テト 早よ来い
Sep.19,2003  (撮影:遠藤さん)
うちに12匹目の猫が来る事になった。もう増やさないと決意していたのに、決まる時にはあっけない。

代理で里親募集していたテト君は、保護主さんが上の写真を撮って送ってくれるまでは元気だったのだ。昨日の夕方、突然ぐったりして息も荒くなり、保護主さんは急いで病院へ連れて行ってくれたのだが、緊急入院。実はこちらの近くの病院を紹介して、日曜日に里親募集の為の健康診断を兼ねて連れて行く予定になっていたのだが、その前に容態が悪くなってしまった。青天の霹靂とはこの事だ。

どういう状態かと言うと、血中のアンモニアの数値が、通常の10倍以上にもなっているという。『飢餓状態が長く続いてアンモニア値が高いところに、いきなり高蛋白食が入って、異常高値になったのではないでしょうか。そうでなければ、先天的な代謝異常か。』はなちん医師も、心配してアドバイスを送ってくれた。

幸い、今回お願いしている獣医もそのあたりの事をきちんと踏まえて下さっていた。一過性のものであれば、今は投薬と点滴で大分アンモニアの価が下がっているから大丈夫だと言うが、これが先天的な循環器系の病気だとすると、とても予断を許すものではないと言う。立派な乳歯が生え揃っているというのに、ガリガリに痩せて300グラムしかないのに、そして今が一番タンパク質が必要な成長期に、タンパク制限をしているテト君。

私は成長期ではないが、やはりタンパク制限を言い渡されているので、他人事とは思えない。昨夜、危篤状態だと知って、かなりうろたえた。携帯のカメラしかないと言うので、兎に角たくさん撮って送れと言い、届いた写真を見ながら、もしも元気になれた暁には、うちの子にしようと決めていた。「いいでしょ?こうちゃん。」と言うと、「いいよ。」ごめんね、また手間が増えるね。

テト君は凄く可愛いから(写真が上手いせいもあるだろうが)絶対に里親さんが決まるとは思うけれど、昨夜、一時の感傷かも知れないものの、兎にも角にももう決めたのだ。これでまた、エサやりしている野良猫たちの席がなくなった。ついでだからあと3匹入れよう・・・という過激な気持ちにもなれない意気地の無い私。しーちゃん、ごめん。

たくさんの人が応援してくれているし、その人たちもまた弱い命を目にすると、そこから逃げずに前向きに対処してくれている。自分の手を汚し、リスクを負って頑張ってくれる仲間が増えた事は、最大の成果だ。一人一人にお礼は言い切れないけれど、感謝の気持ちで一杯。有り難う、皆さん。テトへの応援も有り難う。

色々と疲れが出ているのか、歯茎がまた痛み始めた。よせば良かったのだが、1ヶ月ほど前に処置した時に出た薬が残っていた。痛み止めと抗生剤だ。痛み止めはやめておいて、ペニシリン系の抗生物質「ヤマシリン」というのを1カプセル飲んでしまった。これが大間違い。何故残っていたか?飲むと不調をきたしたからじゃないか。それをすっかり忘れて飲んでしまった。

途端に色んな不具合が出た。喉の締め付け(咽頭浮腫)、胃の痛み、呼吸が苦しくなり、発熱と吐き気。ずっと我慢していたけれど、夕方遂に病院に行った。どうやらアナフィラキシーショックらしい。今後はもう、ペニシリン系の薬は駄目だと言う。飲んでから12時間以上は我慢していたので、今更点滴するまでもないだろう・・・という事で、抗ヒスタミン系の薬とステロイド、胃薬を貰ってヨタヨタと帰って来た。まだ苦しいけれど、死なずに済んで良かったよ。一刻も早く私が死ねばいいと思っている人たちには、お生憎さまでした。

アライさんがエサやりを手伝ってくれるようになって、私は本当に楽になった。アライさんも義務ではなくて、しーちゃん達を本当に可愛いと思って、楽しんで接してくれているのが何より嬉しい。明日は、アライ家でエサやりに行ってくれるとまで言う。有り難い。みんなが助けてくれる私って、本当に恵まれているね。

あとはテトが退院出来るようになるのを待つだけだ。例によって、また待ちきれないのだが・・・。

今日のにゃんこ

アタシは、千葉県で保護されている四兄妹の一人なの。他の子達はみんな黒猫で、あたしだけサビ猫なの。

保護されたのはお母さん(サビ猫)なんだけど、その時にはもう生まれる一歩手前のアタシ達がお腹にいたんだって。

お母さんを保護してくれた人の家には今、十二匹も猫がいてアタシも落ち着ける場所がないの。人間のお父さんもお母さんも頑張って里親さんを捜してるんだけどなかなか大変みたい。

アタシと兄弟達は大人しくてとっても良い子なの。それにサビ猫は賢いって評判なんだから。誰かお母さんになってくれないかしら。

アタシの募集は、募集コーナー No.870-1で詳しく見てね。

 「今日のにゃんこ」を募集します!詳しくはこちら

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ


月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

inserted by FC2 system