ゴマ

椅子の上

Dec.28,2003
2003年12月28日 日曜日

プロレス大好き
昨夜、寝ようとしたらTV朝日で『朝までプロレス』という番組が始まった。『朝まで生テレビ』の形式で、現役プロレスラーやらプロレス専門誌の編集長やらが討論を繰り広げるらしい。怪我をし易い冬の夜明け前の時間帯に、六本木ヒルズで生試合もやるという。そうと知っては、寝てしまう訳にはいかない。ビデオに録ればいいって?うちはビデオが壊れたままで、再生すら出来ないのだ。かと言って、今からビデオを買い換えるのもどうかなあ・・・どうせあまり観ている時間もないし・・・。

兎に角、こうちゃんもまだ仕事をしている事だし、お茶を淹れたり夜食を作ったりしながらTVを観る事にした。ぶーちゃん、ごめんね。後で一緒に寝ようね。

『朝まで生テレビ』は、番組の始まった当初は面白がって必ず観ていたけれど、評論家だろうが政治家だろうが、兎に角人と討論する場合のマナーがあまりに悪くて、観ていてウンザリするようになった。そして机上の空論としか思えない「問題の現場にはいない人達の、高みからのクソ論旨」を聞いているのは時間の無駄だと判断。評論家なんかから教えられる「内容」は皆無だ。一市民の私ですら、そんな程度の事は考えられるし言えるよ。せめてもっとお行儀良く議論してくれればまだ聞けるものを・・・。

ところが、現役レスラー・格闘家の中ではとりわけ恐ろしい顔をした連中・・・田中真紀子を巨大にして金髪にしたような高山善廣や、私の好きな蝶野正洋@黒いカリスマ、パンクラスの鈴木みのる@飢えた狂犬、そして現在のIWGPヘビー級王者・中邑真輔(あ、ゴメン、中邑は別に怖い顔していないわね)らがどのような討論を繰り広げたかと言うと、極めて落ち着いてマナーの良い、しかも筋の通った内容ですっかり感心してしまったのだ。

他の人が話している間は口を挟まない、相手の言う事を良く聞いてから自分の意見を言う、相手の論理の破綻を短い一言できちんと論破出来る・・・そういう様を見ていて、プロレスラーはやはりバカではないと感じてしまった。例えば獣神サンダーライガーが社会科の先生のように饒舌で、山ほど言葉を尽くして「(グラウンド技もサブミッション、つまり関節技も封じられたK1ルールで闘わなければならない)K1の試合に、プロレスラーが3ヶ月程度の練習で参戦するなんて無謀だから、出るならもっと良く考えてからじゃないと、負けたらプロレスが地に落ちる」というような内容の発言を滔滔と繰り返したら(そんな理屈ばっかり言っているから脳腫瘍になるんだよ、ライガー)、鈴木は「それじゃあ普通の人じゃないですか」と言っていたこの一言。プロレス同士だって、闘えばどちらかが負けるのだ。負ける事を恐れていたら闘えない、やってみなきゃ解からないと言えるのは、普通の素人ではあり得ない。鈴木、ただの狂犬じゃないな。頑張れ。

でもプロレスラーは、K1なんか出なくていいよ。ハッキリ言って、K1のルールなんかつまらない。3分間ずつの3ラウンドないし5ラウンド制で、パンチかキック以外の技は使えず、レスリングや柔道の投げ技も関節技も駄目・・・となると、一撃必殺のキックボクサーが最強なのはむべなるかなと言うしかない。K1というのは地味なんだ、プロレス好きにとっては。プロレスはショウじゃないか・・・という悪口も長い年月聞き続けてきた。もしショウだとしても、命を賭けたショウだ。批判している素人の誰が真似出来る?その事に関してはプロレス界内部でも紛争は続いて来たし、UWFやパンクラスの誕生の流れの中には、「本気」でやっているんだ・・・というアピールが強く感じられた。

プロレスを観戦し始めてから40年近く・・・その間に出会った名プロレスラーたちの華麗な技の数々を、私は懐かしい想いと共にまざまざと頭の中に甦らせる事が出来る。ルーテーズのバックドロップ、ブルーノ・サンマルチノやドン・レオ・ジョナサンのバックブリーカー、若い頃の伊達男ビル・ロビンソンのスープレックス、カール・ゴッチの華麗といか言いようのないジャーマン・スープレックス・ホールド、アントニオ猪木の卍固めやインディアンデスロック、初代タイガーマスクのタイガースープレックス、カール・ゴッチや長州力のサソリ固め・・・今ではもっと激しい必殺技が幾らでもあるけれど(更に言うなら、もっとコアな技の知識を披露したいところだが、ここはあくまでも「猫雑記」なのでやめておく)、当時彼らは私達ファンの期待を裏切らずに楽しませてくれ、夢中にさせてくれた。

そうだ。プロレスの華麗で派手な技の洪水に慣れた私の感受性には、ボクシングやK1の試合は何とも地味で面白くないのだ。K1ファンの方にはごめんなさい。プロレスの事となると、こんな場所では書ききれないから欲求不満が残ってしまう。本当は、時間があればプロレスのサイトを立ち上げたい位なんだ。長くなってごめんなさい。

エサやり道中記
明け方近くまで起きていたので、それからぶーちゃんと寝て、起きたら8時だった。慌てて2階へ上がり、二人で手分けして猫たちの世話をする。アライさんに電話して、12時にラボで待ち合わせる事にした。休み中のエサやりの相談もしたいし、缶詰もたくさんストックしてどこかに置いておきたかった。急いで明太子パスタを作り、海苔を大量にまぶして食べる。海苔好きのジャムも張り切る。

日曜日という事もあってか、年末の道の混雑はそう感じなかった。小倉の跨線橋を渡ったところのT字路で、強引な右折車に先を譲ったところ、その相手はかつて乗っていたホンダの車を買った時のディーラーの営業マンだった。こうちゃんとほぼ同時に「あっ、あいつ、ヒ●ノだよ!」と叫ぶ。彼はその後BMWに移り、盛んにダイレクトメールを寄越した。インプレッサを買った事をアンケート葉書きで伝えたら、もう自分の潜在顧客ではないという風に判断してくれると良かったのだが、今でも勧誘が来る。ま、仕事熱心と言えなくもないけど、ホンダ時代の最後は気が入っていなくて、顧客のサポートが全然駄目だったよなあ・・・。

ラボに到着すると、既にアライさん親子が来てくれていた。みーちゃんにご飯をあげ、アライさんの子供たちとも遊んだ。子供達に「カワグチさん」「カワグチさん」と親しみを込めて呼んで貰って、凄く嬉しかった。つい軽い気持ちで詩乃ちゃんに「うたちゃん、カワグチさんの娘になる?」などと言ってしまったら、詩乃ちゃんはママに「ねえ、詩乃、カワグチさんちの子になってもいい?」と、とても申し訳なさそうに悲しそうにアライさんに尋ねていて、私ってば何と罪な事をしてしまったのだろう・・・と反省した。まさか真剣に考えてくれるとは思いもしなかったのだ。何て純粋で愛しいんだろう。子供ってみんなこうじゃないよね?

勿論あんな可愛い娘が出来たら幸せだけど、アライさんは頑張って自分のリスクで産み育てているのだ。私のように利己的な生き方を選んで子供を持たなかった女が、美味しいところだけ貰おうというのは許されない。でも、もし今後のお付き合いの中で親戚のオバチャンのように思って貰えて、いつか一人でも遊びに来られるようになれば、いつでもお泊まりにおいでよね。

色々と物々交換をして、まだしょんぼりしている詩乃ちゃんに後ろ髪引かれつつ、それでも今日はサヨナラした。アライさんの笑顔は、今日の素晴らしいお天気に似合っていた。あんな奥さんがいたら幸せだろうね。つくづくそう思う。私が男だったら、絶対にああいう人を選ぶ。間違ってもカズエちゃんなんか選ばないよ、私だったら。

帰り道、北綱島の交差点のところで、又も知った顔が乗った車とすれ違った。こうちゃんが辞めた会社の50代半ばの社員で、「エロガッパ」ヤマ●カだった。自分の車で通勤していたくせに、女房と共に社有車に乗っている。もう仕事納めも済んだだろうに、会社の車を私用に使ってガソリン代を浮かせるセコい奴め。そういう公私混同が私達は一番嫌いだ。いい歳した男のくせに僻みっぽくて病的に情緒不安定で好色で、何かと醜い性根にまつわるこいつのエピソードは山ほどあるのだが、ますます長くなるのでやめておく。

ボランティアって?
帰宅すると、留守電が入っていた。先日、里親探しについてご相談をしたロシアン・ブルーの置き去り猫姉妹は、保護主がギブアップしてリリースすると言っているので、ご迷惑を掛けましたがまた今後とも・・・という内容だ。何だそりゃ?慌ててこちらから電話を入れる。相手は、マルコの保護主さんである。大田区でご自身もボランティアをしながら、他のボランティアさんのリーダー的存在を務めるご婦人だ。私よりはかなり年長の、社会常識もボランティア経験も豊富な方だ。しかし、良い里親さんとの出会いに恵まれる機会が少ないのが悩みの種らしい。

色々とお話を聞いてみると、何件もの保護ボランティアさん達の問題に関わっては行き詰まっている。保護だけして頭数が膨大になり、里親募集が出来ずにいる人たちの何と多い事か。健康でまだ仔猫に近い子や、リリースして生き延び難い弱い純血種の子たちだけでも募集してあげたい。インターネットへの不信感を抱いているボランティアさんもいるようだし、デジカメもなければメールも送れない人達もいるようだ。撮影ボランティアに協力を依頼して、何とかそういう人達の募集を代行してあげられたらと思う。

猫が可哀想だからと限界を越えて保護している人達がとても多いけれど、結局は他人にも迷惑をかけ、猫たちにも最終的には苦しい思いをとせているその矛盾。誰だって、気になる子は保護してしまった方が気は楽になるのだ。しかし、それが出来る自分をキープする努力は忘れないで欲しい。求められるのは収入源たる仕事であり、自分を広げる為の仕事や交友関係でもあり、何かを犠牲にしてでもやりたい事を貫く潔さでもある。何もかもは手に入れられないのだという事を、ちゃんと考えて行動して欲しい。

それにつけても全国津々浦々で野良猫に関する問題に満ち溢れていて、聞けば聞くほど気が塞ぐ。虐待と毒で駆除するやり口、エサやりをただ迫害するだけの人々、エサやりだけして避妊しない人達、一人で何十匹も保護してしまう人達・・・。出来る範囲の事で、私も力を尽くすしかない。とりあえずは、その地域に近い撮影ボランティアと、代理投稿(その後のフォローも含める)を仲間から募集したいと思う。もちろん私もやります。

ジャム

PCデスクの上

Dec.28,2003

相談電話が何件も一気に来たら、どっと疲れてしまった。明日はエサやりの帰りに、南部市場に立ち寄ってみよう。食材の買い出しが出来るかも知れない。

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