昨日から気が滅入っている。ひとつの大きな出来事があった訳ではなく、些細な事の積み重ねが、そろそろ重たくなり過ぎたのだろう。しかし良い事も色々とあるのだから、そちらを数えよう。
そう言えば今朝、やっと新しい通勤ルートを開拓出来た。いつものように抜け道を通って小倉まで出て、「江ヶ崎跨線橋」を渡って右折したところで、そのまま裏道から尻手黒川道路の「矢向第一陸橋」の東側に出ずに、たまたま左折して行く前の車に付いて行ってみたのだ。
その先は、地図を見るのが趣味の私としては当然何度も地図で確認しているのだが、真っ直ぐ通じる道がない。目的の場所に出るのに、どこだったら南武線の踏切があり、一方通行でなく、すんなりと目的とする交差点まで出られるのかは、試行錯誤してみないと解りそうになかったのだ。先日のチャレンジでは、一度は知って黒川に出てしまい失敗。2度目は矢向駅の前に出たが、踏切を渡って来る車が休日だというのにちっとも途切れず、なかなか右折出来ずに「このルートは駄目だ。」という事になった。
常に時間にかなりの余裕を持って出掛けているので、今朝もたとえ迷ったとしたって大した事はない。前の車は何度か曲がり角を曲がって進み、狭い道の交差点で赤信号を無視して行ってしまった。まるで私の尾行を振り切ったかのようにして。まだしばらくは第二京浜らしき交差点も見えず、「あ〜あ・・・」と落胆したが、前の車が私の行きたいところに行ってくれる賭けをしてどうする?!自力で探すのだ、道は。
しかしそのまま真っ直ぐで第二京浜(国道1号)に出た。これで目的は85パーセント達成していたけれど、そのまま突っ切る。頭の中の地図では、間もなく市電通りに出るはずだった。間もなく?とんでもない、次の路地がもう市電通りだった。その瞬間には解っていなかったけれど、兎に角右折してみたところ、バッチリOK。いつもの「柳町」の交差点が見えてきた。後はいつものルートである。これで明日から、大嫌いな「尻手」駅前の混雑を通らずに済む。誰が一国を右折しようとして渋滞を作ろうが関係ない。良かった、良かった。
昨日、こうちゃんが町に出たついでに、私が車で聴く為のCDを何枚か見繕って来てくれた。その中の1枚が、プロコルハルムの新譜『The
Well's on Fire』だった。新譜と言っても、今年の3月にイギリスでリリースされたという程度の新しさだけど、ずーっと古いものばかり聴いていた私には俄然新しい。でも、その俄然新しいCDは、とても古いグループだ。1977年には解散している。私にとっては、ドアーズ位の古さ感覚だな。
12年前に一度、再結成して『The Prodigal Stranger』というアルバムを出している。実は、これも懐かしくて買った。この時はあまり話題にならなかったようだけど、私は聴き込んだし好きだった。ま、私の場合は何でも聴き込むし、読み込む。湯水のように色々と買わない代わりに、1枚1冊を細かいディーテイルまで覚える位に繰り返し繰り返し聴くし読む。貧乏だからだな、多分。
今朝、初めて『The Well's on Fire』を聴いて驚いた。ゲイリー・ブルッカーの声が、全然変わっていない。相変わらず塩辛い声だ。12年前に再結成した時、『The
Prodigal Stranger』の最初の曲で「俺達は若かった、俺達は勇敢だった、俺達は正直で、俺達は強かった」と、う〜ん、中年のオジサンの同窓会みたい・・・と微笑ましかったが、直ぐに、いや、これは亡くなった友、プロコルハルムの当時のドラマーB・J・ウィルソンへの追悼だろうと思い直した。このグループを語る時、B・J・ウィルソンの天才的なメロディアスなパーカッションを抜きには語れない。もちろん、ブルッカーのヴォーカルが特徴的ではあるのだが。
ブリティッシュ・ロックの真髄のように言われていたプロコルハルムだが、実は彼らの全盛期には、私はあまり好きではなかった。何となく上品にまとまり過ぎて、物足りなかったのだ。同じ英国のグループでも(当時は「バンド」とは呼ばなかった)、ピンク・フロイドやEL&P等を聴いていた。そして短い曲、直ぐに覚えられるようなポップな曲が嫌いだった。突っ張っていたんだな、きっと。今では何でも聴く。80年代のポップなものであれ、現在CD化プロジェクトの最中にあるような曲でも、手元にあればキャンディーズ(これも古いか・・・)でも何でも。
プロコルハルムのアルバムならば、むしろ『青い影』が収められているデビューアルバムよりも、5枚目あたりだったか『Broken
Barricades』が圧巻だと思う。今、何枚目だったかをこうちゃんが検索してくれているのだが、「ああ、あった、あった・・・」と言うので「どれどれ・・・」と覗きに行ったら、あのヤローは英語のサイトを読んでいやがった。ちょっとばかり英語が得意だと思って、嫌味なやっちゃ。非国民め。
今日は誰よりも早く仕事を上がって、飛んで帰って来た。実は急遽、預かりをするかも知れない仔猫が出たのだ。しかし、保護主が里親さんが見つかるまでは頑張ってくれる事になった。私は代理で里親募集を頑張る。仮の名前は
「テト」君という。まだ270グラムしかないが、乳歯は生えているらしい。栄養状態が悪かったのだろう。とても可愛い子なので、どうか優しいお母さんになって戴ける方は私にご連絡下さい。とっても可愛いです。