ぶーちゃん

デカ顔

Nov. 26, 2003
2003年11月26日

職場が遠い。

いや、もっともっと遠くまで通っている人がたくさんいる事は解かっている。ラッシュの電車で疲れきっている人も多いだろうし、最寄りの駅までもバスで出ている人だったいるだろう。私が車で通勤しなければ、まさにそれだ。バス停まで山を登って歩いて10分。始発から終点までバスに30分揺られ、電車に乗ったら直ぐに一度は乗り換え、駅からはまたバスで始発・終点である。やってられないよ。私はイノウさんではないので、どちらの最寄り駅までも30分ずつ歩くなんて事は出来ない。私は年寄りでリウマチ持ちなのだ。

でも、もっと通勤時間がかかる人たちと比べてどうのこうの言ったところで、そんな事では自分を納得させられないのだ。日吉から浜川崎は本当に遠いのだ。わずか16キロではあるのだが、その間に混雑ポイントが多過ぎる。いや、混雑「ポイント」とは言えない。ポイントなどではなく、あれはもはや混雑「ライン」だ。アクセルをグングンと踏めるところなど、浜川崎エリアまで行かなければ皆無だ。ずーっと渋滞、抜け道も渋滞、踏み切りは開かない、路地裏まで信号は多い。もうどこを通ってもあまり大差ない事が良く解かった。

神奈川は東京から南下して神奈川県南部へと移動する為の南北に通る幹線道路は多いけれど、東西への移動は距離が短くても真っ直ぐ行ける道が少ない。鉄道も幹線道路も南北に伸びているから、それを横切って移動するには橋や渋滞する交差点が幾つも存在する訳だ。私の通勤経路は、まさにそのるつぼである。だから遠く感じる。空いていれば30分で行けるところを、渋滞ばかりで1時間15分もかかる。どうだ、あながち私が人と比べて我慢強くないだとか我儘だとか言えまい。ある部分、我慢強くなくて我儘なんだけどさ。

ぶーちゃんは、今日もみーちゃんを追いかけていた。

みーちゃんは猫が嫌いだ。ぶーちゃんの真意もよく解からない。追い散らしたいのか、遊びたいのか。食べるものは一杯あるし、場所だって充分にある。猫の数が多い訳ではない。もちろん別々の皿にご飯を用意してやっている。適度な距離が保てるように、置き場所も工夫している。

なのに、ぶーちゃんはみーちゃんを追いかける。

ぶーちゃん程の大きさの猫が追ったら、みーちゃんでなくても迫力に負けるだろう。大きな顔に太い首、太い手足。最初に出会った時の貧相な猫と同じ猫であるとは到底思えない。去勢してノミ駆除し、駆虫薬も飲ませるようになってから、どんどん太った。毛並みも良くなった。これで家に入れて暫くすれば、誰もが羨むような素晴らしい猫になるだろう。

幾らぶーちゃんが追っても、みーちゃんの逃げ足の方が幾分速いのと、デブのぶーちゃんが入り込めないような隙間に身体の小さなみーちゃんは逃げ込めるので、まだ喧嘩になった事はないはずだ。

しかし、ある時ぶーちゃんは、頭からオシッコを掛けられていた事があった。帰りがけにいつものように撫でていると、頭や身体が濡れている。雨の日ではないのに不思議に思って臭いを嗅ぐと、身体のそれはまさにオシッコの匂いであり、頭のそれは肛門腺の分泌物の匂いであった。タオルを絞って何度も拭いてやった。ぶーちゃんは情けない顔をして、おとなしく拭かれていた。


誰の仕業だろう?まさか人間にやられたのではあるまい?

色々と考えて、これはきっとみーちゃんを追い詰めてやられたのではないかという考えに辿り付いた。間違いない。私やアライさん以外の人間にむざむざ近寄るようなぶーちゃんではない。今日だって、可愛い顔を良く見せてあげようと思って抱っこしたままイノウさんに近づいたら、イノウさんが視界に入ると飛んで逃げてしまった。女性のミウラさんが来てくれた時にも、見慣れない人には決して近づかないのだ。

そして不思議な事に、みーちゃん以外の猫を追い掛けているところも見た事がない。しーちゃんとはむしろ仲良しだった。鼻と鼻をくっ付けて挨拶したりしていた。どうしてみーちゃんの事は追い掛けてしまうのだろう?みーちゃんが必要以上に警戒してしまい、威嚇ばかりするせいもあるのだろうな。

かつてはみーちゃんがラボの野良猫社会のボス的存在だったのに、今では一番弱くなってしまった感がある。目を細めて年寄り臭い表情をし、細い高い声で鳴くみーちゃん。触らせこそしないけれど、甘えて近寄って来るのだ。本当はみーちゃんこそ家族にしたいのに、捕獲してリリースした日から、ずっと捕獲器を忘れていないらしい。別の子の捕獲の時、遠くから捕獲器をチラリと見ただけで、茂みの中に逃げ込んでしまった。しかしいつの日か、保護してあげなければならない時がきっと来るだろう。

色々と計画している事はあるのだが、実行出来る日までは着々と段取りを進めるだけだ。あとは私達がいつまでも元気で生きていられるよう、余計な事に時間や体力を費やさないで済むよう、ますます生活をシェイプアップしなければいけないな。

イオとテト

短尻尾同士

Nov.26,2003

ぴょんちゃんのエサ場で、遂に野良猫の虐待事件が起きたようだ。ぴょんちゃんや私だけでなく、エサやりオバサンたちとも再度会合を持つ時期が来たようだ。広報もしなければ駄目だ。避妊も含めた責任あるエサやりをしている事だけでなく、近隣で監視の目が光っている事を報せないと、幾ら警察に届けたところでこういう事件は防げないだろうから。



ペリーとイオは、今日はもう一切威嚇もなくなり、テトやリマと混在している。

相変わらずルスはマイペースで、カワムラの時(当初、ルスはカワムラが嫌いなのかと思ったが、決してそんな事はなかった。)やテトの時(ケージの中のテトに唸っていたルスだったが、今では母親同様の優しさを見せている。)と同様、何時の間にかしっぽりと仲良くなっているのかも知れない。

もう問題ないだろう。何度か試験的に同居させては、数時間で元に戻してしまったが、それは決して無駄ではなかったのだろう。予行演習が幾度かあり、そしてすりガラス越しにお互い興味津々だった近頃でもあった。もう大丈夫。1階は、目出度く6匹が一緒になりました。

さあ、次のステップだ!

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