テト

生意気そう

Aug. 26, 2004

2004年8月26日 木曜日

CDの曲をそのまま使って携帯電話の着信を知らせる『着うた』の配信サービスは、膨大な数の『着メロ』配信元と違って大手レーベルの独占市場であった。それが独占禁止法に違反するとして、公正取引委員会の立ち入り調査を受けたという。音楽市場までがインターネットにイニシアティブをとられる事で危機感を感じたレーベルにとって、『着うた』は起死回生の収入源であったのだろうが、消費者の利益を妨げるとして摘発された訳だ。

『着メロ』のダウンロードが10円であるならば、『着うた』のダウンロードは100円だという。これが自由競争市場となれば、もっと安くダウンロード出来るようになるだろう。CDを買いに行くのは面倒だし、ちょっと聴いてみたいというだけだったら、手軽に安くダウンロード出来るシステムは有り難い。しかし『着うた』としてあちこちで聞かされるのは堪らない。街がますます騒々しくなる。先進国の首都圏で、こうまで騒々しい街があるだろうか?もっと街が静かでもいいんじゃないの?

今日は嬉しい事がたくさんあった。先日来、捕獲器の貸し出し依頼や購入希望(いずれも避妊目的のきちんとした方々だ)はまだ続いているし、お山のエサやりをお手伝い戴ける方とお会いしたら、それがとても素敵な女性だった。ミヨコが守衛さんたちに紹介したところ、ハッとする程スタイル抜群の長身で美人なものだから、守衛さんたちニッコニコだったそうだ。うん、君たちの気持ちは解かるよ。しかし露骨だな、毎回私には無愛想なくせに。それも当然か・・・くそ〜。

そしてガラの里親さん候補だった方に、優しい前向きで素敵なメールを戴いた。募集しておきながら手放せなくなってしまった為に、(悩みぬいた結果ではあるものの)お断りした事を改めて申し訳なく思うと同時に、やはりとても良いご縁だったのだ・・・と今更のように惜しい気持ちもした。でも、きっと他の募集から兄弟姉妹で貰って下さると思う。ガラのようなガラッパチではなくて、ほのぼのとしたいい子たちを。その時は、是非仲介させて戴ければ幸せだ。

モア

強いのに弱虫

Aug. 26, 2004

昨夜、明美さんのジュリナが天に召された。

ジュリナは、私が初めて手掛けた多頭飼い崩壊のSOSの中の1匹だった。明美さんの家までこうちゃんと二人でお届けしてからもう4年半も経っていた事を、明美さんの日記で再確認した。

あの大雪の翌日に新座まで迎えに行き、何時間も雪の中で待たされてから、15匹のうち横浜川崎方面へ運ぶ4匹はうちの車で運んだ。別の場所に運び出す残りのの11匹と、追加で突然当日保護した野良猫2匹は、当方負担でチャーターしてあったペットタクシーで運んで貰った。

ジュリナとポッポ兄妹を八丁畷の一時預かりのお宅に、雅と公太郎の母子を明美さんのお宅に届けた。どちらも一時預かりを申し出てくれた人たちだった。明美さんのお宅に到着した時には、既に夜になっていた。その時、初めて明美さんと会ったのだ。そこまでにお付き合いは続いていたのだけれど、お会いする機会が持てずにいたのだ。明美さんは、疲れていた私達の為に美味しい食事とお茶、そしてフルーツを用意してくれていた。

それから間もなく、八丁畷の一時預かりさんが不可解な理由をつけて預かり放棄したので(本当の理由は解かっているのだが、長くなるので省略する。もう過ぎた事だ)、ポッポとジュリナまでを明美さんが預かってくれる事になったのだ。その時のお届けの際、買ったばかりのインプレッサに初めて乗ったのがポッポとジュリナだった。大きな重たい2匹だった。

やがて雅と公太郎は福岡のおニャアニャンの家に旅立ち、明美さんはポッポとジュリナをそのまま我が子にしてくれた。実は明美さんは、私の代理募集から4匹も迎えてくれているのだ。

ジュリナの訃報は、同じ15匹のSOSからジュリナの血縁の猫(15匹は全て血縁猫たちだったのだが)を迎えてくれた金井さんが、今朝電話で知らせてくれた。金井さんはでぶっちを昨年見送り、おニャアニャンは雅さんと小町の母子を見送った。そしてジュリナが昨日、この世を去ったのだ。

もう少し時間が経ってから・・・とも思ったが、夜の11時過ぎになっていたのに我慢しきれず明美さんに電話をしてしまった。ミュウの時には明美さんが電話をくれた。電話線を通して、二人で泣いた。今度は私から電話して泣いた。そして二人でたくさん話して笑った。

ジュリナはふくよかで大きくて美しい色のサビ猫だった。みんながジュリナとお別れしていた時には一人で寝ていたポッポが、ジュリナがいよいよ家を出る前に長い時間をかけて匂いを嗅いでいたけれど、ふと納得したかのようにそこから離れたという事を聞いた時・・・・その時の想いは言葉ではとても表現が出来ない。明美さんが抑えた言葉で穏やかに書いているというのに、私が自制心を持たなくては失礼だろう。

ただひとつ、これだけは私が言わせて貰う。ジュリナは最高に幸せだった。だって私はジュリナと代わりたい位だったもの。

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