カワムラさん

大好きな窓辺

Jun.16,2003
ラボの中に狸が棲息しているらしい。夜中に生態反応があり、セキュリティシステムが反応して警備員が駆けつけ、鼻先の長く尖った生き物を建物内に認めたらしい。そして追いかけたが、捕獲に失敗したという事だ。当たり前である。むざむざ素手キャッチされるような生き物ではないだろう。信楽焼きの酔っ払いデブ狸ではないのだ。素人はこれだから困る。私もプロじゃないけど。

動く生き物が侵入した・・・という事で、先ず疑われたのはこのあたりの野良猫であったらしい。所長などは、猫じゃなかったのか・・・と意外そうな口ぶりだった。猫だったら何だと言うのだ。簡単にどこからか入り込める建物であるという事が先ず元凶である。警備会社で馬鹿な駆逐作戦でも採ったら困るので、研究業務室長のO倉さんに、私が捕獲器で捕獲しますと申し出た。捕獲器を持って来て、帰るときに設置しておけば良いだろう。

捕まったらどうしようか?という話題になったが、O倉さんは野生動物に優しいらしく、放してやろうかと言う。それが良いですよ、一度捕まれば懲りて入り込まないだろうし、じゃあJFEに向かって放しちゃおう・・・等と放して笑ったが、間抜けなヤツだったら2〜3度は入るかも知れないし、要するに食べ物がないのだろう、狸も。

その話をして野良猫駆逐作戦などとられたら可哀想だし・・・と言ったら、ハダさんが「野良猫は可哀想で、狸だったら良いんですか?」とどこかの掲示板のような事を言うのだが、そりゃ地球上の万物に責任は持てないよ、私一人が。線引きしても仕方ないだろうし、私は兎に角理屈抜きで猫が好きなのだ。そして狸だって、捕獲して殺す訳じゃない。ちゃんとリリースする予定だ。捕まれば・・・の話だが。

しかし野良猫が嫌いな人も、狸だと「珍しい」「可愛い」と言う場合があるから不思議だ。私は敢えて言うならどちらも可愛いと思うが、狸は普通に飼うには臭いし野生的過ぎる。それに人を化かすし・・・というのは嘘だけど、野良猫だけでも99.99パーセントは見捨てている現状だというのに、この上狸だ、アマミノクロウサギだ、クジラだと私が手を出せるはずがない。別に博愛主義でやっている訳ではないのだ。私は猫が好きなだけだ。

いずれにしても、明日捕獲器を持参し、しばらくは毎晩仕掛けておかなければならない。所長は、誰かが飼っていて捨てたか逃げたものだろう・・・と言うが、狸くらい浜川崎にだって棲息しているよ。結構、藪というか緑地帯が深いからね。1匹だけじゃないと思うけどね。

ゴマ

得意の「ばったり」

Jun.16,2003

毎日毎日、研究室が蒸し暑くてとても過ごし難い。エアコンが全然効かないのに、先日の通達で28度に設定している。床から風を吹き出させる方式のエアコンだが、冷たい風は出ない。隙をみては一番低い設定温度の18度にしてやるのだが、それでも出てくる風は同じ生ぬるさだ。冬には温かい風は出なかったし、何と言う欠陥設備なのだ。ロボットの研究室は別室で、天井近くに突き出したエアコンだから、寒い位に効くはずだ。ロボットには暑がりのタキタさんがいるし、フロアが違うからO倉さんのチェックは届かないし、しっかり冷えている事だろう。寒ければ着込めば良いだけだから、むしろ羨ましい。湿気の多い暑さは、やはり不快だ。暑いの寒いのシックハウスだのと文句ばかり言いたくないのに、実際環境が悪い。

そのタキタさん、今日は物凄く早く出勤して来ていたらしくて、実は私も8時前に着いたのに通用口が開いていて驚いた。ふと思いついて、タキタさんに内線電話で確認してそれと判った。しかし何故そんな事を確認したのか事情を説明していなかったので、何か不都合があったのかと訊きに来た。1階に下りて来た時に、背中を見せてPCに向かっていた私のところで、言葉で「トントン」と見えないドアをノックした。その時は感じなかったのだが、あのコワモテのタキタさんが口に出して「トントン」が可愛くて、家に帰ってからこうちゃんに話してしばし笑った。いい奴だな、タキタさんて。ネタを提供してくれる事が増えた。

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