カワムラ

光と影 その2

Apr. 21, 2004

2004年4月21日 水曜日

里親募集の依頼を掲載処理していて感じる事がたくさんある。その都度「掲載の依頼の要項」に注意事項として付け加える事もあれば、あまりにも常識的な事ゆえに書くのを憚られる事柄もある。しかし年月を経るにつれ、どんどん掲載依頼の要項は厳しい内容になってきた。

それは何も私の好みだけ押し付けている訳ではない。読んだ人がどう感じるか、どう心を動かされるか、どこまで納得してくれるかが重要だと思うから、そして「こういう保護主から猫を貰いたい」と感じさせる記事であればその募集は成功だと思うから、その方向に向けようとしているに過ぎない。

もちろん私が口うるさい事も事実だと認める。しかしそれよりはむしろ、不遇な猫たちが幸せになって欲しいという気持ちが強い。駄目な募集には駄目な里親がつくものだと思っているし、里親は募集主の鏡だとも思っている。人をとやかく言う前に、自分の居ずまいを正すべきである。それなくしては、たとえ里親さんが決まったところで後々まで望ましいコミュニケーションをとる事も不可能だろう。

人に信頼して貰うには、それにふさわしい自分を作らなければいけない。口先だけでは人の心は打たない。言葉は行動を裏付けるものであって欲しい。これは誰に対して言うよりも、先ず自分に向かって課し続けなければいけないだろう。私は口は達者だが、口先だけの自分の若い頃に辟易しているからこそ、自分には日々意識して厳しくしている。易きには簡単に流れる、弱い自分を自覚しているからこそだ。しかし問題は他者に対してであろう。

他人を甘やかす事は容易い。しかし無責任ではある。臆面もなく言うけれど、私に相談・依頼してくる他人に私が厳しいのはむしろ親切な事だと自覚している。むしろ親切過ぎるよ、私は。そんな事、身近にいて注意力のある人たちはみんな知っている。最期まで気づかなかったのは、私自身だ。

注意事項というのを少し具体的に言えばだな・・・・・先ずは自分が救いたいと思う対象なのだから、それを自分が飼ってやれない事情があって他人様にお願いしたいというのであれば、読んだ人の心を納得させる内容であるべきだと私は言い続けている。読んで尚、疑問が残る記事というのは、どう考えても好くない。もしその点に関して注意が払われていないとしたら、傲慢であるか怠慢であるか注意力散漫であるかのいずれかだと私は判断している。

具体的に言えば、何故自分で飼ってやれないのか・・・その点に関してゆるがせにした募集は読んでいて気分が良くない。これは私が不寛容だからだろうか。厳し過ぎるのか、猫を助けた優しい保護主さんに対して。

あの募集コーナーを作った時から「ハンドルネームは不可」としてきた。匿名性の高いインターネットの世界で、里親候補の身元だけ明らかにして欲しいと臨むのはフェアではないと思うからだ。しかし個人情報は守る。住所は「市あるいは郡」までで後は伏せ、名前は苗字だけ掲載している。そして相手にして欲しい事は自ら率先してすべきだと思うからこそ、この方針は誰に何を言われようと変えない。

最近困っているのは、メールの状態で既にインデントがついているものだ。内容が完全な掲載依頼メールであれば、そのままコピーしただけで使える。しかしメールで「字下げ」されていれば、貼り付けてからこちちらの書式に合わせてチョコチョコとスペースを抜いていかなければならない。面倒臭いし、余計な時間がかかる。メールを書く側だって面倒だろうに・・・。

逆に、改行が全然ない長文というのもある。ハッキリ言って、そんなメールは読めない。何度も同じ行を目が追ってしまう。内容以前に、まず読み易いものである努力の痕跡が見たい。

募集の依頼と里親決定の報告が同じメールで来るもの、あるいは何件かの里親決定のもあるが、是非別々に送って欲しい。私もつい1通のメールで色んな事を盛り込みたくなるが、1メールに1要件というのがビジネスでは常識だ。里親募集のサイトの運営は道楽だが、無料だとしてもやり口はビジネスに準じたい。つまり、お願い事は先方の負担を軽くする努力をしなければ失礼だという事だ。

「失礼」を嫌うのは、私が偉いからではない。私なんか少しも偉くない。しかし無礼を許しておく事は、それは私なりに無責任だと思うから面倒臭いし不愉快だが敢えて注意をする。その人の目的が効果的に達成されて欲しいと思うからこそ、経験値からアドバイスする。それで逆切れする相手もいるが、そういう人はきっと里親候補ともうまくコミュニケーションがとれなかったり、つまらない行き違いでトラブルを起こすのだろうなあ・・・と見ている。

お行儀良く・謙虚で・公明正大で・明るく前向きである事が、ともすれば胡散臭い部分もあるインターネットの世界での里親募集には不可欠だと私は思っている。こういう私のところに掲載依頼したくない人もいるだろうから、それはそれで結構だと思う。頑張ろうとする人たちだけ応援していても時間が足りないのに、非難してくれる人たちまで応援出来る程に酔狂ではない。

夜の9時には、かねてよりご相談に乗っていた臨月の妊婦さんから、飼い猫に関して最悪の状況になった連絡がきた。これからどうすべきか。今夜はもうその事を考える元気と時間が残っていない。冷たいようだが、今どうする事も出来ない人の家の猫の心配より、手のかかる自分の16匹のケアが先だ。

カワムラさん

ペリーとイオと

Apr. 21, 2004

「好きですかわさき 愛の街」の楽譜とテープ(貸し出し用)が届いた。楽譜はイントロ部分まできちんとピアノの伴奏が出来るように書かれている。しかしうちのピアノは義姉の家に持って言ってしまって、今では空いたスペースにトイレが5個並べてある。テープはコダマさんにお願いしてデジタル化して貰う事にした。昼休みにはアライさんと歌の練習もした。その後はさて、どう料理するかな?

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