イル

新しいママと

Jun.21,2003
昨夜はエアコンを切って寝られた。クーラーの効いた部屋で寝るのは、決して身体に良くないと解かっているから、窓からの外気だけで眠れるのは嬉しい。ちゃんと眠れた気がした。朝になり、ルスとリマを避妊の為に病院へ連れて行く。1晩お別れだと思うと寂しい。この子たちは、本当に素直で愛しいのだ。無事に終わりますように。

そして今日は、仙台からイルの里親さんが来てくれた。勤め先の社長さんの運転で、片道5時間かけて迎えに来てくれた。事前に随分とメールや電話でやり取りし、やお部屋の様子も写真で知らせて戴いていた。出来るだけのサポートはしていくつもりだが、兎に角とてもとてもイルを望んでくれていたのが嬉しい。

イル

ママとお別れ

里親さんの会社は、地図に関係した会社だという。地図好きの私としては、話が弾んだ。昨日私がさせられた厄介な作業は、里親さんは日常的にしている事らしい。僅かな傾きをきちんと計算して回転させ、繋げていく作業もあるようだ。昨日、その計算にはピクセル数を数えてタンジェントを使うのだと言われたが、サインとコサインは知っているけど、タンジェントだけは習う日に学校を休んだから解からないのよ〜と言ってみた。

以前の勤め先で、超音波が検査対象に斜めに入射してセンサーに斜めに戻って来る場合、傷に跳ね返って戻る速度で傷の深さを割り出すには三角関数を使うのだと言われても、そういうものがある事は知っているが、私の脳味噌からは検出されないと言って上司に怒られた。私に数学の話をしないで欲しい。関数電卓の使い方すら覚えられなかったのだ。やる気がないから。

イルを預かって育ててくれていたのは、ぴょんさんである。そのぴょんさんは、遊歩道で保護したエヴァのお嫁入りを夕方に控えていたので、イルの里親さんにお別れをして帰っていった。イルの姉弟・ソウ&ルアよりも長く一緒にいたから、ぴょんさんも寂しそうだった。

社長と社員とイル
それにしても、優しい社長さんだった。イルを抱く様子も、とてもほのぼの。聞けば川口市の出身で、学生時代は蒲田に住んでいたと言う。仙台から横浜に日帰りで往復してくれる社長なんて、そうそう居ないと思う。私なんか送って貰うどころか、送らされてしまうのだから。

そして里親さんは、明るくと前向きな綺麗な人だった。声も部屋もとても美しい。ソウ君たちの里親さんは栃木だから、ちょっと遠いけれどいつかみんなで会えるといいね。それにしても恵まれた3姉弟だった。こんなに良いご縁と出会えるなんて。

里親さんの車を見送り、2階に戻ると電話。みょーこからである。ペー助・パー子のお見合いがセッティングされていたのだが、里親さん候補がいらしたと言う。急いで駆けつける。暑くて、そして忙しい日だ。

里親さん候補は横浜市内の女性で、新築マンションを購入したばかりらしい。落ち着いた品の良い女性だ。私やみょーこのようながさつな女ではない。ともあれ、実物をご覧戴き、その魅力も充分理解して下さった上で、姉弟2匹一緒に貰って戴ける事になった。良かった・・・この子たちにはお問い合わせが多かったのだが、1匹ずつのご希望が多かったのだ。詳細はここでは書かないが、里親探しの苦労は毎度人とのやりとりがどこまで誠実にやれるか・・・という点に集約される。時間との闘いでもある。

他にも色々と考える事あり、長年の経験の中から培った信念もあるのだが、差し障りがあるのでそれもここでは書けない。何と不自由な事だろう。兎に角、簡単には崩れない信頼関係がどこまで結べるか、相手の誠意を求める前にこちらがどこまで誠実に全てを曝け出せるかにもかかっている。

これで、私の募集は現在の段階では全て終わった。緊張が一気に弛んだみたい。偏頭痛と眠気が一緒にやってきた。一旦寝る。起きるのは朝かも知れないし、今は何も考えられない。

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