ゴマ

お客好き

Sep.13,2003
疲れがとれない。朝、いつもの夜明け前の時刻に起きて、猫さまたち11匹3部屋のお世話をしてから、昨夜のうちに作っておいたおにぎりを食べて、また寝てしまった。身体中に乳酸が溜まっている感じでくたくた。再度起きたら9時にもなっていた。既に旱々照りで、エアコンは入れてあるが暑い。

昨夜、痛む足をマッサージして貰っていて、こうちゃんに怒られた。「陽に焼けているじゃないか!」しかし眠くて目が開かない。「どこが〜?」「足だよ、足!」こうちゃんは大袈裟だから、大した事はないだろうと高を括っていたが、良く見ると確かにサンダルの跡がくっきり白く残っている。水撒きしながら、ジリジリと炙られているのは感じていたが、日陰がないんだから仕方ないじゃん。

そう言えば、靴下を脱いで素足でサンダルを履き始めた頃に、お掃除のオバサンに「足が白いねえ・・・」と言われた。そりゃあそうだ。去年までは、冷え性だから一年中靴下を履いていた。エアコンの入る真夏こそ、靴下は欠かせなかった。足の親指がひょう疽になんかならなかったら、今年だって靴下を穿いていたはずだ。ひょう疽は治ったと思うが、サンダルを履く習性は残った。猫ではないが、一度習慣化するとなかなか抜けない。

サンダルから露出している部分は、しっかりと日焼けしている。しかし黒くなるのは別に構わない。「白い足コンテスト」に出場する訳じゃなし。もちろん顔も腕も焼けた。しかし陽に焼けたという事は、それだけ紫外線を浴びているという事だ。紫外線はDNAを破壊し、ただでさえ自分のDNAを「外敵」とご認識して攻撃する病気だというのに、ますます破壊が進む。破壊された大量のDNAが、心臓だの腎臓だのという器官に沈着する。そこでその器官が悪くなっていく。

駄目じゃん、それじゃ。「朝と夕方だけにしなさい、水撒きは。」とこうちゃんは言う。そうはいかないよ。それでは、みーちゃんが日中暑いじゃないか。靴下を履いて、長袖を着て、帽子を被ってでも水を撒くさ。水撒きはやめない。水撒きは、私の天職である(そうかな?)。

一昨日、イノウさんのSTiの下に落ち着いていたしーちゃんを愛でていたら、ふと車のお尻のある部分が目に入り、はっとした。書いてあるよ、確かに「汚」という一文字が。うっすらとホコリと油煙で汚れた車体に、指で書いた文字。間違いなく私の筆跡だ。いつ書いたのだろう?記憶にないと言うのは事実なのだ。私は、自分の罪をそらとぼける程の悪人ではない。でも私が「汚」と書きたいと思った事は確かだ。念じただけで文字が書き残される能力があるのだろうか?すると、かねてより魔法使いになりたいと切望・渇望していたのだが、もしかしたら願いが叶ったのだろうか?だとしたら、先ずは何を実現しよう?

尽きることの無い財源と誠実なスタッフで運営される犬猫のシェルターを、各市町村に1つずつ出現させる。そして、避妊しないで飼い、産ませては捨てる飼い主たちを、全て改心させて且つ野良猫のエサやりをさせる。獣医は、避妊や野良猫の治療は、全て無料で行うようにする。

病気を引き起こすエイズ・白血病・パルボ・コロナ・ヘルペス・カリシウィルスなどには、地球上から滅亡して戴く。ついでにあらゆる種類のダニ、シラミ、ノミ、蚊などは、悪さしないで草の汁でも吸いながら生きているだけにして貰う。

それが実現出来た後は、自分たちの新しい広い家と新しい車を1〜2台、もっと自由裁量でやれる仕事(魔法が使えても働くのか?もちろん働く。これは趣味なんだから。)、それからマッサージチェアかマッサージ専門の若くて色白で指と顔の綺麗な召し使いが欲しいな。それだけでいいのか?あ、後は履き心地の良い新しい靴が1足欲しいかな。

今日の昼過ぎ、ミキコがやって来た。ミキコは夕方からは菊名のYMCAで寄り合いがあるので、それまでの時間を遅いランチとお喋りで過ごす計画だった。先ずはアイスコーヒーを1杯飲んでから、車で3人でお昼を食べに出掛けた。何を食べようか迷ったのだが、結局『楊州商人』末吉橋店へ行った。色んな種類の麺類と炒飯、点心しかないけれど、安くて美味しいのが判っているから安心。2時半頃だったので、まさか混んでいないだろうと思ったら、意外と混んでいた。

タンタン麺と醤油味の肉ワンタン、楊州炒飯(五目炒飯)とヤキソバをそれぞれ1人前ずつ、餃子を2皿注文して、最初に来た炒飯とタンタン麺から、3人で分け合って食べていた。次にワンタンが来たが、塩味が来てしまった。オーダーをとった女の子は、ワンタンだと言っているのに「ワンタン麺ですね」と言うので、何度も「麺はナシ、肉ワンタンの醤油味!」と繰り返し、最後には復唱もしていたというのに、来てみるとしっかりと間違えていた。駄目じゃん!餃子も1皿しか来ない。もちろん「あと1皿でしょ?」と厳しく請求する。後で伝票を見ると、ちゃんと数は最初から2つとチェックされていたので、言わなきゃ支払いだけ2皿分するところだった。

という事で、ホール担当は今日は「抜けて」いたが、味はいつも通り美味しかった。デザートはどうしようかと思ったけれど、その店では杏仁豆腐しか選択肢がないので、帰り道にケーキを買って家で食べようという事になった。しかしその前に、折角川崎まで近い場所にいたので、ミキコにも付き合せてラボにエサやりに行って来た。門が閉まっており、建物内も明かりは見えなかったので、今日は誰も出勤していなかったようだ。しかも猫の姿もない。

車をいつもの場所に停めてしばらくすると、みーちゃんとしーちゃんが相次いで鳴きながら駆けて来た。どこにいたのだろう?ぶーちゃんは出て来ない。たっぷり缶詰をあげて、ぶーちゃんの為に腐り難いよう、そして蛆がわかないようにドライフードと水の片手鍋を茂みの中に置き、また明日ね・・・と言って帰路についた。ミキコも、みーちゃんが好みだと言う。しーちゃんは誰でもが「美人だね」と言うだろうが、みーちゃんは何となくほのぼのしている顔だ。身体は既にデブの領域に入って来ている。

「目ヤニも出ていないし、よく太っているし、心配ないよ。まだまだ家に連れて帰らなくて大丈夫よ。」とミキコが私を慰める。でも後ろ髪引かれるんだもの、毎日毎日。

家の近くのケーキ屋で、ミキコは苺のショートケーキとコーヒーゼリー、私とこうちゃんは栗たっぷりのモンブランとやわらかプリンを買う。ミキコが「みんな2個ずつ食べよう。」と言うんだもの。ケーキなんて久し振りだが、甘いものが美味しかったな・・・疲れているし。

過去にも書いたけれど、ミキコは私のママと似ている。小柄で美人、しかも才媛である。しかし一番似ているのは、目の表情と笑顔が良く出るところかな?今日も様々な話題でお喋りしたが、何であれツーと言えばカーと通じるのは小気味良い。ミキコの旺盛な知的好奇心は興味の幅も深さもあり、従って何を話題にしても内容が上滑りでないのが有り難い。記憶力も、自分で「ボケてきて忘れっぽい。」と言う割には、何でも時系列的にきちんと説明出来るのが凄い。歳の若い私の方が、遥かにボケが進んでいるようだ。

しかも英語が堪能なミキコとこうちゃんが話していると、私などとても付いて行けない。翻訳はおろか大学受験の為の英語まで家庭教師出来るミキコとこうちゃんは、それぞれに海外生活も長く、仕事でも外国語を生かせていたから、所詮私の英会話レベルなどとは比べ物にならないのだ。しかしもミキコは他にドイツ語とフランス語も話すし、こうちゃんもインドネシア語も話す。英語もスペイン語も、社会人になってからは一度も使った事の無い私とは次元が違うのだ。しかし私とは他人なのに、二人とも私の母方の家系の顔をしているのが不思議だ。

6時半過ぎにはミキコを日吉駅まで送り、DIYの店を覗いて帰った。今日も、来客を一番おもてなししていたのがゴマだ。うちの場合は他の子たちも一様に愛想が良いけれど、ゴマは話題の中心にいると生き生きとしている。

さてと、栃木に里子に行ったアズ・ウィズの写真が届いたのを、なかなか披露出来ずにいたのだが、今夜は見て戴こうと思う。すっかり大きくなった2匹。幸せそうで嬉しい。

お兄ちゃんのアズ改めソウ君
妹のウィズ改めルアちゃん
やっぱり兄妹で一緒っていいね

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