ジーコ

マルコにやられたの

Sep.28,2003

5時半起床。本当は平日と同じく4時に起きるはずだったが、ま、いいや、シャワーはパスして、弁当作りも必要ないし、着替えもしなくて良いし・・・と寝惚けた頭で甘えた事を考えているうちに、時間は一瞬で過ぎ去った。お陰でこうちゃんが、一人で全ての猫たちのご飯をしてくれた。申し訳ない、有り難う。駄目な私。

朝一番で、ぶーちゃんを捕獲した。敷地内に車を入れると、誰も姿が見えなかったのに、ふと気づくと3匹が集まって来ていた。しかし捕獲器を見ると、賢いみーちゃんはさっさと逃げてしまった。まだ覚えているのだろう、自分がこれで捕まえられて、怖い目に遭った事を。みーちゃんをリリースした台風の日の事は、私も決して忘れられない。土砂降りの中、排水溝が溢れて池のようになった中を、泳ぐようにして逃げて行ったみーちゃん。その後、羽田に向かい、長崎からやって来たイオを迎えた日でもあった。家に迎える猫がいて、大雨の中を放さなければならない猫がいる。この矛盾は、いつになっても自分の胸にしこりを残す。

今朝は、みーちゃんとしーちゃんには、ホタテの貝柱の刺身をたくさんあげた。繊維に添ってちぎってやると、私の手から舐めとるようにして食べ、美味しいと言いながら食べるしーちゃん。気に入ったんだね、しーちゃん。また持って来てあげるよ。

捕獲器の中のぶーちゃんは、世にも情けない声で鳴いていた。車を走らせていると静かになり、減速し始めると途端に鳴く。「あ〜う〜」と鳴くので、私も「あ〜う〜」と応えてやる。信号待ちで「ぶーちゃん!」と呼ぶと「あ〜う〜」とまた答える。この子は凄く可愛い。カワムラさんと同じ位、飼って楽しい猫だろうと思う。今では私に擦り寄って、頭でも背中でも撫でさせてくれるようになった。呼べば答える。半長毛で丸顔で、今は薄汚れているものの、家に入れればあっという間に立派な綺麗な猫に変身するだろう。

一応、去勢だけではなくて血液検査や、悪い部分があれば治療をお願いしてみた。好酸球がイタズラしているらしいハゲがあるのは確かだし、対処してやれるだけの事はしてあげたい。もしも状態がとても悪かったら・・・その時はリリース出来ないかも知れない。いや、今は食欲はあるのだし、広々とした隠れ場所も多いあそこで気ままに生きているのだから、無理矢理猫密度の高い我が家に連れて来なくとも・・・。うちに置くとしたら、暫くはケージ暮らしだし、それはきっと相当なストレスだろう。元気なうちは、ケージに閉じ込めず、あの広々とした敷地で自由にさせておく方が良いのではないか・・・と心は千々に乱れる。

テト

大きな目

Sep.28,2003

そう言えば、保護猫をまだ自分の家の猫とは思えないから治療費が惜しい・・・という意味の内容で書き込みが以前にもあったが、平気でそういう事の言える感覚が信じられない。恥を知らないとはこういう事だと思った。

お金を稼ぐのはしんどい。遣うのは一瞬。1日も一緒に過ごした事の無い保護猫の入院・治療に5日で30万支払った事もあったし、テトは8日間の入院で10万かかった。まだ歳若い保護主さんが初日だけで3万という治療費を迷わず出してくれていた事を知って、残り7万は飼い主になる私が当然の事として払った。保護主の名誉の為に言っておけば、彼女はもちろん自力で支払うつもりだったと思う。敢えて10万全て私が支払わなかったのは、彼女にも犠牲を伴なって助けたという実感を持たせてあげたかったからであって、私がケチった訳ではない。

もちろん私は常日頃倹約の精神を大切にしてはいるが、別にケチではない。ケチどころか、時々は倹約などという言葉を持ち出すのもおこがましい位、コツコツ貯めてはパッパと浪費しているようにも見えるだろう。つまりは遣うべきところには惜しまずに遣い、どうでもいい事には一切遣いたくないという事なのだ。

その30万、その7万でどれだけの猫の避妊が出来るか考えた方が良い・・・と批判する愛護活動家がいるようだ。でも私は、目の前の1匹を確実に救いたいだけであって、そういう計算は一切しない。

それに、多分そんなせこい事を言わなければならない活動家たちよりも私はずっと働いて金を得ているから、30万で避妊出来るはずの頭数くらいは別口の金でちゃんと避妊出来るし、実際新顔と見れば常に捕獲・避妊している。働いて且つ倹約していれば、蓄えもちゃんと出来るのだ。いざという時にちゃんと自分の金を遣えるように、日頃は不義理をしてでも価値を感じない事には金を遣わない。

パーマもかけない、化粧品は買わない(買わなくても結構お土産で貰ったりするし、100円ショップもあるし、そもそも化粧は大嫌いだ)、服は買わない、飲みには行かない、外食も滅多にしない、旅行は一切行かない、親戚の結婚式の招待すら欠席、実の親の葬式は密葬でしようと決めているし、もちろん自分達は葬式も墓も不要。でも猫に遣う金は惜しくない。

フードだって2階の6匹は療法食のk/dとナチュバラ、1階の6匹は療法食のi/dとナチュバラという具合で、いずれも一般のフードより高いから確かに金はかかる。でも病気予防に金を遣う方が、いざ病気になって治療するよりも結局は安上がりなのは確かだし、治療より予防を心掛けた方が猫も楽だ。余所は知らないが、うちの猫たちは揃いも揃って病院が大嫌い。車に乗せただけで具合が悪くなるような子が多い。ワクチン接種ですら往診して貰う。過保護か?そうさ。もっともっと過保護にしてやりたい。

金は大切だ。限りある金をどう遣うか、その遣い方でその人となりが解かる。金に汚い、せこい人間は嫌いだ。私も人並みよりは少し貧乏だと自覚しているが、せこい人間にはなりたくない。つまらない事で浪費しているくせに、いざという時に金がないから・・・とエクスキューズする人間とは付き合いたくない。せめて私は残りの人生を、ますます自分の価値観にフィットさせた金の遣い方をしたいものだ。

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ


月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

inserted by FC2 system