マルコ

首周り27センチ

Sep.8,2003
先日テレサ・ちんと電話していて、早く全員の首周りを計りなさいと言われ、そのやりとりを漏れ聞いていたこうちゃんがさっさと計ってくれた。ほらご覧なさい、こうちゃんだったら直ぐにやるでしょう・・・と言われる。返す言葉もございません。新しいネックレスの為だ。その計測結果は、ミュウの29センチが最大、ジャムとカワムラさんとマルコが27センチ、ルス・リマ・ペリーが24センチで一緒、アイン・ゴマ・イオが23センチで同じ、そしてジーコが21センチで一番細かった。改めて数字で見ると辛い。かつてはミュウの次に大きな猫だったジーコ。今は一番軽くて細い。でも頑張ってるよ、ジーコは。

とても嬉しいハガキが届いた。引っ越しの通知なのだが、3年前に里子に出したミッちゃん改めモコちゃんの里親さんからだった。この里親さんは、実質的には子供だった。両親が離婚して、お父さんと5歳の弟と暮らす、小学校4年生の女の子、春香ちゃんだ。もちろん、お父さんがきちんと責任を持って子供達を育てるのと同時に猫も面倒見てくれているのだが、春香ちゃんの果たす役割も大きい。

ハガキには、すっかり太って可愛くなったあのミッちゃんの写真が貼り付けてあった。電話してみたら、お父さんが出て「今度のマンションはペットは駄目なんだけど、ちゃんと連れて来て一緒にいますよ。」と笑っていた。春香ちゃんに代わって貰うと、声も喋り方もすっかり大人びていた。もう中学1年生だものね。同じ市内なのだし、是非時間を作って会いに行きたいと思う。思うだけじゃなくて、実現させよう。

おニャアニャンが毛虫にやられたらしい。画像も送ってくれた(見せたいけど、無断では申し訳ないな)。蚊に刺されたと思ったと言うが、私にも全く同様の経験があるので良く解かる。今を去る事8年前のある晩秋の土曜日。庭のミカンを収穫しろとの命令が今は亡き舅から発せられ、私とこうちゃんとでミカンを高枝切りバサミで獲っていた。掴み損ねたミカンが、塀の向こうの公園の椿の木に引っかかったので、私が取りに行ったのだ。ミカンの木が、塀を超えて公園に張り出しているのが悪い。しかも傾斜地なので、公園はうちよりも一段低いところにある。まだ若い椿の木の枝の茂み(剪定していない椿の木は、丸く整えられてはいないのだ)を掻き分けて、たった1個のミカンを持ち帰ってカゴに入れた。

痒みは、その少し後から始まった。最初は首筋を蚊に刺された程度だと思っていた。キンカンを塗り、痒くて我慢出来ず掻き毟りもした。その晩は風呂がなくて(全ては姑のご意向次第だったのだ、当時は・・・思い出すと腹立たしいが・・・)、そのまま寝た。翌日になると、首筋には幾百万とも思える赤いブツブツがあり、痛痒くて熱も帯びている。しかし原因は解からない。大人になってからは都会しか知らず、野山で遊んだ経験も子供時代には皆無。毛虫だってろくに見た事がないのだ。椿やお茶の木には、チャドクガという蛾の毛虫がつく事を、私はその当時全く知らなかったのだ。

日曜の晩は風呂に入り、熱くなったらまた痒くて堪らず、冷やしたりもしたが治まらず。翌朝、一番で医者に行ったら、直ぐに「ああ、毒蛾ですね。」と言われ、抗ヒスタミンとステロイドを貰う。塗り薬と飲み薬だった。それはとても即効で効き目を発揮し、数日で跡形もなく完治した。ついでに肌もピカピカに綺麗になった。

数ヶ月して、顔に原因不明の赤い斑点が出て、また同じ医者に行った時、血液検査をしながら言ってみた。「あの時のお薬は、本当に良く効きました。生まれてこの方、あんなに綺麗な肌になった事がない位に。」と。後から聞いた事だが、そんなにステロイドが効くのも変だと感じて、普通だったらしない項目(抗核抗体)の検査をしてくれて、それで発見されたのが膠原病だった。なんだ、チャドクガ様々ではないか。しかし2度とゴメンだね、あんなに痒くて痛いのは。

本来であれば、ガムテープを肌に張ってはがし、毒針を取り去り、水道水でこすらずに洗い流すのが最良だと言うが、そんな知識も無かった。その後、医者に行くべし。覚えておいてね、毒蛾や毒蛾の幼虫(毛虫)に刺された場合の対処法。羽化した後の抜け殻でもかぶれるし、風で毒針が舞って、公園などで子供がかぶれる事も多々あるらしい。チャドクガのついた葉を見つけたら、高枝バサミなどで切り、下で大き目の袋で受け止め、それごと燃やすのが一番です。

その後も、庭には姑の趣味でやたらと椿の木があったのでチャドクガの毛虫をたたくさん目撃したが、その都度丁寧に処分しておいた。風で飛んで、人様にかぶれさせても申し訳ない。そして去年、前庭だけを残して、南側の庭に乱雑に植えてあった植木は全て引っこ抜き、コンクリートで固めてしまったので、気をつけるべきはあと玄関脇の椿2本だけだ。まだあるのか・・・椿の木。

先日ちょっと予告しておいたのだが、この話題を早く持ち出したかったのは、実はチャドクガで検索していて素敵なサイトと出会ったからだ。早く紹介したくて仕方なかったのだ。サイトの名前は『福岡市の蝶』という。兎に角、数々の写真が素晴らしい。虫たちを見る目の優しさも、写真の技量も、そして文章もいい。大人の男が幾つになっても夢中になる昆虫という対象の面白さと、自然の何気ない表情の美しさが、充分堪能して戴けるはずだ。フレーム対応なので、チャドクガの幼虫のおぞましくも美しい写真へと直接リンク出来ないのが残念。是非サイト内の「昆虫写真図鑑」で50音順で探して、見て来て下さい。魅せられますよ。

アイン

ぐっすり眠る

Sep.8,2003

ペットフード屋さんに捨てられていた仔猫たちの里親募集も、ようやく開始出来るようになった。今までは目がグチャグチャで、可愛い写真が撮れなかったのだが、店員のお兄ちゃんの献身的なお世話のお陰で、すっかり可愛い仔猫に変身した。病院へも約束通り何度も連れて行ってくれたし、目薬もきちんと注してくれている。手を清潔にしてから触るようにしていると言って手を洗って見せてくれた。肘まできちんと石鹸で洗い、とても気遣っているのが解かる。まだ若くてハンサムな青年だ。1匹はオフラインで里親さんが見つかったので、2匹の募集を本日開始した。狩りの名前を「パオ」と「チャオ」と決めた。是非、ご覧下さい。これからが一番可愛い盛りです。まだ目がブルーの仔猫ですので。

まだまだ暑いが、夜の空気はめっきり秋らしくなった。いや、肌で感じるのではない。気管が感じている。秋は喘息が酷くなり始める季節の到来なのだ。アインもジーコもミュウも、あまりに酷く何度も吐くので時々もう駄目か・・・と思う事もある。しかしそんな気持ちは直ぐに吹き飛ばす。絶対に大丈夫。丁寧に時間をかけて接して、今を大切にしてあげよう。私の人生も同じだけど。

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