昨夜、明美さんのジュリナが天に召された。
ジュリナは、私が初めて手掛けた
多頭飼い崩壊のSOSの中の1匹だった。明美さんの家までこうちゃんと二人でお届けしてからもう4年半も経っていた事を、明美さんの日記で再確認した。
あの大雪の翌日に新座まで迎えに行き、何時間も雪の中で待たされてから、15匹のうち横浜川崎方面へ運ぶ4匹はうちの車で運んだ。別の場所に運び出す残りのの11匹と、追加で突然当日保護した野良猫2匹は、当方負担でチャーターしてあったペットタクシーで運んで貰った。
ジュリナとポッポ兄妹を八丁畷の一時預かりのお宅に、雅と公太郎の母子を明美さんのお宅に届けた。どちらも一時預かりを申し出てくれた人たちだった。明美さんのお宅に到着した時には、既に夜になっていた。その時、初めて明美さんと会ったのだ。そこまでにお付き合いは続いていたのだけれど、お会いする機会が持てずにいたのだ。明美さんは、疲れていた私達の為に美味しい食事とお茶、そしてフルーツを用意してくれていた。
それから間もなく、八丁畷の一時預かりさんが不可解な理由をつけて預かり放棄したので(本当の理由は解かっているのだが、長くなるので省略する。もう過ぎた事だ)、ポッポとジュリナまでを明美さんが預かってくれる事になったのだ。その時のお届けの際、買ったばかりのインプレッサに初めて乗ったのがポッポとジュリナだった。大きな重たい2匹だった。
やがて雅と公太郎は福岡のおニャアニャンの家に旅立ち、明美さんはポッポとジュリナをそのまま我が子にしてくれた。実は明美さんは、私の代理募集から4匹も迎えてくれているのだ。
ジュリナの訃報は、同じ15匹のSOSからジュリナの血縁の猫(15匹は全て血縁猫たちだったのだが)を迎えてくれた金井さんが、今朝電話で知らせてくれた。金井さんはでぶっちを昨年見送り、おニャアニャンは雅さんと小町の母子を見送った。そしてジュリナが昨日、この世を去ったのだ。
もう少し時間が経ってから・・・とも思ったが、夜の11時過ぎになっていたのに我慢しきれず明美さんに電話をしてしまった。ミュウの時には明美さんが電話をくれた。電話線を通して、二人で泣いた。今度は私から電話して泣いた。そして二人でたくさん話して笑った。
ジュリナはふくよかで大きくて美しい色のサビ猫だった。みんながジュリナとお別れしていた時には一人で寝ていたポッポが、ジュリナがいよいよ家を出る前に長い時間をかけて匂いを嗅いでいたけれど、ふと納得したかのようにそこから離れたという事を聞いた時・・・・その時の想いは言葉ではとても表現が出来ない。明美さんが抑えた言葉で穏やかに書いているというのに、私が自制心を持たなくては失礼だろう。
ただひとつ、これだけは私が言わせて貰う。ジュリナは最高に幸せだった。だって私はジュリナと代わりたい位だったもの。