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2003年10月14日
朝、お供えしてある花の水を替えてから線香に火をつけ、私の神様となったミュウに手を合わせる。ミュウちゃん、ママはお仕事に行って来るね・・・と、こんな事ばかり書いていると、読むのは苦痛だろうね。でもいいのだ。人の為に書いている訳じゃない。日記だもの好きに書きたい。それでも本音の半分も書けないのだが。

通勤の車の中では、゛とういう事か胸騒ぎにも似た胸のザワザワが消えず、何とも落ち着かない。Uターンして家に帰りたい。本当は気が済むまで家に閉じこもっていたい。しかし悲しくとも、現実に即して理性は働く。悲しみの大きさとは関係なく、現実の生活はあの直後からきちんと成り立っているのだ。自分をコントロール出来なくては、どんどん加速度をつけて深みにはまって行く事も知っている。それではドロップアウトしてしまう。どんなに泣こうが苦しかろうが、やるべき事はちゃんとやる。むしろそうしていないと、とてもじゃないが耐えられない。

ラボに到着すると、いつも通りにみーちゃんとぶーちゃんが待っていた。みーちゃんの表情は優しい。ぶーちゃんは、相変わらず「あ〜う〜」と甘えた声でご飯を催促した。冬が来る前に、いっぱいお食べ。今の季節からは、時々バターとチーズも混ぜている。寒さに備えて、しっかりと皮下脂肪を蓄えるのだぞ。

1時間ほど遅れて、しーちゃんも出て来た。煙草を吸いに外に出たら、私の車のボンネットに乗っていた。私を見ると、飛び降りて激しく鳴いた。「何してたのよ?待ってたのよ!」と言っているかのようだ。

しーちゃんを抱っこしていたら、所長が出勤して来た。所長は猫が嫌いみたいだから、時間中に外に出て猫なんか抱いていたらきっとあまり快く思われないだろう。でもその分私は早くから出勤して、余分に仕事をしているものね。そんな事、所長は知らないとは思うけど。

月に一度の月例会議の日でもあり、11月に出展が予定されている新技術フェアの為の打ち合わせもあり、落ち着かない一日だった。先週の週間ミーティングで、まだ増刷を依頼していなかったのか、今日にも早く発注せよ・・・と言われて処理した文部科学省のプロジェクトのパンフレット増刷依頼だが、親組織で増刷して送ってきたものだから、発注した事を研究業務室長に責められた。そして1週間も経ったというのに、断りを入れろと言う。

僅か100部程度のものを、この先数年間再び追加する事なく保たせる事が出来るのか?その辺のバランスを見て判断して戴こうと思い、所長に後の処理はお任せした。何につけてもやっぱり民間と違って、士気を殺ぐような体質だよなあ・・・。このままでは、私ですら言われた事しかやらなくなるだろう。でも暇になる心配はない。言われる事が多過ぎるのだから。

写真が代わり映えしないようだが、更に1つ増えている。今夜また1つ増えたので、明日撮影予定。遂に台を手前にもう1つ置いた。ミュウちゃん、お花に埋もれている。花以外の写真もそろそろ載せたいが、全部新たに撮り直すには時間が足りず、数日前の分をひっくり返しているとミュウの顔が出て来て、悲しくて見られない。困った。辛うじて昨日撮ったジーコの写真を見つけて、他と比べる事もせずこれを選んだ。

ジーコは今、何を想っているのだろう?あんなに好きだったミュウがいない事を、ジーコはどう感じているのだろう?ミュウが死んでから、私が寝てもベッドには来なくなってしまったジーコ。その代わりに、ゴマが毎日ベッドで寝ている。ミュウの場所に、小さなゴマがいる。幾ら呼んでも、連れて来ても、決してベッドでは寝ようとしなかったのに、ゴマの心にも何か変化が起きたようだ。不思議なものだ。実は妻であるはずのアインよりも、ゴマの方がミュウをとても尊敬し愛していたような気がしてしまう。

ジーコ

寂しいね

Oct.14,2003

午後からは肌寒く、冷たい雨が降り続いている。みーちゃんは、それでも私の車の下にいた。どこか暖かい物陰に行きなさい。見ているのが辛くて駄目だ。捕獲器に再び入ってくれるのであれば、いつも同じ場所にじっとしているみーちゃんは連れて帰れるかも知れない。でも捕獲器に、再び入る事はないだろうね。ぶーちゃんの捕獲の時には、見ただけですっ飛んで逃げたものね。辛いな、馴染んだ子を外に置いておくのは。この世に猫というものが存在しなければ、私の心はもっと長閑でいられたのだが。

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