テト

真上を見る

Jul. 15, 2004

2004年7月15日 木曜日

相談する時だけ、あるいは利用する時だけは神妙でも、用済みになると途端に「自分だけが正しいと思うな」等と開き直った事を言う連中が多い。自分だけが正しいなんて事が、この世の中にあるはずないじゃん。ちょっとでもイマジネーションと、それこそデリカシーがあるならば、そんな幼稚な言葉は出ないはずだが、平気なんだな、そういう輩には。

そしてだね・・・答えるからには、可能な限り確信を以ってアドバイスしなければいけないのよ。そんな事は到底解からないでしょうね、人に判断のリスクを負わせる事が出来るようなずるい人には。

何年も前に、交通事故に遭った猫を保護したというSOSの電話が日曜日の夜に入った。野良猫でも診てくれる獣医さんを紹介して欲しいと言うので、今鶴見のエサやりから戻ったばかりだったけれど、鶴見で待ち合わせして獣医に預けた。先生にお願いするのは私からなので、保証金(と言っても、戻って来る金ではないのだが)は私が支払った。夫婦でいた保護主は一応恐縮して見せたものの、金を出す素振りすら見せない。

その子は足を手術して貰った後、1週間じっとハンストしていたけれど、一度も見舞いに行かなかった保護主が「安楽死させようと思う」と言ってきた1週間目に自発的に食べた。そして元気になっていった。退院させて保護主が自宅に置いて里親募集していたものの、なかなかご縁がなかった。その事で困り果てて相談をされた。ペット不可の分譲マンションで、その子がいる為に息子は友達も連れて来られないのだと言う。私に言う事か?他にも長々と「出来ない」理由が述べられていて、私にどうにかして欲しいという事が見え見えだった。私か私の猫仲間に引き取って欲しいとも言った。よくそんな事が言えるものだ。

だったらリリースして毎日エサやりをすれば良いでしょう・・・と私が判断をした。途端に逆切れして、何通もの罵詈雑言に満ちた長い長いメールを寄越すようになった。私の猫仲間にまでわざわざメールして「過激な活動」と批判していた。何を以って過激だと言っているのかは知らないが、後ろ暗い事がある人間は、先んじて悪口を言うものだという事を知っている。タチの悪い人間と関わってしまったと諦めるしかない。

「誰の保護猫だよ」と言いたかった。助けたい、でも自分ではリスクを負いたくないという虫のよさ。そういう連中と付き合いたくないと思う。私だって、折角命を助けて家の中に長く置いているものをリリースさせたいはずがない。しかしそんな事など、頭に血が上ってヒステリーを起こしている相手には解からない。他力本願過ぎるから、厳しく言って差し上げただけだ。しかしそれは功を奏して、絶対にリリースはしません!と言っていた。あの子はどうなったのだろう?でも、私がとやかく言う事ではない。大人なのだから、自分で何とか出来るはずだ。

私は愛護団体でもないし、保護猫相談所でもない。私は私で頑張るから、みんなもそれぞれに頑張ってね・・・というのが理想だ。人に依存するな。世話になっておいて悪口を言うのは下品だと思わないのか。誰だって少しずつ違う。考え方も価値観も。自分の考えと違う事を言われたくないなら、一切相談なんかするな。嫌いな相手に相談や依頼をするな。

そんな事ばかり年がら年中あるものだから、お前の身体をせめて現状維持させる為にはもう人の事なんか構うな・・・とミヨコにしょっちゅう怒られる。もちろん継続して来た事への価値を認めてくれた上で、マイナス面を心配してくれているのだ。「解かってるよ・・・・」とその都度言葉を濁す。私は猫が好きだ。綺麗事を言えば、猫たちの事を思うだけでかなりの無理も出来た。今は無理をやめようとは思っているが、サイトは責任が持てる形でのみ続けるつもりだ。

いつも里親募集を誠実に頑張っている野村さんだが、結婚する飼い主のバカ女が飼育放棄したロシアンブルーのアンディ君を、自宅に連れ帰ってくれている事が判った。自宅には12匹の猫たちがおり、手の掛かるハンディキャップのある子もいる。餌場も持っている。まだ自分で保護したい子もいるはずだ。苑子母子を引き取ったミヨコといい、どうしてこういう人達にばかり負担が行くのだろう・・・(これは疑問文ではない、感嘆文である)。関わったものに責任感を徹底して持つというだけではない、そこにはやはり猫に対する限りない愛情があるのだ。

明日からはフリーだ。今は何も考えずに、アインとジーコが命を永らえるよう、そして縁あってうちの子になった猫たちが幸せに生きられる為の手伝いをするつもりだ。憎らしい舅の介護だって最期までしたのだから、愛するアインたちの介護が出来ないのは不公平だ。どこかでバランスをとってこそ、初めて過去の清算も終わるのだ。私は執念深いのだから。まだカタをつけられずにいる事もたくさんある。死ぬまで忘れずに、必ず宿題は終わらたい。

しかし、のんびりとは縁遠い日々になる事は目に見えている。何もしないでゆったり過ごす事など、一生無縁に違いない。性分の問題なのだから。修行だと思って、何も考えず何もしないようにしろ・・・と、これまたミヨコに言われている。ミヨコは実の母親よりも厳しくて、且つ私を正確に把握している。これも愛、あれも愛、多分愛、きっと愛・・・てなところだな。へへっ。

ぶーちゃん

隅っこで見上げる

Jul. 15, 2004

アインは日に一度は酷く吐く。呼吸も浅くて速い。2時間おきの強制給餌のインターバルをほんの少し縮め、一度に飲ませる量も減らし、飲ませるスピードもぐっと落として様子をみている。心臓に負担がかからないように、胃にいつまでも滞留していないように、そして胃が空っぽの時間が長くならないように・・・手探りしながら一番良いやり方を見つけるしかない。

こうちゃんとジャムが、またしても腹話術師と人形のようにして眠っている。今からは、私の当番の時間帯だ。あと1時間で次の給餌だ。手持ち無沙汰だから、随分としつこく書いてしまったな。読む人は気の毒だな。ま、いいか。

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