ルス

春色猫

Apr. 16, 2004

2004年4月16日 金曜日

おニャアニャンのところの雅さんが今朝亡くなった。雅さんは、私が15匹のSOSで新座の飼い主の家から救出した猫の一人だった。うちの車には雅さんと公太郎、ポッポ太郎とジュリナの4匹を乗せて、横浜まで遥々連れて来たのだった。神経質な公太郎が走っている間中泣き続け、それに応えるかのように母猫である雅さんが鳴いた。

雅さんは15匹のSOS里親募集で、一番先に引き合いがあった猫だった。福岡のおニャアニャンが自分の家の猫のマシェリに似ているからという事で家族全員で心配してくれてらしく、頻繁にメールのやりとりをした。このページにある4点セットの写真の右上が雅さんだ。

元親の話では、雅さんは子供を産んでも全然子育てしないお姫様だったと言っていたが、息子の公太郎は雅さんをとても頼りにしていたし、おニャアニャンのところに行ってからは、1年以上離れていた娘と再会すると直ぐに自分の子だと認識したと言う。他の保護猫たちの事も、母親のようにして守っていたようだ。敏感な子だから飼い主を反映するのだろう。元の飼い主は当時睡眠薬を常習しており、精神状態が危うい、まるで子供のような奥さんだった。

おニャアニャンは明日、保護猫で出戻り王子のリキを里子に出す。私と出会った時には2匹しかいなかったおニャアニャン家だが、今では11匹(だったよな?)の大所帯だ。何事があろうとどっしりと構え、心の中では泣きたい時もあるだろうが、しっかり足を踏ん張って母親として頑張っている。こうなる過程で私とは何度も喧嘩したし、暗中模索の時期もあったと思う。

でも雅さんは「おニャアニャンは、私が手伝わなくてももう大丈夫だわ」と安心して、そして逝ったのだと思う。雅さんには忘れ形見がまだたくさんいる。山手の明美さんちのポッポ太郎もジュリナも雅さんの子供たちだ。公太郎は、きょうだいの小町と母親雅さんを見送った事になる。今では公太郎も落ち着いたイイ男になった。

生きている子たちの為は、母親は泣いてはいられない。そして悲しみは、どんな慰めの言葉でも決して癒える事はない。私とてミュウの身体を失った記憶は、まだ昨夜の出来事のように鮮明で辛い。寝る前になんか考えようものならば、朝には目が腫れている。しかし今を生きる子供たちと自分の為には、歯を食いしばるしかない。

ところで雅さんは半年前くらいから鼻の調子が悪かったらしいが、カワムラさんの症状と良く似ている。カワムラさんは蓄膿だと言われたのだが、一日中殆ど口で息をしている。呼吸時に「ンガ〜」とか「グエ〜」とか凄い音をたてるのも、多分そのせいだろう。そして時々喉の奥が詰まった感じになり、呼吸が止まる事がある。今朝もそれがあった。治療法はないと言う。頭蓋骨の目の上に穴を穿って溜まった膿を吸い出すなどという、危険な賭けには到底出られない。そういう治療例がないではないが、大変に危険で且つ予後は良くないと聞く。

カワムラさんは、保護した時点では死にそうだった。あの頃は6匹しかいなかったけれど、猫をこれ以上増やせないと思っていたから「死に水を家でとってあげたい」という気持ちから保護したのだと思う。しかしカワムラは入院したり死にかけては人工呼吸したり、辛い投薬を続けたりの紆余曲折はあったものの、見事に回復した。そして後から入れた子たちを可愛がり、みんなの人気者になっている。私にとっても、凄く大切な猫だ。毎晩抱き合って眠り、熱烈に求愛されていた。今も私の姿を見れば、喜んで寄って来る。

可愛いヤツだ。まだ長生きして欲しい。カワムラはカワムラで、やっぱり特別な猫なのだ。幸い、自力で食べられ自力で排泄出来る。「オレは大丈夫だ〜、まだ頑張るぞ〜」と言っているので、「そうかい、じゃあプロポリスも嫌がらずに飲もうね」と言っておいた。カワムラがプロポリスを飲む様子を、皆さんに見せてあげたいよ。ホント、我が儘で大袈裟なんだから。茶トラってみんなそう?うちの茶シロ3匹とも、みんな大袈裟で我が儘なんだけど・・・。

明日の一般公開を前に、準備は大詰めだった。所長が先日から作っていた「液状化実験装置」も、今日は完成させなければならない。何度も実験して失敗してテストフィールドを水浸しにしたり、うまく行かない部分を調整していたが、午後8時過ぎにようやく完成。途中、また部品を車で買いに連れて行ったりもした。

所長の手作り実験装置
工学博士4人

「大分液状化したな・・・」
そろそろ飽きてきたぞ
アライさん
やりたい放題
し放題

(こらこら、所長の尊い頭で遊ぶな)
そんなアライさんに
気づかない真剣な所長
コダマさんとアライさんは
同い年なんだ

仕事の合間には、朝から何度もみーちゃんの捕獲を試みる。捕獲器を出した途端、トットコ逃げてしまうみーちゃんだ。何度もしみじみと語りかけたのだが、まだその気にはならないようだ。今日は諦めてご飯をあげた。鳴いて駆け寄って来るくせに、どうして触られるのすら嫌なのだろう。もう長い付き合いなのに・・・。よほど懲りたんだね、あの時捕獲とれた事が。でも諦めない。また明日からもチャレンジを続けるさ。

ルス

パッチワーク

Apr. 16, 2004

まだやるべき事は残っていたが、明日は設営に来てくれるゼネラルプロモートさんが早く来るから、他のスタッフよりも1時間以上も早く行かなければいけない。そういう事は全部私なんだものなあ・・・まったく。残りは明日の朝からやればいいか・・・と思って帰宅した。疲れてハイだ。

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ


月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

inserted by FC2 system