ゴマ

琥珀色のネックレス

Oct.20,2003
2003年10月20日
昨日リリースしたしーちゃんは、どうせ今日は姿を見せてくれないだろうと覚悟して出勤した。案の定、朝はみーちゃんとぼーちゃんしかいない。昨夜のご飯も残っていた。それを捨てて、食器を洗い、新しいご飯を入れてやる。そして仕事を始めた。

後でアライさんが「ぶーちゃんも食べに来てましたよ。」と言うので、次に見に行った時にご飯の減り具合を見ていたら、「しーちゃんの声が聞こえますよ。」とアライさん。まさか・・・と思ったら、茂みの中からしーちゃんが鳴きながら走り出て来た。何て子だろう。こんな子は初めてだ。やっぱりしーちゃん、野良猫じゃないんじゃないか?だけど嬉しい。甘えて鳴いて触らせる。こういう子を野良に置いておかなければならない実情が悲しい。

しかし、しーちゃんの為に次々に新しい缶詰を開けてやるものの、殆ど食べない。兎に角甘えたいらしい。警戒して触らせてくれないかと思ったらそんな事もないし、アライさんの膝には自ら乗ってしまった。お腹のあたりがポッコリ凹んで痛々しい。首の皮なんかつまんで抱き上げるなよな、H田さん。

しーちゃんには膀胱炎があるようなので、抗生物質を飲ませたいのだが、缶詰フードを食べてくれないととても与えられないよ。明日はホタテの貝柱の刺身をあげようね。それを話題にしたら、「え〜っ、勿体無い!」とM田さんに言われたが、勿体無くなんかないよ。馬鹿な人間に食べさせるのは、それこそ勿体無いけど。

月曜恒例の週間ミーティングで今後の予定を確認したら、今から11月末までイベントがびっしりだ。連日という週もあるし、休日のイベントも入ってしまいそうだ。それでもラボとその近辺でのイベントはまだマシだが、ビッグサイトで3日間というのは憂鬱だ。どうやって行けと言うのだ。車じゃなけりゃとても行けないよ。どうしたものかな。駐車場代くらい自前でも構わないけれど、行きたくないよなあ・・・。我儘言える立場じゃないんだけれど・・・。

テトの保護主のエンドウさんが、避妊の為に捕獲器を貸して欲しいと言ってきた。もちろんお貸しする。彼女は、自分に出来る事で、猫たちの為に力を尽くしたいと思ってくれている。若い人のそういう心が、今は一番嬉しい。私やミヨコのは、持病も抱えているし、あと20年エサやりを続けられたら御の字だと思っている。安心して死ねる為にも、今は若い世代の肥やしにならなくちゃいけない。

そうは思うのだが、今以上に忙しくなったら死ぬかもな。ペースを落とそう落とそうと思いつつ、まだ焦って走っている。とうに息切れしているというのに。今夜も里親募集の掲載だけで時間が過ぎた。写真だけでも朝のうちに処理しておいたので平日更新も可能だが、朝か晩かの違いだけで、結局は睡眠を削らなければならない。寝なくとも平気だったカワグチさんは、もうどこにも居ない。私も寝ないと駄目になって来た。これから鶴見のエサやりに出掛ける。戻ったら12時半かな?どーです、風呂に入る時間などありゃしませんがな(勝ち誇り!)。

「猫雑記」の写真を選ぼうとしてほんの少し前の日付けの写真画像フォルダを見ると、どうしてもミュウの写真が目に入ってしまう。いちいち言うのも憚れるのだが、ひとしきり泣かないと駄目だ。こんなに泣き虫だったとは。でもミュウがいないのだから仕方ない。呆れて見ている人もいるだろうが、私は好きなだけミュウを恋しがり、ミュウを求めて泣く。泣いてばかりで何も出来ない訳じゃなし(むしろ以前よりも頑張って責務をこなしていると思う)、いつまで泣こうが私の自由だよな。

明日は捕獲エサも持って、兎に角新顔を見かけたら即捕獲。目指す猫にとっての幸せな社会の為には、やっぱり避妊しかないのだ。種の保存のにとって矛盾する事だろうが、今の利己的で非寛容な人間社会の中で猫たちが生き残るには、繁殖制限してやるしかない。野良猫の仔猫が車に轢かれて泣いていたK林さんも、泣くだけじゃなくて何かすれば気持ちが報われるんだよ。でも言わないけどね。

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