ゴマ
マルコの場所を奪う
Jul. 17, 2004
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2004年7月17日 土曜日
明け方の強制給餌を終えてから、こうちゃんを起こす。まだ3時間も眠っていないのに気の毒だが、今朝はラボの新顔のメス「ハナちゃん」を捕獲なのだ。リゾットを作って食べてから、7時には家を出る。出来ればトムも捕獲したい。ハナちゃんは、実は子連れで流れて来た猫だ。仔猫は1匹しかおらず、既にドライフードが食べられる。しかし餌場には来たり来なかったり・・・。この仔猫は保護して里親募集しようかと考えていた。
しかし仔猫は姿を見せず、トムは捕獲器にもブラックケージにも警戒警報発令だ。ハナちゃんは若干の試行錯誤の末に捕獲出来たのだが、トムは今日は無理そうだった。お腹が空いていても、捕獲器が視界に入る限り、いつもの場所に置いたご飯すら食べようとしない。判りましたよ、トムさん。またいつかね。あんたもみーちゃんに色々と捕まらない要領を教わったらしいわね。
そう言えば、みーちゃんは他の子たち(めーちゃんやももちゃん)の捕獲の時も、入りそうになると突進して行って捕獲の邪魔をしたっけ。余程、捕獲器には恨みがあったんだね。でも今はうちの和室にいる。みーちゃんの為に汗だくで立派な格子戸も作ったし(作ったのはこうちゃんだが)、葦簀ももう1枚追加で設置したんだ。みーちゃん部屋も、少しずつ良い風情になってきたぞ。写真を撮ってお見せするには、あと少し(特にタイヤや不要な家具)部屋を片付けたいのだが、そこから運び出す先がもはや3畳の納戸しかない。納戸はまだちっとも片付いていない。暑くてなかなか勇気が出ないんだもの。
閑話休題。強制給餌がある限りあまり長時間家を空けてはいられないので、8時半には帰路についた。川崎・日吉間の道はいつになく空いていて、往復で1時間で済んだ。やはり3連休の企業が多いのだろうか。一旦アインたちに給餌してから、ハナちゃんを病院に連れて行く事にした。帰り道は、もう日が照って相当暑くなっていた。朝早く出て正解だったね。
アインはキドナを少し与えると、吐いてしまった。ごめんね、3時間近く空いちゃったからね。でも今日は毛玉も混じっていたから、毛玉症のせいもあると思う。その後続けて飲ませても平気だったし、あまり悲観しないようにしよう。
ガレージは我が家では一番涼しいので、車の中は全然暑くなっていなかったが、ハナちゃんはさぞかし心細い思いをしているだろう。しかも仔猫と離されて、きっと我が子を心配しているだろうと思う。いつかは子離れするとしても、それに手を下した張本人としては気が咎める。来週は一度ラボに顔を出す予定なので、その時に再度仔猫とトムは捕獲をチャレンジしよう。
避妊の為にハナちゃんを病院に預け、リリースする予定ではあるがワクチンもフロントラインもして貰うようお願いしてきた。再び家に戻り、冷たいお茶を飲む。すでに身体はかなり熱い。もちろん外も家の中も相当暑い。エアコンは効いているのだが、それでも多分室温は30度を超えているだろう。
午後に会う予定の勝浦の滝沢さんからの連絡を待つ間に、親戚の石塚が電話をくれた。陰でいつも見守ってくれているので、このところの私の変化や諸々の出来事に対して色々と心配させてしまったが、私は大丈夫。寝不足だけは少しずつ解消したいけれど、今日はひとつのヤマ場なのだ。あと一踏ん張り。
滝沢さんは、都内と川崎に仔猫のお届けがあるというので、ちょっとだけでも会おうという約束をしていた。滝沢さんは、彼氏の運転で来ていた。私もこうちゃんと共に待ち合わせの場所に向かった。いつもの動物病院の向かいの定食屋に行き、遅めのランチを4人でとった。海老の頭の味噌汁がとても美味しかったし、今日は全く寝ていない割に体調が良いのか海老アレルギーが出なかった。抗アレルギー薬のお陰か?
滝沢さんの事はメールと電話の声しか知らなかったのだが、実物に会って想像していた以上に若くて驚いた。高校生と言っても通用する程に愛らしい。実際には大学院まで出た才媛だし、真面目な頑張り屋だが、如何せん歳が若い。そこにもってきて歳より更に若く(幼く?)見えるものだから、正直なところ色々な人との心のかけひきが必要な里親募集活動にはいささかハンディキャップがあるだろう。
しかし彼女の人柄や誠実さは、やはり輝きを放っていると思う。オデコもほっぺたも赤ちゃんのようにピカピカに光っていたが、彼女はきっと芯が強いのだと思う。今は悔しい事もあるだろうし、思うように行かない事も多いかも知れない。でも彼女の今の苦労はきっと10年後には報われると思う。先ずは自分の人生をきちんと軌道に乗せて、心に余裕が持てる状態を掴んで欲しい。
働く事も好きだと言うし、彼女は年長者に愛される若者だと思う。今は周囲のずるい大人たちに利用されがちなようだが、どういう人間でありたいのかをきちんとイメージして巧く演じられたら、きっとそれは身に付くし、やがては大化けするタイプではないだろうか。まだ20代半ば・・・羨んではいけないが、まだ可能性の方が多いのだ。
そして「彼」がまた、いい男だった。礼儀正しく、余計な事を言わず、しかしきちんと人の意見を聞いて判断しているのが目の表情で解かる。滝沢さんの「頭で考えている迷い」に対し、信念と姿勢でしっかりとした答を用意してくれている・・・そそれがたった一言で表明出来る男だと思った。滝沢さん、こういう人とはさっさと結婚して、二人で目標に向かって楽しく頑張りなさいね。なかなかいないよ、彼みたいな人は。
給餌の時間が来てししまうので、話は尽きないが2時間弱でお別れする。暑い日だ。早朝に出て、また勝浦まで車で戻るのは疲れるだろう。いつまでも二人で仲良く頑張ってね。オバサンたちは、応援を惜しまないから。
しかし暑かった。朝から3回も出動したら、すっかり熱中症のようになってしまった。先ずは水分を摂り、保冷剤で冷やしながら夕方からやっと少し寝た。徹夜は厳しい。でも今夜も、丑三つ時から明け方までを、私の当番で給餌する。こうちゃんも寝ていな過ぎる。くたくただね、もう。
ジーコ
消極的に我が儘
Jul. 17, 2004 |
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