レン

陽気なヤツ

Feb.7,2004
2004年2月7日 土曜日
ぶーちゃんは意外と不寛容だった。いつも私が部屋に入ろうとするとお出迎えに出て来るのだが、最近はレンやタムもソロソロとで迎える事がある。するとぶーちゃん、ドアのところから踵を返してレンとタムを追い散らしてしまう。「ボクがボスなんだぞ!」と言っているようだ。

ご飯の時も同様。レンとタムは何よりもご飯が楽しみだから、やはり音もなく走ってお皿を持って入って来るこうちゃんを迎えようとするのだが、ぶーちゃんときたら自分よりも先に出るのは許さない。時々パンチまで繰り出す。爪は出していないようだけど、何しろぶーちゃんの手は太いし大きい。顔なんかレン・タムの顔を併せてもまだ大きいから、兎に角勝負にはならないのだ。しかしレン・タムもぶーちゃんが本気で怒っているのではないと解かるのか、そう懲りる様子もない。

私が居ない時には私のベッドでレンが寝ているし、先日は私が寝ている身体の上に誰かが飛び乗り、寛いでいると思ったらレンだった。もうじき一緒に寝られるかも知れない。兎に角、意外と陽気な子たちなので助かる。

ぶーちゃんは、トイレを準備していると、ずっと傍で邪魔をする。手伝っているつもりなのかも知れないのだが、あまりにしつこく邪魔するので「もう、アンタってバカじゃないの?」と言いたくなる。しかし、どうしてこんなに可愛い子たちばかりなんだろう?

今朝は、目が醒めてもなかなか起き上がれなかった。疲れが出たというよりも、身体中が痛いのだ。首と肩と背中も痛いし、昨夜は足の指の付け根が痛くてなかなか眠れなかった。手の指の付け根も痛い。どうなっているのだろう?しかしリウマチがある事を思い出せば、どこが痛かろうと不思議はない。これが普通の状態なのだと思ったら、諦めて頑張れる。焦らずに動いていれば何とかなるのだし。

仕事に行かずに済むのであれば、もっと猫たちとの時間もとれるし、ゆったり過ごせる。「こうちゃん、3億円くらい欲しいね。」と言ってみる。虚しい。金を得る為には働くしかないのだから、無駄な事は考えるまい。もう少し若い頃は、仕事をする事自体が自分のアイデンティティの確立に不可欠だった。無名で雑文を売り、名のある人の文章をリライトし、雑誌を編集するだけの些細な仕事ではあっても、頑張って働く事こそが自分のプライドを支える、そして自分の存在意義を確認出来る唯一の手段と思っていたから。

しかし今では少し違う。仕事の世界では、私の代わりは幾らでもいる。本当に大切なものは、やはり家族だけだ。今更ながら、仕事とは収入の為に時間と労力を切り売りしていると割り切るようになった。しかしそうは言っても、自分の仕事が無価値である事に耐えられる程には割り切れていない。自分のしている事に何らかの価値を見出す事は、私に限らず誰にでも必要だろう。価値を見出せるかどうかは、たとえ自己満足ではあっても、誠実に取り組む事から始める以外ないと思う。

まわりくどい言い方をしたけれど、要するに展示会だろうが丁寧に心をこめてこなさなければ、自分が侘びしくなると改めて感じた次第。どうせ同じ事をするのであれば、心から誠実にやる方が楽しいのだから。

そんな訳で、誠実に対応しつつ人々を観察していた2日間・・・色々と面白い人達がいた。東京都の建設局のOBだという人、消防署のOBの人などは、熱心で紳士的だった。自治体関係の人達も、とても熱心に聞き入っていた。そういう事とは別に、顔立ちや服装、姿勢、表情、靴の趣味まで、さりげなくしっかりと観察していた。隙のない素敵な人は少なかったけれど、何人かはちゃんと居た。覚えているだけで2人いた。5〜6千人の来場者の中で、たった2人。

本部のパンフレットだけ取って行こうとする人に、宜しかったらこちらもどうぞ・・・と川崎の研究所のパンフレットも差し出したところ「川崎は嫌いなんだよ。」と言う。一瞬、何を言われたのか解からずにいたら、再度「川崎ってのは大嫌いなんだよ。」と言って立ち去った。そうか、川崎が嫌いなのか。それはそれで構わないけれど、縁もゆかりもない見ず知らずの私に、何が嫌いだとか、そういう事をわざわざ言わなければ気が済まない男というのは、どういう性格、どういう精神なのだろうと、家に戻ってから辟易した。

今日は食料の買い出しに出たついでにミヨコに新聞紙を持って行き、卵を貰って帰って来た。しかし先日のように卵を食べ過ぎないようにしなくては・・・。買い物をしているうちに空腹になり、軽く食べて帰ろうという事になった。モスバーガーに立ち寄る。初めて「匠」とかいうハンバーガーを食べた。一日に何個かの限定モノなので、食べられた試しがなかった。

1個600円以上もするハンバーガーだが、パンの大きさも大きいし、パテも厚くて大きい。トマトのスライスも2枚、炒めた玉葱が加わり、レタスもしっかり存在感があった。トータルとして美味しい。ま、モスバーガーは元より他のハンバーガーショップとは一線を画しているけれど、その中でも高級品として売り出したものらしい。美味しければ、600円だろうが別に構わない。不味いものには120円だろうが出したくないが。1個で満足するハンバーガーというものは今までなかったので(ついこの間までは、モスバーガーですら3個、最近では2個とオニポテセットを食べていた)、これは決して高くはないのかも知れないな。

帰宅してからは何件か初めての方からの電話の相談を受け、盛岡の藤田さんとは猫トイレの話をし、暢子さんとは更年期の話をした。夜は豚の三枚肉と白菜、白滝、えのきで鍋。大根おろしもたっぷり用意し、ポン酢を作るのにはかぼす酢を使う。ジーコは鍋をかけているレンジ台に飛び乗り、あやうく火傷をするところだった。お馬鹿のジーコ。お目当ては豚肉。勿論あげない。だけど粘る粘る。弱虫のくせに我儘な男だ。

タム

穏やかな目

Feb.7,2004

アインは相変わらず叫んでいる。そして消耗して眠り続けては、空腹になり過ぎて胃酸が高くなって吐くと困るので、時々強制的に起こしては無理にでもご飯を食べさせている。ベッドで寝たままではあるものの、ちゃんと食べているから、先ずは心配な状態を脱したと思う。それにしても、どうして叫ぶのだろう?何が言いたいのだろう?大抵の気持ちは解かっているつもりだったけれど、こんなに叫ばれては自信がなくなる。

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