ペリー

ボクは悪い子

Nov. 7,2003
2003年11月7日
ジーコの今夜の通院時に、ペリーとイオのワクチンも済ませてしまった。3匹ともそれぞれキャリーに入れるのは難しくなかったのだが、車の中でイオが物凄い勢いで鳴いた。つられてジーコもふにゃふにゃと鳴く。イオは台風の日にうちにやって来た時には呼びかければ小さな声で鳴いたけれど、羽田からの道中とてもお利口さんだった。しかし半年近く経った今では、我儘お嬢様になってしまって「アタシはどこへも行かないわよ!」「ここから出してよ!」とばかりに騒ぐ騒ぐ。なだめてもすかしても無駄だった。

ペリーは道中は一切無言。しかし、キャリーから出ようとしない。無理矢理出そうとしたら、凄い勢いで威嚇した。仕方なくキャリーを分解して(上下で簡単に分かれるのだ)、そのまま注射されておしまい。お顔は「可愛いですね。」と誉められたのに、どうして怒るの、ペリー。

ジーコは、相変わらず下痢がつづいているので、下痢止めと整腸剤を出されてしまった。大きな錠剤2つを飲ませるのは一苦労だが、ミュウよりは楽に飲ませられる。ミュウは口から何か入れられる事は断固拒否する子だったから、投薬は無理だったのだ。あれだけ賢くて聞き分けの良い子が、薬だけは頑固に拒絶していた。だから慢性肺炎も完治出来なかったのかも知れない。でも、どうしても嫌がる事をして、寿命がどれだけ伸びたのだろう?と思うと、何が正解だとは一概に言えない気がする。ミュウは、あの日、死ぬ運命だったのだと思うしかない。それがどれだけ辛かろうと、私にとって受け入れ難い事だろうと。

ミュウの為に花を活け直す時間が、今は一番安らぐ時だ。丁寧に水切りをしては活け替えして、お香を焚く。手を合わせる事もあれば、合わせないで話だけする時もある。それは習慣となりつつあるが、そうしている時ではなく、車の運転をしていたり、掃除をしている時などに、ふとあの時の事が甦る。何度も何度も反芻して、その都度ひどい恐怖と悲しみに襲われるが、そうして何度も繰り返さなければ、本当にミュウの死が自分の中に「腑に落ちる」事はないのだろうと思う。

目の調子は、なるべく使わないようにしているので、幾分マシか。失明してまでする事ではない、仕事も更新も。

イオ

アタシも悪い子

Nov.7 2003

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