浜 愛次郎

May. 30, 2004

2004年5月30日 日曜日

昨日、和田のぶー子と電話で色々と話していて、脱走(防止)のケーススタディなんか幾ら載せても、やる気の無い飼い主はそれを見たところで何も努力しないのだろうね・・・とため息をついた。勿論、掲示板に定着してくれているようなツワモノは、お互いに触発されて次々と自分の創意工夫を見せてくれている。そういう前向きな人達だけを相手にしていらられば楽なのだが・・・。

その和田家でも、脱走防止の「目に見える努力」を始めた。二宮清純似の山菜オヤジ・テッちゃんの手作りだが、そのプランと出来映えは玄人はだしだ。写真で見て欲しい。脱走ではなく脱走防止のケーススタディとして、テッちゃんは私に写真を添えてレポートを送る事。それが今回の任務だぞ。

しかしテッちゃんの日記を見たら、その脱走防止柵が完成したその当日、かつて里子に出した猫が脱走したと聞いて和田し馬鹿夫妻は直ぐに捜索に出掛けたのだった。結果から言うと、無事保護出来たという報告を貰った。里親さんの呼びかけに応えて出て来たのだ。それだけ飼い主と猫とで愛し合っていた証拠だろう。しかし今後は油断召さるな。

今回の脱走は、ハーネスを着けてリードでお散歩中の出来事だったようだ。猫に対する愛情と善意でした事なのだと理解は出来る。理解は出来るが、敢えてここは厳しく言わせて戴く。

猫に散歩は要らない。

あらゆる危険回避をしてやる事の方が、飼い主の責任としてはずっと大切なのだと。

外ではいつどんな事が起きても不思議はない。何かの物音に驚いたり犬に吠えられてパニックを起こしたりしたら、ハーネスなど縄抜けの名人のように脱ぎ捨てられるだろう。

うちでも、ハーネスを着けさせてみた事がある。それはもし、やむなく車で長時間移動させなければならない事態になった時、うちのインプレッサでも後部座席を倒すとワゴンの荷台と繋がって広いスペースになるので、そこにハーネスを着けリードで繋いで放しておけるかと思って実験したのだった。

結果は、ミュウはいつまででも着けていられた。しかしアインは腰が抜けたようになり、匍匐全身しか出来なくなった。ゴマは縄抜けのマジシャンである事がその時判明した。ハーネスからも脱出してしまう位だもの、パンツなど穿かせても無駄だろうな。ゴマの脱出マジックショーで稼げるかも知れない。

犬と猫では、特性も習性も違うのだ。どうか散歩などという無駄で危険な真似はしないで欲しい。脱走させてからでないとあまり真剣に努力出来ないのが普通なのだという事も知っている。これは老婆心なのだ。迷子にさせた辛さを味わう事から、未然に守ってあげたい親心だと思って欲しい。

そして努力しても、まだ発見出来ていない迷子猫がたくさんいるのだ。その元親さんたちの辛い気持ちを考えてみて欲しい。今日も真夏並みに暑かった。エアコンにせず自然の風で過ごしたい家庭なのだったら、窓にはきちんと網戸がはずれない工夫と、網が破られない何がしかの作戦を実行して戴きたい。猫を甘く見ると、何をしでかすか解からないのだからね。

その点、ミヨコは偉かった。かつては長年、仕事に行っている間もマンションのベランダに面した窓を全開していた彼女だったが、それは「うちの子たちは外には出てしまわない」という信念からだった。暑い夏の昼間にベランダで涼んでいる猫たちの、楽しみを取り上げたくないと思っていたのだ。

しかしある日、2階のベランダから落ちて(飛び下りて?)は戻れなくなり、下の階の住人に梯子をかけて戻して貰っている猫がいる事が判明した。自分の信念は油断だったと知った。そして、そこからの行動が早かった。

ミヨコは風通しの良い格子戸(別ページ参照)を建具屋に特注で作らせ、窓にそれを付けるレールがなければレールも作らせた。その後、現在のもっと風通しと日当たりの良い広いマンションに移った時でも、事前に玄関と窓の格子戸はきちんと工事してから移転した。やるからには徹底してやる。頻繁に下に落ちていたというのは、ミヨコの最愛の愛次郎であった。

愛と責任感があるからこそ、金も手間も惜しまない。ミヨコも私も、ケチ臭いヤツは大嫌いだ。しかし所詮は安サラリーマンでしかない我々は、どこかで節約しない事にはいざという時に思うだけの金は遣えない。私は、女としての自分もオシャレなんかもとっくに捨てた。美容院にも行かない。どうでも良いお付き合いはせず、交際費も最低限度しか遣わない。多頭飼いしている事は兎も角として、エサやりをしていると旅行などもちろん出来ない。

外食は大好きなのだが、それはたまの楽しみにとっておいて、出来るだけ毎日自分で料理している。実は宝石もハンドバッグも好き(いわゆるブランドものは嫌い)だが、多分もう買わないだろう。もう絵も買わないし、高い服は着ない。一年中、同じようなものを着ている。何を着ようかと考えるのも無駄に思え面倒臭い。

しかし、いざという時に金がないから出来ないと泣き言を言うのはカッコ悪いと思うからこそ、自分にとって優先順位の低いものから切り捨てて生きているのだ。努力しないで金は貯まらないさ。
浜 倫太郎

May. 30, 2004

浮腫みが酷く、一日中足を高く上げて寝ていた。夕方近く、やっと始動して野良フードと人間のエサの買い出しに出たのだが、これは失敗だった。今の体調で出掛けるのは少しだけ無理があった。

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