ルス

目を見開く

Jul. 22, 2004

2004年7月22日 木曜日

今日は少し涼しいはずだが、湿度が高くて私には不快だ。朝、メールチェックすると色んな出来事を知らされる。心穏やかでない出来事が多い。一通り返信の必要なものを処理してから、お山に出向く。ハナちゃんを捜索する為に。ミヨコの後ろ姿を見つけて声を掛け、一緒に一回りした。あちこちに隠れ場所が幾らでもあり、どこに居てもおかしくないと思える。しかし姿は見せず。時間が必要だろう。

蚊に刺されて帰宅。今日はラボに行き、ハナちゃんの仔猫を捕獲予定だ。ついでに離職のちょっとした手続きもついでに済ませる事にしていた。ちょうどシンポジウムのさなかで、アライさん以外は誰もいない。ロボットチームの方は懐かしい顔ぶれがいたので、イノウさんには「じゃ、今度Pちゃんも一緒にウナギ食べに行こうね」と話し、ハダさんとはお別れの一服を共にした。私が一日繰り延べにしたものだから、クワハラさんは本日不在で残念。でも自宅同士が近いから、別の機会に会えるだろう。本当に楽しかったよ、ロボットの研究員たちとの交流は。

午後には遣り残した処理も全て済ませ、今日は姿を見せてくれた仔猫の捕獲に集中する。結果から言うと、無事に捕獲出来た。捕獲の詳細はこんなところでは書くべきではないので省略するが(捕獲のコツなどを公開しているサイトがあるが、悪用される惧れがあるので是非やめて戴きたい)、何度繰り返しても捕獲は疲れるよ。凄く集中するし、アドレナリン大放出するせいなのか、後でぐったり疲れが出る。

しかし、病院に連れて行くまでは疲れている余裕はない。どうせ道中なので家に立ち寄り、アインたちの強制給餌を済ませてから、仔猫を入れ替えるキャリーを積み込んで行った。この時点で、仔猫は家に置いて里親探しをする決意が出来ていた。他にどうするというのだ。ハナちゃん同様、お山にリリースして、時期が来たらまた捕獲して避妊する?そう簡単にはいかないよ。それならば、もう2ヶ月ほど待ってから捕獲し、避妊してからリリースするさ。今日保護したという事は、もう家猫にするという事なんだ。

ラボから家に向かう途中、長く信号待ちしている時に一度だけ仔猫は鳴いた。搬送中に捕獲器の中で鳴くような仔猫だったら、これは甘ったれの証拠だ。待合室でも入院中の「ふくちゃん」の鳴き声に呼応して、しきりに可愛い大きな声で鳴いた。こんな子は今はバリバリの野良だとしても、人馴れは時間の問題だろうと確信する。

捕獲器からは、奥さん先生が素手で掴んで出した。流石、野良の扱いに慣れている。しかし仔猫は凄く怒っている。私も補ていを手伝っていたが、隙あらば噛もうとする。目をひんむいて、凄い力で抵抗したが、ワクチンと皮膚の検査だけは済ませられた。

仔猫はメスだった。推定生後2ヶ月。手足の太い、長毛のサバ白だ。とても可愛い。しかし皮膚検査の結果は、ダニの卵あり、シラミもいるようだった。この時期、草むらにいる野良猫はシラミは免れないな。皮膚疥癬の治療としては、安全性の高いやり方としてフロントラインを全身に擦り込もうとしたが、あまりにも仔猫が興奮していて先生でもギブアップだった。

いつもの疥癬の飲み薬は、生後3ヶ月未満の仔猫には中毒を起こす危険があるので使えないと言う。「でも先生、フロントラインを全身に擦り込むなんて、とても出来ません」と私。先生も「そうですね」と笑う。仕方なく、いつもの薬を規定量に満たない量から始めて、何度かくリ返して様子を見ようという事になった。但しシラミには効かない。これはもっと馴れてから、フロントラインのスプレーをみっちり擦り込むしかない。噛まれても引っ掛かれても、頑張るしかないという事だ、保護主なんだから。

自宅に連れ帰り、ケージにトイレを用意してから、仔猫をキャリーごと入れ、そっと落とそうとするが、自分からまたキャリーに戻ってしまう。何度か試み、やっと無事にケージの中に着地させる。ケージをどこの部屋に置くかしばし悩むが、たとえ疥癬が移ったとしても、先住猫たちが治療し易い子たちである事が望ましい。だとしたら、頭数は一番多くても、カワムラ部屋しかない。

仮名を二人で考えるが、こうちゃんは「チョコ」「チャコ」「ジニー」はどうかと言い、私は「カラ」か「ジーン」か「ガラ」が良いと言う。いつも大して揉めもせず、結局「ガラ」に落ち着く。後でミヨコに言ったら「自分ちで飼うんじゃないんだから、あまりリキ入れて名前なんか考えるな」と怒られた。そうなんだよな。でも仮名のつもりで「ゴマ」とか「アカ」なんて呼んでいたら、そのままになっちゃったものね。

墨田区の置き去り猫も、今日のぶー子さんの頑張りで2匹が捕獲出来た。保健所の人も一緒に行ってくれたらしい。エサやりしていた近所の人は、よくいるタイプのマイナス志向のご婦人だったようだが、余所の地域の人たちの善意で金は全額出すし、捕獲の手間や搬送も全てして差し上げるのだから(頑張って問題の起きないエサやりをして欲しい)と言うと、その見ず知らずの人たちの好意に対して「それも怖いのよね」と言ったそうだ。私が行かなくて良かった。そんな失礼な事を言われては、怒りを顔に出さないようにするのに相当のストレスがかかっただろう。ストレスでまた悪化しちゃうよ、SLEが。ぶー子ちゃんには、本当に申し訳ない、厭な思いをさせて。

リマ

少し女らしい

Jul. 22, 2004

ガラはご飯も食べたし、ケージ越しにイオに威嚇されてもカワムラさんにひっきりなしに凄い音を出しながら付きまとわれても、カワムラの弟子のリマがケージの前で興味津々で覗き込んでも平然としている。大物だな、ガラは。明日は写真を撮ってみよう。

今日のにゃんこ


あたちは「まめ」。だったと思うんだけど、いつのまにか「芽々」って呼ばれてるの。

お顔をナデナデしてもらうのはだぁい好きだけど、ほんとはまだベッドの下のくらいところがいちばん落ち着くの。ごはんもたくさんもらえるからいいところだって、わかってるんだけどね…。

体の大きな「お兄ちゃん」と、あんまり遊んでくれない「お姉ちゃん」がいるから、ここは好き。お兄ちゃんはやさしくて、いろんな事を教えてくれるから、少しずつベッドの下いがいでも眠れるようになったのよ。

お兄ちゃんもお姉ちゃんもね、別々のおうちからここへ来たんだって。で、あたちも新しいおうちを探してるんだって。新しいおうちって、どんなかなぁ。またやさしいお兄ちゃんやお姉ちゃんがいると、楽しいのにな。

「わん!」ていうお兄ちゃんでも大丈夫、仲良くできるよ。よろしくね。新しいおうち、とっても楽しみ!

あたちの募集は里親募集 No.353-1397を見てね。

 「今日のにゃんこ」を募集します!詳しくはこちら

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