ジャム

猫ベッド占領

Sep.1,2003
昨夜は、寝てからも何度かアインが吐いた。アインが吐く時は、ベッドから降りて床の上で吐く。心筋症の発作が起きた時にも、わざわざ冷たい床の上まで移動していた。苦しいと本能的にそうするのかも知れない。アインが吐く度に私たちも起きて対処していたので、昨夜は眠ったような眠らないような・・・。それでも自発的に食べてくれることが多いので、まだまだ元気でいてくれると信じている。

チャールズ・ブロンソンが死んだ。81歳だったらしい。そんな歳だったのか。もともと皺っぽい顔だと思っていたけれど、盛んに映画に主演していた頃というのは、結構オジサンだったのだな。殺された妻や娘の敵を民間人として違法に殺して行くという感じのシリーズがあったが、この役どころこそがチャールズ・ブロンソンにピッタリのハマリ役だったと思う。こんなお父さんだったら、絶対に安心していられそうだと感じた。しかし安心していた妻は殺され娘はレイプされてしまい、それで毎シリーズ同様にドラマが始まるのだが。

確か『狼よさらば』がこのシリーズの最初だったと記憶している。原題は『DEATH WISH』、復讐を果たしていく男ポール・カージーは探偵でも下警察官でもない建築家であった。復讐のみならず、街の単独自警団までやってしまう。シリーズは『DEATH WISH』のお尻に数字が付いていくだけなのだが、邦題は当時の映画の常で滅茶苦茶だった。「渋い」としか言いようのない俳優が、また一人いなくなった。

そう言えば、少し前にはボブ・ホープも死んだ。こちらは100歳だったという。ひゃ、ひゃくさい〜?!私の歳では勿論、ポプ・ホープの全盛期のコメディ映画をコンテンポラリーには観ていない。全ては、TVの洋画劇場でお馴染みの顔だった。「珍道中」シリーズ然り、「腰抜け」シリーズ然り。だって1940年代の作品が殆どだもの。

語り口がブラックで、知的で皮肉が利いていて、そして早口で立て板に水・・・実はとても好きだったのだが、100歳の写真を見たら、昨年天国に行ったきりの舅を思い出して「うわぁ・・・」と心の中で呟いた。写真はまだボブ・ホープが50代の頃だろうか。まだ充分に見るからに冴えている。いかにも頭の良さそうな顔だ。それと比べると、ジェリー・ルイスの白痴的な感じは、どうにも好きになれなかった。ところで、ジェリー・ルイスは生きているのだろうか?

今日の仕事はちょっと辛かった。朝一番からナンダカナ〜という出来事もあり、気が晴れない。そこにもってきて、掲示板には「仔猫が庭に迷い込んだけれど、親が許さず家には絶対に置けない、市役所に連絡した方がいいのでしょうか?」という内容の書き込みあり。市役所に連絡するという事は、イコール動物愛護センターでの死を意味するのだ。助ける手立てを提案した後、反応がないので一通り厳しい事は言わせて貰ったが、そうこうしているうちに仔猫はいなくなってしまったらしい。本人からメールが届いた。相談者も、全て承知の上で言っていたらしい。

仔猫と書き込みは消え、私の中に虚しさだけが残った。

日々、相談は増える一方だ。相談されたとしても、相談者本人に頑張る気持ちがない場合、私は一体どうすべきなんだろう?全ての猫をうちに連れて来いとは言えない。しかしみすみす殺されると判っていても、私は無視して忘れる事が出来るのだろうか?

今夜もまた嫌な気分で眠れないのか?犬・猫の1匹や2匹も置いてやれない世の中のしみったれで糞ったれの父親・母親たちが、もっと眠れない苦しい思いをすれば良いのに。そんな程度の人間が、子供を持って親面をしているのだ。せめて子供は親に倣わず影響も受けず、優しい心の深い人に「勝手に」育って欲しい。茜さん、もし万が一ここを見ていたら、今度見つけたら同じ思いをして泣かずに済むように、うちに連れて来なさい。交通費も出してあげるから。私とて、こんな嫌な思いをする位だったら、預かってしまった方がナンボかマシだ。

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