テト

リマ姉ちゃん大好き May. 4, 2004

2004年5月4日 火曜日

昨夜、ピアノおじさんの奥様に掘り立ての筍をたくさん戴いた。小さな可愛い筍で、土の上に全然顔を出していないうちに掘ったのだろうな・・・と思う大きさだった。家に入るや否や、湯を沸かして茹でた。酵素の働きを早く止めないと、どんどん繊維が固くなりえぐみが増す。それを防ぐには、何をおいてもいち早く茹でるしかない。筍は湯を沸かしてから掘りに行けと言われている位なのだから。

しかし幸いにして我が家に竹林はないし、掘った直後の筍にありつく機会もなかったので、筍を茹でるところから調理するような面倒な事は今までに片手で数える程しかなかった。しかも入手して直ぐに自分で茹でたとしても、大きな筍を戴く事が多かったので、正直えぐみが強かった。筍好きなので、えぐみも筍の美味さのうちだと勘違いしてたくさん食べ、ある年の春こうちゃんと二人同時に酷いジンマシンが出た。大好きなのに、筍アレルギーになってしまったのかと嘆いた。

しかして今回の筍は、皮を剥くと片手の握り拳ほどの大きさしかない。匂いがほのかに甘い。筍を茹でているときには独特の青臭い匂いがあるものだが、今回は殆どそれがなかった。

茹でてからそのまま冷まし、ちょっとだけスライスし、口に入れてみて驚いた。香りも歯応えも味も、今まで食べたどの筍とも違う。なるほど、掘り立ての筍だったら刺身で食べられるというのも頷けた。しかし大きく育った筍は、掘り立てでもえぐいらしい。こんな赤ちゃん筍だからこそ芳しい柔らかいほのかな香りと、柔らかい歯触りなのだろう。

大ぶりに切って筍ご飯にして、再度驚いた。今まで食べていた筍ご飯とはまったく別物だった。美味しい。意識して薄味に作ったのも大正解。丼に近い大きさの器で2杯ずつ食べた。3合炊いたのに残らなかった。おかずは厚揚げの煮物とキュウリとセロリのスティックサラダ、フルーツトマトのみ。そして白ワインを少し飲んだ。さくらとルナの嫁入り祝いだもの。

ほんの少ししか飲まなかったのに、寝不足が続いていたせいもあってすっかり酔ってしまった。昔は寝不足であろうがなかろうが、ワインの1本や2本飲んでもなんと言う事はなかったのに、随分と酒に弱くなった。飲酒の習慣がなくなって久しいせいか。はたまた歳をとったせいか。また毎日飲んでいれば強くなるのかも知れないが、今はその余裕がない。早く楽隠居して毎日飲んだくれては朝寝坊していたいが、今生では不可能かも知れないと思うとガックリだ。働きアリの如く生きるしかないのさ。

そして今日は、またしても野蕗を買い込んで来た。もちろん伽羅蕗にするつもりで。気持ちに余裕がある時にしか保存食作りなど出来ないから、今日は最後のチャンスかな。どうせ明日は朝から泣いて過ごすのだ。連休の最終日とあっては、これが泣かずにおられようか。

テト ルス(偽)ママ大好き
May. 4, 2004

テトは家中で一番幸せかも知れない。みんなに可愛がられ、大きくなった今でもルスとリマには特別に愛されている。かつてはジーコが一番幸せだった。ミュウパパとアインママの傍でずっと育ち、長年末っ子の立場を堪能した。それが今では、ジャムに尻の毛を毟られては泣いている。皮膚まで噛みはしないのだが、素早く毛だけくわえて引き抜く。「ジャムッ!」と怒ると逃げて行き、後には一束のジーコのタビー特有の毛。

ゴマが幼児に戻ってしまった。アインの尻尾にじゃれ、自分の尻尾を追い掛け回してクルクルと暴れている。思えばゴマは野良のまま4ヶ月位で妊娠してしまい、生後半年ほどで出産・育児をし、仔猫たちがみんな里子に行ってしまった日からはアメショー軍団の中に放り込まれ、子供らしい時期を過ごしていないのだ。

野良時代はアカに守られてはいただろうが、まるで必死で知らない大人に寄って行き守って貰おうとする戦災孤児のようだったのではないか。そう思うと不憫で堪らず、時々私達のベッドでオシッコする位の事は全然平気で許せちゃう。今も怪しい動きをしているのだが、トイレに入れてやってもご褒美をあげても、兎に角ベッドの上でモゾモゾしていたいらしい。ゴマはしたい時にしたい事をするのよね。よしよし(痩せ我慢)。

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