ジャム

顔は可愛い

Jul. 29, 2004

2004年7月29日 木曜日

世田谷区某所の野良猫捕獲・避妊プロジェクトは、まず順調な滑り出しを見せてくれた。初めての捕獲は誰もが不安だし緊張する。いや、何度やっても緊張するし不安だな。でも自分でも出来るという自信をつけて欲しい。そして自分一人でもやるという決意が必要なのだ。

本来エサやりさんがすべき事だったのは事実だが、それを言っていては先に進まない。いや、本来誰の責任であるかと問うていたら、エサやりさんだって誰も野良猫の世話をしないからせめてエサだけでも・・・という気持ちだろう。しかし今の動物に冷たい社会に於いては、エサやりがその対象となる野良猫に関して「責任」を持たなければならない事になっている。その事の是非を論じていても、これまた仕方ない。そういうことは別の人達に任せて、今は現実的に急務があるのだから。

即ち、ひいては野良猫の為にこそ、野良猫が増えず、少しでも疎まれず、しみったれで手前勝手な人間たちの社会の中で問題を起こさずにひっそり生きて行けるようにする唯一の手段が避妊であり、糞害にも対処し、きちんと個体管理をしたエサやりである。今回生まれてはじめての捕獲を一人でやったおうごさんは、昨夜遅く、そして今朝の早い時間に、何としてもお腹の大きい2匹のメスを捕まえようと頑張った。会社勤めをしている独身女性だ。

昨夕はエサやりさんが置きエサをしてしまっていた事や、台風接近の悪天候の中、よく頑張ったと思う。朝、2匹目が捕獲出来たという連絡を受け、「自信がついたでしょ?」と聞くとしっかりとした口調で「そうですね・・・自信がつきました」と答えた。良かったね、無事通過儀礼が済んだね。立派な大人だよ。

大きな課題に向かって一歩踏み出す事が出来た人というのは、野良猫の為でも近隣の苦情や問題解消の為でもない、気づいてしまった事から目を背けず、逃げず、自分の人生に誇りと自信を持っていられる為にこそ、自分の中の不安や心細さ、恐れる自分と闘って勝利した人なのだ。それは歳には関係なく、本当の大人になる一歩が踏み出せたという事なのだと思う。私も大人になったばかりだ。もっと成長しなければいけないと思う。

さて、どうでも良いような話題をひとつ。一昨日、同じ会社の別々の営業所から、ある営業目的であろうと推察される電話があった。ひとつは水フィルタの掃除機の点検だと言い、もうひとつは活水シャワーの塩素除去カートリッジのキャンペーン価格が終わるから安いうちに買えと言い、もう一つは活水器の水質検査だと言う。「シャワーのカートリッジなんか何年分も追加で買いましたよ。でもシャワーノズルがさっさと壊れちゃいましたから、もう使っていませんよ」とぶっきらぼうに言ってしまう。

そうだ、電話を貰って思い出したよ。忙しくてすっかり忘れていたのだ。まったく馬鹿だな、私達って。壊れて直ぐに電話しようと思っていたのに、あっと言う間に1年近く経ってしまった。毎日毎日同じ事の繰り返しに追われているうちに。

この会社からは感謝状が出ても良い位、私は宣伝に貢献したと思う。ここの水フィルタの掃除機は馬鹿高いせいもあり、インターネットではあちこちでバッシングされていた。それは価値が解からない人たちが衝動買いをしてクーリングオフした後に、他人にも「悪徳商法にひっかからないように」というお節介が多かったのだろう。私のところにも「貴女は騙されていますよ」というメールや掲示板への書き込みがあった。それに対しても、私は自分の価値観をきちんと説明して来た。

高いからと言って「悪徳商法」だという理屈はおかしい。今までにも何度も言って来たけれど、商品に充分な価値を認めているから値段に不服はないのだ。何年も待てば類似品がずっと安く売られていると言っても、早い時期から使えたという価値だってあるのだ。10年近く前に、5万円などではひとつも売られていなかったのだから。

しかしセールスマンの質によっては、「悪徳商法」と言われても仕方ない場合はあるだろう。今回もシャワーノズルを届けに来たはずが、やはり別商品の売り込みが主目的だった上、肝心のノズルは車に置きっ放しで別の話が始まった。こうちゃんは怒った。電話の相手にもちょっとした言葉遣いを怒ったのだが、今日の夕方にやって来た営業マンにも怒った。「うちは、良いと思ったものは高くても(勿論、限度はあるさ)買う。だから点検だ何だと言って時間をかけて回りくどい事をしないでくれ。忙しい時に時間の無駄だから」と。

前回も掃除機の点検だと言って来て(うちは細かい部分まで毎回分解して手入れをしているから、実際には点検なんか必要なかったのだ)、最後に本来の目的だったであろう浄水器を見せられて買ったのだった。高かったよ、それも。でも満足度は高い。ラボにも毎日、その活水器で浄水した水を汲んで持って行きアライさんと飲んだ。確かに塩素除去の性能が高くて美味しい。これまで使ってきた浄水器のカートリッジ代だけでも結構な金額だ。逆流洗浄方式だからカートリッジ交換が不要という点も気に入っている。

私はエエカッコしいの関東女だから値段の事でとやかく言いたくはないけれど、もし水フィルタの掃除機なり活水器に高額商品であるが故の意味があるとしたら(性能に歴然とした差がないとしたら)、アフターケアの質の高さ、サービスマンの人としての誠実さみたいなものしかなかろうと思うのだが。という訳で、朝っぱらから質問状など送ってみた。「社員教育こそ我社の命綱である」と会社概要に書いてあったので、人材の質の更なる向上を願って。私がこの会社の肩をもって10年近い。誠意ある回答を望んでいた。

そしたら来たよ、きちんとした返事と電話とお詫びの訪問が。その会社の製品を愛する一人としての提案の範疇であり、決してクレームという事ではなかったので、お詫びにまで来られてはむしろ恐縮した。怪しげな会社であれば、この不況の時代に10年余り生き残れるはずがないと思う。良いものをきちんと売って来たのだろう。私達夫婦は、今もあの時の買い物にはとても満足している。こうちゃんは「うちの財産の一つ」だと言う。私もそう思える。満足しているならば、原価が幾らでも良いんだ、私達は。それを馬鹿だと笑わば笑え。

そしてこうちゃんが言っていた。コミッションセールスは、コミッションの割合を多くすればモラルが低下する場合が多いし、少なければモチベーションや勢いが低下する。加減が難しい。しかし儲ける事は善であり、ハートのない営業は悪であると。私だって誠実さや愛情のあるセールスマンから買いたい。同じ商品がたとえ若干高くとも、信頼する人が薦めてくれたから買う・・・という任侠道だからね、私達は。価格だけで比べて、少しでも安いものを買うエネルギーは持てないし、タイミングを逸するのも詰まらないと思っているから、もう10年もあの掃除機が活用出来てラッキーだと思う。そして営業が目的だとしても、メインテナンスの電話を貰えた事で、シャワーノズルもまた活水を利用出来るようになった。感謝。

ジャム

大きく見えないが・・・

Jul. 29, 2004

ガラが抱けるようになった。まだ射越怖がるが、爪も歯も出さない。直ぐにケージに逃げ戻ろうとしてしまうのだが、何度か抱いてはフロントラインのスプレーをコットンパフに取り、耳の内外を拭いてやった。大人しくしている。いい子だ。愛しくてたまらない。

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