マルコ

光と影

Jan.21,2004
2004年1月21日 水曜日
夜明け前、私が一番深い眠りにいる時、カリカリと音がする。それがぶーちゃんが、布団に入れて欲しいと言って入り口を掘っているのだと気づくまで、暫くかかった。「ああ、ぶーちゃんか・・・ごめんごめん」と言うと、小さく「にゃーん」と鳴いて抗議した。掛けているものをめくると素早く入って来て、くるりと方向転換して私の腕枕で寝てしまった。

そもそも、ぶーちゃんは私が寝る時には、布団(正確には毛布)の中に入っていたのだ。それも結構長い時間だ。途中で出て行ったのには気づかなかった。ちゃんと戻って来るところが可愛い。こんな子が、2ヶ月前までは野良だったなんて。

毎日、帰宅すると直ぐに玄関脇のぶーちゃん部屋へ行き、ぶーちゃんに「ただいま」の挨拶をする。部屋に入って行くと、大抵は和ダンスの上野猫ベッドで、眠そうな顔をして、うっすらと目を開けて面倒臭そうに私を見る。「川口ぶーぶーちゃん!」と繰り返し呼びながら、背中を撫でる。

まだ眠そうなぶーちゃんを尻目に、次にはケージの中で寝ているタムを呼ぶ。目が合うと一旦は「シャーッ」と言うが、構わずに頭を撫でていると次第に身体をリラックスさせてゴロゴロが始まる。「タムは、お尻ポンポンも好きだよ。」とこうちゃんが言う。そんな幸せな発見を先にされてしまったのは悔しいな。

レンは、鏡台(姑の物であった)の下に敷いた1畳位のふわふわマットの上だ。こちらも撫ででいると、やめようとすると首を伸ばして「もっと!」と擦り寄る。お腹を見せてゴロゴロし、しつこく私の手に頭突きしてくる。もうすっかりうちの息子だ。

マルコは昨年11月の抗生剤の投薬ですっかり懲りてしまい、何かとオドオドしていたのだが、やっと伸び伸びとして来ているような気がする。まだ元通りに太って来てはいないが、足腰に負担が大きくならない程度に太らせてやりたい。ジャムの一挙一動に対して過剰反応していたのも、同様に投薬の精神的な後遺症だろう。元々は仲良しなのだし、ジャムにはとても可愛がられて育ったのだもの。

そしてジャムだって、ただの甘えん坊の子供なのだ。みんなを威かそうとしているわけではない。一番末っ子だった記憶が、ついついみんなに遊んで欲しくて駆け寄って追い掛けてしまうだけなのだと解かる。自分があれほど巨大な怪獣になったなんて、全く自覚していないのだろうから。ジャムときたら、まるで馬のようにデカくて艶々している。

1階のカワムラ部屋があまりにもユートピアなので、2階の先住猫たちがデコボコしているのがどうにも気掛かりだ。私達が気持ちをゆったりと持って、猫たちともっと時間をかけて接しないといけないのだ。ぶーちゃん部屋は、特に問題なし。但し、ぶーちゃんの甘えぶりが凄くて、なかなか放してくれないのが困る。嬉しいけど困るよ。何たって15匹全員を構ってあげたいからね。「川口ぶー子さん!」「にゃ〜ん!」なんて、遊んでばかりいる場合じゃないのだ。

ジャム

馬猫

Jan.21,2004

来週末、ボランティアの人達と動物病院で待ち合わせて、里親募集の猫たちの写真を色々と撮る事になった。仔猫が生まれて募集に出て来る前に、どんどん成猫を里子に出してあげたい。仔猫は可愛いけれど世話は大変だ。大人猫の良さを、もっと多くの人たちに知って貰いたい。私達は、そのお手伝いは出来る。ここ1年ばかりの間に家に入れた9匹のうち6匹は、みんな大人になってから保護したり里子に貰ったりした子たちだが、ちゃんと馴れるし大層可愛い。トイレも直ぐに覚えるし、飼い主の気構え次第でちゃんと懐く。大人猫だろうが、やっぱり猫って一生子供っぽいのに変わりは無いのだ。仔猫に勝るとも劣らない愛らしさを発揮してくれるよ。

ああ忙しい。これからエサやりだ。今日は夕方から時々雨が落ちていたが、明日はどうか晴れますように。太陽の有り難味を、年々感じている。そう言う私は太陽光線を浴びると溶けてしまうのだが・・・というのは嘘で、紫外線を浴びるとただ単に持病が悪化するのだが、それでも太陽の恵みはエサやりにとっては何よりも有り難いのだ。

みーちゃんは、どこで寒さを凌いで寝ているのだろう?

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