利尿剤を飲むと、血圧が降下して口も聞けない位になる。もとより血圧はあまり高くない。これでは運転はおろか、歩く事すらままならない。しかし３日間飲み続けて、大分浮腫みは引いたような気がする。足の甲に血管が見えるようになった。そろそろ止めても良いだろうか。土曜日の通院時に判定して貰う。

昨夜、眠ってから電話が鳴った。実家で何かあったかと驚いてつい出てしまったら、猫の相談だった。ある保護主さんの里親さんが里子を迎えた後も猫をどんどん増やし、精神的に限界を感じて全ての飼い猫（１０匹近く）を処分すると言っているのだと言う。その里親さんを支え続けるか、気になるのであれば全て引き取って里親探しをするかのどちらかしかないだろうし、何もしないで悩んでいるだけであれば相談になど乗れないと伝える。自分が泥にまみれる覚悟のある人しか私は手伝わないし、相手にしたくない。

冷たいようだが、それが基本だと思うから。私は万能ではないし、知恵も力も人並みにしかない。いや、血圧降下して、同時に代謝不良の酸欠状態で頭が回っていないから、冗談抜きで人並みを遥かに下回っているかも知れないのだ。ここで私が見捨てても、どのみち私は世の中の９９パーセント以上の猫を見殺しにしているのだから、私の心は今更痛まない（と言っておこう）。そんな私を人でなしだと罵る人達と、心が痛んで仕方ない人達が救出に動けば良い（しかし罵る人達は、得てして動かないものだが）。自分が率先して動く人を支援するならば兎も角、何でもかんでも引き受けていたら私が先に死ぬ。今だってもう棺桶に片足は突っ込んでいるのだ。

今回に関しては、先ずは考えられる対処方法を全て試してから（それも逐一、一緒に考えた）、もう一度お知らせ下さいと言ってある。いよいよ１０匹だか何匹だか解からないが全頭救出した時には、私がＳＯＳを立ち上げましょう・・・と。多分、その飼い主さんが元の保護主さんに甘えて構って欲しいだけだろうと思うのだが、追い詰めたらどうなるかは解からない。上手に里親さんの心を支えて欲しいと願う。しかし電話を切ったら午前２時半。１時間半だけ眠って、４時からは行動開始。今日はまた病院だ。くそ。これでは本物の病人になってしまう。早く薬漬けの状態を脱して、パッパラパーの気分で仕事をしたい。

と、これを書いている間に、件のご相談者からメールが入った。若干、状況が好転している様子だ。人の心を相手にするのは難しい。しかし里親探しをするという事は、そういうことも含めて責任があるものなのだとつくづく感じる。どうか頑張って欲しい。いよいよとなれば支援するよ。

それよりもうちの子だ。ジーコは相変わらず殆ど食べないし、ジャムはむずがって仕方ない。パパが階下に下りていると、特に寂しいようだ。そしてつい、ジーコやアインを追い掛け回す。ゴマにまでパンチを繰り出す。自分でもどうしたら良いのか解からないのだろう。気持ちは解かる。私も幼児期にそういう覚えがある。妹が生まれて、周囲の関心が妹に行っている時の、あのなんとも言えない我が侭で苦しい気持ち・・・心の中に風船が膨れていて、今にも破裂しそうな感じ・・・そんな時に限って愛らしく振る舞えず、悪い子になってしまうあの感じ。きっとジャムもそうなのだろうと思って、しみじみと優しくしてやりたいと思う。一人っ子には解からないだろうなあ。