モア
綺麗なお姉さん
Jun. 2, 2004 |
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2004年6月2日 水曜日
イオが来て1年経った事を、数日前にここで書いた。元々イオは長崎では3兄妹であった。まだ元親さんの元には、ロン(茶トラ♂)とハオ(キジサビ♀)がいる。里親募集中とは言え募集主の蒼さんはもう手放さないかも知れないが、イオの兄妹ですよ、皆さん、欲しいでしょ?いい子ですよきっと、イオの兄妹ですから。え?お前が自分で貰えって?そうですよねえ・・・出来ればそうしたいよ、うるさいなあ。
あの時は1匹しか無理だと思ったが、どうして兄妹と離してしまったのか・・・その時その時の自分の余裕の無さを、振り返ると情けなくなる。かつては3匹でも「ええ〜っ、3匹もいるんですか?」と言われて得意だった私。何が3匹も・・・だ。ミヨコと知り合った頃は、お互い8匹にはしないようにしようと釘を刺していた。どこかの獣医が唱える「猫8匹の法則」を恐れていたからだ。つまり、8匹以上の多頭飼いになるとFIPの発症率が格段に上がるという統計からきているらしい法則の事だ。
コロナウィルスが猫の腸内でFIPへと変化する引き金になるのはストレスではないかと言われているから、多頭飼いのストレスを言っているのだろう。しかし・・・やはり各家庭でキャパシティが違うのだから、この数字が絶対ではない事は確かだ。ある人には3匹でも手に余るとしても、ある家庭では20匹いてもスペースも手数も充分にあるのかも知れない。もし我が家に猫好きの娘が二人いて、
苑子と青面獣楊子の元の保護主姉妹のように暇にしていたら、家族4人で5匹ずつ部屋分けして余裕で飼える。猫8匹の法則は、頭数だけに起因する訳ではないのだ。
それにその統計の数字の分母には、我が家もミヨコの家も暢子さんの家も入っていない。どれだけ猫たちの世話に手間と時間と金を掛けているか、猫を飼っていない人が聞いたらぶっ飛ぶだろう。「そんなのっておかしいんじゃないか?」と言われる位、掛けている自信がある。
つまり頭数が増えても、その頭数という軸に交わる別の方向の要素も重要なのだ。猫の数と人間の手数に加え、猫たちのストレスを軽減しようとするたゆまぬ努力、1匹ずつに対する目配り、1匹ずつとの深い付き合い方といった方向性が作り出すベクトルの中でしか評価出来ない事なのだろうと思う。
出会った時には私は5匹、ミヨコは6匹、そして暢子さんは「7匹のかあたん」というハンドルネームの通り7匹だった。そこでもはや限界と決め、増やさないつもりでいたのだ、お互い。しかし呆気なかったな、その誓いが破られるのは。競い合う訳ではないが、それぞれが勝手に自分で考えて決め、隠れた努力で自分たちの許容量を増やしてきたのだと胸を張って言える。おニャアニャンなんか、出会った時は猫2匹に犬1匹だったのだ。それが全員、猫だけで二桁を超えた。
我が家では後はみーちゃんだけ入れて終わりにしようと決意していたけれど、猫が苦手な老猫みーちゃんの為には別室を用意している。先日組み立てた大型ケージもあるけれど、ケージに登るヤツもいるし(写真はテトだが、ペリーだってイオだってルスだってリマだって登る)、カワムラさん以外はみんな若くて精力が有り余っているし、みーちゃんにはさぞストレスだろうと思う。
さりとて、みーちゃんをぶーちゃん部屋にも入れられない。ぶーちゃんはラボに居た時からみーちゃんの天敵だったからなあ。そもそも、みーちゃんはどの猫だろうが嫌いなのだ。ラボの新顔、黒白のトムだけは例外的に近くでご飯を食べる事を許しているようだが・・・。
仕方ない、みーちゃんを無事保護出来た暁には、3部屋分離から4部屋分離にしようと思う。いや、ミュウ部屋も数えなければいけなかったな。5部屋分離か。凄いね、こりゃ。いよいよ夫婦養子が欲しい。それとも妹と実家の両親がこっちに来て同居してくれたら良いののだが、それぞれに当地で抱えている仕事や責任があり、とても実現は不可能だろう。
それに、私が好きでしている事に、他人を巻き込むわけにはいかない。親兄弟だろうが、生計も生活も共にしていないのであれば、家族ではない。血の繋がった、そして大切な親族ではあるが、家族と呼ぶのはおかしい。家族はある程度協力し合うべきだろうが、独立してそれぞれの家庭を営む以上は、あまり干渉し合ったり依存し合ったりすべきではないと思っている。猫の事に関しては、こうちゃんと二人だけで頑張るしかないのだ。あくまで(『悪魔で』ではない)楽しみながらね。
モア
テトに胸を貸す
Jun. 2, 2004 |
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