている人だとか（何が飼い主だ、信じられん）、大家さんが外飼いしている猫たちがまたぞろ妊娠しているらしいとか（産ませては捨てに行っているらしい）、地域でエサやりをしている人以外からのご相談が増えている。何とか協力してあげたい。兎に角、捕獲器を貸し出すので、可哀想だと思う人が自腹で避妊してあげるしかない事を説得する。たとえ既に妊娠していても、避妊する事を勧める。これに関しては反対意見もあるようだが、自分で全ての野良猫とその仔猫たちを飼えないならば（ましてや一時預かりすら他人をあてにしなければ出来ないとしたら尚の事）、産ませるべきではないと強く思う。

カワムラさんは、今日の昼間観察していた限りでは、ひきつける事はなかった。コロイダルシルバーをノグチさんが病院で処方されたものを送ってくれたので、早速飲ませてみた。プロポリスほど嫌がらずに飲んでくれた。これで炎症が少しでも治まって、息がし易くなれば良い。老猫なので、体内への蓄積を考えるよりは、今兎に角生き長らえて貰える道を選ぼう。今夜、どうか発作が出ませんように。あと５年くらい生きてくれますように。

今夜は電話が続いていたので、まだこれから晩ご飯の支度だ。色んな野菜を使ってライスサラダにする。ちょうど届いた東京電力の小冊子に載っていた洋風ちらし寿司が美味しそうだったので、少し自分流にアレンジして作ってみるつもり。ご飯が炊けるまでの間に、アスパラといんげんを茹でてしまおう。そして食べたら、今日は更新を頑張らなくちゃ。さて・・・と。