マルコ

怖がり

Feb. 24, 2004
2004年2月24日 火曜日
今朝、まだ夢現の時、物凄い喧嘩の声で飛び起きた。ジャムがマルコを追いかけていた。最近、マルコはジャムを見ただけで唸るのだが、別にジャムが何かする訳ではない。マルコが大げさにビックリして反応するから、それにジャムが釣られて興奮し、追いかけてしまうように見える。力の差は歴然だ。今朝のそれはいつになく激しくて、出窓まで追い詰められたマルコはオシッコを漏らし、肛門腺も出てしまっていた。追い駆けるジャムの尻尾はタヌキのように膨れている。一体何が起きたと言うのだ。

先ずはジャムを抱いて遠ざける。どちらも噛んだりはしないのだが、ジャムの爪先にはマルコの毛が若干絡んでいた。取っ組み合おうとした時に、確実にジャムは相手を捉えているのだろう。茶トラの弱虫など、所詮サビ猫の敵ではない。体格差もあり過ぎる。メスのくせにジャムは、オスのマルコより3キロ以上も重いのだ。

暫くしてマルコが落ち着いてから、3段ケージに入れてやる。これまで開放していた扉を閉め、トイレも水も置いて、安心して過ごせるようにしてみた。マルコは赤ちゃんに近い仔猫の頃、酷い虐待に遭って両足を骨折している。片足はその後切断を余儀なくされたが、発見された直後はかなり怯え、且つ衰弱していたらしい。その頃の経験は、マルコをどうしようもなく臆病で、過敏に反応し過ぎる猫にしてしまったようだ。

マルコがそこまで過度な反応をしなければ、ジャムは別に凶暴な猫という訳ではない。今朝の出来事にしても、一部始終を見ていたこうちゃんの弁によれば、シンクで水を飲んでいたマルコが床に下りたら、そこはジャムの鼻先だったらしいのだ。自分が飛び降りたくせに、驚いたマルコは自分から唸って威嚇してしまった。それから勃発した小競り合いだったのだ。普通、どこにでもある遊びの取っ組み合い程度の事しかしていないのに、マルコの場合はあたかも殺されるような大袈裟な騒ぎをしてしまうのが常だ。

ちょっとした刺激でも怖くて堪らない可哀想なマルコ。でもジャムだって、ここまで悪者にされては可哀想だ。同じようにジャムとの突然の接近遭遇が弱虫ジーコに起きても、別にジーコは怯えたりしないので、のんびりと鼻先をくっ付け合っておしまいだ。マルコのビックリ病は、ジャムにとっては格好の「遊び」の引き金となるようだ。あんなに仔猫だったマルコを可愛がってくれたジャムなのに、マルコはどうしてこんなにジャムが怖くなってしまったのだろう?

ジャムの名誉の為に言っておくが、ジャムは意地悪な猫ではないし、サビ猫にしては手が早くない。むしろ甘えん坊で大らかだ。一番歳が近くて、小さい頃から可愛がって面倒見て来たマルコを、一番の遊び相手だと思っているに違いないのだ。マルコが去年の晩秋に下痢と嘔吐で体力と体重が急激に落ちて以来、どうも威嚇するようになった。投薬も嫌だっただろうと思う。そして全員を締めていたミュウの不在。悪条件が重なり、マルコはスタート地点よりずっと後退してしまったようだ。

マルコにフラワーレメディを処方しながら、且つ暫くはケージで過ごさせてみる。1階の2室ではそれぞれ皆平和に仲良くしているのに、2階は色んな意味で目が離せない子ばかりだ。頭が痛い。

しかしゴマは、あまりの事に驚いて駆けつけ、ジャムとマルコの間に割って入っていた。とても心配そうな顔をして・・・。やっぱりゴマは母性と正義感が強いのだな。

ジャム

怖くないよ

Feb. 24 2004

課題が山ほどあり、したくない残業をして急いで帰る。病院の終了間際にテトを引き取り、帰宅してから一日の様子を聞くが、ケージ越しでも、マルコはジャムが目に入ると時々唸っていたという。いっそどちらかを1階に降ろそうかとも話したのだが、どちらも無理だ。ジャムはこうちゃんがトイレに行っている間中、淋しがって鳴くような子だし、マルコが6匹の中に入ってやって行けるとも思えない。

ではぶーちゃん部屋はどうか?ぶーちゃんの大きさは、マルコには脅威だろう。そしてタムはまだ人馴れが悪いものの、意外と気性が荒いと言うか、気が強い。キョウダイ(兄妹)とキョダイ(巨大)だからこそ、タムとうまく同居出来たのだ。あそこにジャムだろうがマルコだろうが、入って行くのにはお互いのストレスが大きいだろうと思うと、今更構成を変えるのも困難だ。

昨夜去勢したばかりのテトも心配だが、テトはルスにもリマにも大事に可愛がられているので、きっと今夜は安心して眠るだろう。頼むね、ルス・リマ。ミヨコも私も具合が悪い。エサやりだけは休まないものの、春先はどうも調子悪い。あ、一年中か・・・。

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ


月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

inserted by FC2 system