ルス

いつも真面目

Dec.21,2003
2003年12月21日
雑用が多くて休息出来ない。せめて買い物代行のバイトに来て欲しい。しかし、売り場で実物を見ながら買うという事が不可能になる。全て予め指定するのは、それはそれでなかなか面倒なのだ。以前、西新宿に居た頃は生協の宅配を利用していたけれど、2週間も先に届けられる食材を選ぶのは苦痛だった。たまの事であれば良いのだが、毎週カタログで選び続けるのは私には無理だった。次の注文書を書く事にばかり追われてしまうような気がして、日吉に越して来て以来、終ぞ利用していない。そう、どっちを面倒に感じるかにも因るのだろう。

去年の今日は、氷雨降る凍えるような休日だった。忘れもしない、幸太の神戸への旅立ちの日だったのだ。幸太をめぐる多くの善意の人たちは寒さに震えながらも、心の中は熱い思いで一杯だった。幸太は、ムツコの用意したキャリーに自ら進んで入り、大切に抱き抱えられて新幹線に乗った。この口から生まれた私が何か気の利いた事を言おうとしても、言葉が出ずにムツコに逆に慰められてしまった。「カズエさん、私だから安心して」と。これ以上の言葉はないだろう。

あれから1年。すっかり甘えん坊になった幸太。初めて見た写真の幸太は、人間や世の中全てを呪っているかのように固まっていた。長い不幸な年月は、ムツコの元であっという間に幸せになる為の助走と変わった。抱っこが好きな、幸せを栄養に太ったふかふかの猫に生まれ変わった幸太。いつまでも元気でいて欲しい。

ふかふかの猫と言えば、うちのぶーちゃんもふかふか過ぎる位になった。ドアを開けると、そこで出迎えてくれる。部屋の外へは出たがる様子もなく、部屋に入って行く私を先導して落ち着く。トレイを作り直していると、傍で一緒に遊ぶ。身体を私に密着させ、新聞紙がヒラヒラと動く度に手で邪魔をする。「こらこら、アンタのウンコ場を作っているんでしょうが・・・」と制止しても、一緒に参加しているつもりのぶーちゃんはやめない。しかしジャム程に破壊する訳ではなく、私の手や新聞紙にちょいと噛み付いてみたり、正座して新聞紙を割いている私のお尻にキックしたりして、いかにも楽しそうだ。

昨夜からまた、ぶーちゃんの部屋で寝ている。猫仲間がおらず一人きりで過ごしているぶーちゃんには、どうしても贔屓してしまうのだ。年寄り猫たちのいる2階が一番暖かくしてあり、私は夜中でも半袖で過ごせる程なのだが、1階は寝るまではエアコンをつけておき、寝る時にオイルヒーターに切り替える。それでもぶーちゃんと抱き合って寝れば暖かい。

ぶーちゃんは直ぐに私の胸の辺りで丸くなり、名前を呼ぶと「ゴロゴロ」喉を鳴らす。頭の上は直ぐに壁で、向こうの部屋ではリマが甘えた声で呼び続け、カワムラさんがいつまでも「あおっ」「あおっ」と細い高い声で私を求めて鳴いている。身体が2つ欲しい。あるいは私と同じレベルで猫が好きな下宿人が欲しい。家賃は要らない。猫たちと寝てくれるだけで良い。あ、雪かきはして欲しいけどね。

とても調子悪いけれど、野良フードの買い出しはしておかなければ。二人ともマスクをかけ、厚着して出掛ける。エサやりまで済ませてしまい、湯冷めしないよう注意して風呂にも入った。身体の芯から冷えてしまい、頭まで冷たかった。「こうちゃん、頭も薄くなってきた事だし、帽子でもかぶれば?」と言ってみると「100円ショップで売っているようなやつ?」とこうちゃん。100円ショップの帽子とは、フリースのキャップで、現在我が家ではティーポットのティーコゼに使っているのだ。とても按配が良い。「ううん、もっと変なやつ」・・・と答えると、こうちゃん大笑い。「天本くんみたいな奴か?」

ルスとリマが来て、もうじき1年になる。去年はまだ9匹で年越しをしたけれど、今度のお正月は13匹だね。喪中ではあるけれど、五目なます位は作ろうか。レシピをここで発表して欲しいという要望も来ている。よし、忘れないように、一度書いておこうね。近日中に。

リマ

たまに真面目

Dec.21,2003


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