アイン

珍しく水を飲む

Jul. 14, 2004

2004年7月14日 水曜日

マルコは一日中、威張っている。いや、要求している。私と電話で話している人は、後ろで鳴き声が必ず聞こえるものだから「誰(が鳴いているの)?」と聞く。ほぼ90パーセントはマルコお坊ちゃまだ。残り10パーセントはジャムだ。ジャムが鳴くのは、こうちゃんがトイレに行っている時だ。ドアの前で、喉を絞って切なそうに鳴く。発情しているような鳴き方だ。ジャムはこうちゃんに発情するのかも知れない。私が「ジャム、どうしたの?」と呼べば尻尾をビリビリ震わせながら駆け寄るが、それでもやっぱりこうちゃんを追うのだ。

こうちゃんがベッドに入れば、いつも同じ場所でこうちゃんの肩口に止まるようにして一緒に寝ている。あまりにも二人はいつも一緒なので、見ていて笑える。白くて細いこうちゃんに、毛色の濃いでっぷりしたジャム。腹話術でもやれそうな組み合わせだ。「離婚したら、こうちゃんはジャム担当だよ」といつも言う。私だってジャムは特別に可愛いのに・・・。

マルコ専用の3階建てケージは、殆どの時間を出入り自由にしてあるが、ジャムに追われて逃げ込んだ時には扉を閉めて安心させてやる。5分もすれば要求が始まる。「出して」ではないようだ。扉を開けても出て来ない。「撫でてよ」と言っているらしい。撫でると寝そべったまま、ご飯の容器を顎で引き寄せて食べ始める。ゴロゴロ言いながら嬉しそうにして食べる。ケージから出ている時に撫でさせれば良いものを、出て来ると触ろうとすればシュルシュルと逃げる。

マルコは3本足だ。ゆっくり歩く時には、一歩踏み出す毎に足の無い右側の骨盤を床につく。ゴットン、ゴットンと音がする。しかしいざ走る時には、何がどうなっているのか見えない位に高速で動く。体勢は極めて低くしている。だから高速で動く蛇のように見える。でも蛇のようにくねっている訳ではない。多分、早く進もうとする時には、1本残った後ろ足も一切使わないのだろう。後ろ足への回路を切って、前足だけで素早く這うのだ。それで体勢が低いのだろう。

ケージの中でのみ、今は安心してトイレを使い、ご飯を食べ、撫でられる事に集中出来るようだ。それでも扉を開けてやれば、一日のうちの大半は部屋のどこかで過ごしている。でも、無防備になる食事と排泄は、自分専用のケージの中が安心なのだろう。可愛いマルコ。我が儘なマルコ。大袈裟なマルコ。だけどそうしてバランスをとっているならば、無理強いはせずに本人のやりたいようにさせておこう。猫自身に任せておけば大抵の事はオーライだ。私達飼い主は、ちょっとした変化の兆しに素早く気づいてやれれば、それだけで後の対処は何とか出来るのだと思う。

そういう事がきめ細かくしてやれるにも、時間と手間は確保しておかないと駄目だ。今までの生活は異常だった。自分の健康をますます害してしまう事に関しては自業自得だから仕方ないが、猫たちに皺寄せが行くのは申し訳ない。私はミュウを助けられなかった。ミュウの晩年には寂しい思いもさせただろう。毎日何件も相談電話ばかりかかって来て、しかも1件が異常に長い。PCと電話機は、ミュウの敵だった。電話のコードを噛み、PCのディスプレイが見えないように座り込んだ。

本当は早くミュウのいる場所に行きたい。だけど残った猫たちを全員送ってからだ。それからだったら安心して行ける。その時が楽しみだ。こうちゃんは他のどの人間よりも大切だが、ミュウへの想いはまた特別なのだ。しかしその想いと、命を粗末にするということとは別だから、皆さんはどうか心配しないで。私だってまだまだしたい事があるし、食べたいものが色々とある。アインとジーコが頑張る限りは、2時間弱(少しずつインターバルを縮めざるを得なくなってきている)の強制給餌も頑張るのだ。

タム

眩しい

Jul.  14, 2004

みーちゃんの和室の障子の枠を利用して、脱走防止の格子戸を作った。完成間近なのだが、材木が1本足りなかった。私の計算ミスだ。でもどうせホームセンターに在庫もなかったのだが。明日また、こうちゃんが買いに走るのだ。お疲れ様。でも綺麗に出来たので嬉しい。格子戸を最初から建具屋さんに作って貰ったら、1枚10万円かかるところだった。枠を利用しての角材だけだったら、1万もかからないのだ。但しちょっと小細工が必要で厄介だった。金の無い時には、手間と知恵を使うしかない。

みーちゃん、待っててね。もうすぐ全室開放してあげるからね。

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