カワムラさん

オレはいつも眠い

Aug. 24, 2004

2004年8月24日 火曜日

朝から出掛けて、戻ったら午後3時。送り迎えはして貰ったので楽だったけれど、朝まで寝ずに出掛けてしまったものだから、流石に途中で目が乾いて痛くて仕方なかった。私の場合、一番先に「目」に来るな、寝不足は。次が歯茎だ。いや、自覚していないだけで、一番先に「脳」に来ているのかも知れないけど。

こうちゃんはもっと大変だっただろうと思う。私を目的地(新横浜)まで送り、とって返して強制給餌。休む暇もなく、駅ビルで私の母と待ち合わせてランチのお供。母はお気に入りの先生のところで歯科治療をして貰う為に、片道3時間かけて来ているのだ。本当は私も付き合いたかったのだが、はずせない先約が入っていて会えなかった。

母と別れて一旦家に戻ってまた給餌していると、私から電話が入る。私は遅い昼を食べる為に、出先から歩いて新横浜のプリンスペペまで来ていた。これからご飯食べるから、ゆっくり迎えに来てくれればいいよ・・・と言う。本当は電車で帰ると言い張っていたのだが、私を甘やかすこうちゃんがそれを許さない。昼休みを過ぎていたので比較的空いていたトンカツ屋で、ミックスフライ定食1200円(高い!)を食べた。

小さくて薄い揚げ過ぎのヒレカツ1個とエビフライ1本、しそ巻きロールカツ1個、グリーンアスパラのフライ1本・・・運ばれて来た時には「何だ、少ないなあ」と感じた。でもそれで充分だった。何故ならば、ご飯が不味かったから。香の物は美味しかったし、味噌汁もまずまず、しかし肝心のご飯が美味しくなくては、流石の私でもたくさんは食べられない。悔しいからキャベツのお代わりだけはしっかりお願いした。キャベツには柚子風味の醤油ドレッシングをかけて食べた。これは美味しかった。

食べ終えて食品街に足を踏み入れた時、こうちゃんが軽い足取りで近づいて来た。「こうちゃん、眠いでしょ?大丈夫?」と聞くと「カズエちゃんこそ、疲れたでしょ?」と優しい。二人で一通り食料品を見て回り、以前仕方なしに買ったら美味しかったキムチとバルサミコ酢、生食用のタラコを買った。タラコは酒粕に漬けて数日締めてから、ミディアムレア加減に焼いて食べる。するとカラスミのようなテクスチュアで、風味も増してすっかりご馳走に変身する。楽しみだよ〜。

先日、何年かぶりで(戴きものの)カラスミを食べて以来あの味が忘れられず、せめて自分で買える範囲のタラコ(タラコだって高いけど)で代用するしかないのだが、そのままのタラコではレアの部分がちょっと水っぽいし、旨味が足りない。漬け込む床はみりんで溶いた味噌でも良いし、酒粕で漬けても美味しい。本当は教えたくない位に美味しいから、どうぞお試しあれ。但しガーゼで包んで漬けるんだよ、こういうモノは。

随分と前、多摩川は丸子橋の少し下流で釣りをした時、潮の加減のせいだったのかボラがかかった事を思い出した。去年だったか、都内の立合川にボラが大量発生・・・と言うべきか(藻やプランクトンではあるまいし「発生」というには抵抗があるな)、異常にたくさん集まった事がニュースになっていたが、ボラというのは海水と淡水が混じり合う汽水域にもよくいるらしい。丸い頭をしてなかなか可愛い顔の魚だ。

しかし多摩川や立合川などで釣れたボラなど、臭くて食べられたものではない。あの時は無駄に殺生をしてしまったね、ごめんよ、ボラ。そしてボラの卵であるカラスミは、(もちろん製品の質の差には幅があるだろうが)すこぶる美味い。私もこうちゃんも大好きだ。そもそも魚卵の加工品は大抵が美味しい。カラスミで冷酒を飲むのは最高。しかし直ぐに酔っ払ってしまう最近の私達。

寝不足は、酒の大敵でもあると知る。


避妊の為とか脱走させてしまった飼い猫の保護だとか目的は様々だが、毎日のように捕獲器の貸し出し依頼とご相談がある。かつては全てを一人で対応していたけれど、近いところにマイ捕獲器を持つ仲間がいる場合は、大事な捕獲器の貸し出しとフォローをお願いさせて戴けるようになった。お陰で私の役割は随分と楽になってきている。最初の手配のお願いや調整だけで済む。そういう仲間があちこちに何人もいて、一人でコツコツやっている。そして求めに応じて協力してくれている。本当に有り難い。

それが出来ないエリアに関しては、《猫の手倶楽部》で購入した捕獲器を何台も預かって保管して貰い、発送の依頼があると迅速に発送して丁寧にサポートしてくれる友人の協力も得ている。これもどれだけ助かっている事か。私の個人所有の捕獲器も、あちこちで活躍しているはずだ。エサやりしている場所では常に捕獲の準備だけはしておきたいので、1台だけは貸せずに手元に置いているのだが。

ガラ

ケージでのラストショット

Aug. 24, 2004

今日、二人してふと魔がさして、ガラをケージから出してしまった。2度目のワクチンもとっくに済んだし、疥癬も駆除出来た。もうすっかり馴れて大丈夫だと思ったのだ。

ここのところ、ケージの天井のフレームにぶら下がって大声で「出して〜!」と喚いたり、トイレの中から自分のウンコを放り投げたり、挙げ句の果てに水の容器に入れてしまったり・・・きっとパワーが有り余って退屈で仕方ないのだろう。よし、奴隷開放だ。少し遊んだら、初の爪切りでもしてやろうかな・・・と思っていた。

しかし甘かった。ガラは野良猫に戻ってしまった。むろん我が家の室内からは、どんな小さな仔猫ですら絶対に出られない。ここは猫のアルカトラズである。陳腐な表現だが、『家庭内野良』がこれでまた1頭増えた結果となった。みーちゃん、タム、そしてガラ。全員メスだ。タムと同時に来た弟のレンは単純なオスだけに、爪切りと抱っこが出来ないだけですっかり甘えん坊になった。

その後のガラの様子は、猫たちだけにしておけばリラックスしているのだが、私達の気配があるとソファの後ろや狭い隙間に入ってしまう。長いふさふさの尻尾を引きずるようにして、広いカワムラ部屋を縦横無尽に逃げ回る。それはなかなか美しい姿ではあるのだが・・・。

猫たちとはケージ越しで何週間もご対面していたので、すっかり馴れているので問題ない。しかし飯だけでもケージの中で食べさせようと思い直したが、もはや後の祭りだった。無理矢理掴んで抱いたら、暴れた時に爪でこうちゃん負傷。持ち上げられて運ばれるのは怖かったんだね。隠れていても、そこに手を差し入れて撫でているだけだったなら、落ち着いた姿勢のままゴロゴロと喉を鳴らしている。出窓のカーテンの陰で香箱を組んでリラックスしている姿も見たし、決して怯えて自分の居場所が確保出来ない訳ではないのだ。

いいよ、いいよ、好きにしていなさい。後はもう、時間という魔法が効いてくるのを待つしかない。いつかは馴れるだろう。いや、たとえ馴れなくとも、ご飯をしっかり食べてトイレが使えて元気でいてくれればいいさ。だけど、せめて早く大きくなって欲しい。変な隙間に隠れられない位に。

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