テト

野性的な美しさ

Sep. 9, 2004

2004年9月9日 木曜日

今日は『重陽の節句』だ。この日になると、毎年書いているな。他の節句にはこれと言って感慨がないのだが、『重陽の節句』には何となく平安の雅を感じる。さりとて、我が家の暮らしに「雅」は無縁なのだが。猫の「雅」さん(写真右)には色々とご縁を結んで貰ったけどね。

雅さんはかつてまだ「フィズ」と呼ばれていた頃、神経に異常をきたしていた飼い主の元から大雪の翌日に遠くまで迎えに行って救出し、明美さんの家で預かって戴いた後、福岡のおニャアニャンの家の子になった。

今では天国に行ってしまったけれど、晩年を愛する息子(公太郎)や娘(小町)とも一緒に暮らせるという幸運にも恵まれた。この雅さんがあの時の絶望的な「15匹のSOS」に、希望の発端を作ってくれたのだ。これは公開している内容以上に、私の心の中では大きな出来事だったし、雅さんへの引き合いは私を勇気付けてくれた。

今更ではあるが、雅さんは福々しくて素晴らしい、ヨダレの出そうな見事な黒白猫だと思う。あの頃の私は、あと1匹が増やせない状況だったので仕方ないけれど、今だったら欲しくて堪らないような大きくて綺麗な猫が多かった。雅も公太郎も、小町もでぶっちも、ポッポ太郎もジュリナも、みんなのびのびと大きい。女の子たちは皆逝ってしまい、オスのポッポ公太郎しか存命ではないけれど、どちらも印象の強い好対照なオスだ。しかしどちらもデカい。

午後一番で出掛けて(私の)定期検診だったのだが、病院というところの嫌な「気」に中(あ)てられてヘトヘトで自宅に戻って来ると、入れ違いで出前が届いていた。何と夢にまで見た(本当に夢に見たっけ)『ハイチ』のドライカレー(大盛り)だ。釣りバカ山菜オヤジ・テッちゃんが、自分の会社の近くでもある西新宿の店からわざわざテイクアウトして届けてくれ、そのまま仕事があるからと立ち寄りもせず行ってしまったと言う。私は着替えもせず手も洗わず、まだほのかに温かいうちにと物も言わずに食べた。美味しかった。12年ぶりかな。念願が叶った。有り難う。

夜には凄い雷雨となった。台風19号から変わった熱帯低気圧が北上しているらしいし、前線が停滞していると言う。当然の事ながら調子悪い。浮腫んだ足が痛い。アインが少し下痢をしている。もう少し様子を見ながら、便だけでも検査に持ち込もうと思う。本人(猫だってば!)は「どこへも行きたくない」と言っているので。腸内細菌の状態だけでも観察しておけば、ちょっとは安心だ。

里親募集以外のコーナーの更新が、もの凄く溜まってしまっている。お待たせしている皆さんには申し訳ない。今は「要介護」の病気の年寄り猫たちがいる非常時なので、どうかお許し願いたい。いずれは必ずやります。

みっともないから言い訳ばかりしたくないけれど、でも常に言っていないと「メールに返事がない」「更新されていない」と叱られる。本当にろくに寝る暇もなければ、仕事が続けられなかった位に私の具合も悪いのだと、信じて貰えていないのだろうな。元気そうにしていると、パワーを余計に消費するんだよな。それでも病気らしくしていると、ますます具合は悪くなるし。

よほど里親募集以外の参加型コーナーは閉鎖してしまおうかとも思ったけれど、やはり「遊び」のないサイト作りは息が詰まって嫌だ。本当は「遊び」だけのサイト作りがしたい位なのだ。せめてサイト作りでは楽しい事だけしていたいし、自分の好きな事だけしたいのは本音だ。でもある程度は使命を感じ、それで生かされていると思って、多くの猫や人間と関わっているのだ。

「緊急ですので至急ご回答下さい」等と一方的に言われるのは好きではない。こっちの方がほよど緊急事態なんだ!と言いたいが、それ説明するにも手間がかかる。

今は兎に角、後悔が少なくて済むように介護を優先したい。サイトの運営も、どうか私のペースでやらせて欲しい。給餌と給餌の間に横になっても、それ位は許して欲しい。そもそも商売や公的機関じゃないんだから。あんまり面倒が多いと、そして具合が悪いと、またミヨコとこうちゃんに「もう潮時だからやめろ」と叱られる。いや、叱られずとも自分でもそう思う。

でもこんな事を書いても、デリカシーのない要求をして来る人というのは、こんなところは見てはいないのだ。だから「私の事ですか?」と思う貴女は、そうではないと思っていて下さい。違います。

テト

でもまだ子供

Sep. 9, 2004

テトが来て、もう少しで1年が経つ。そのテトの容態が落ち着いた頃、ミュウが逝ってしまったのだ。もうじき辛い思い出の秋がやって来る。しかしハイチのドライカレーは美味かった。どんなに悲しくてもお腹は空くし、猫たちはウンコをするし、陽はまた昇り、そして沈む。否応なしに時間の圧力に背中を押されて、動き続ける働き蟻だ。今度生まれて来る時は、是非女王蟻に。今は『大王』という名の奴隷だからな。

今日のにゃんこ

あたし「ねお」ちゃん。横浜のはずれで、ゴールデンウィークに生まれたの。お母さんは長毛の美人よ。妹も三毛なの。

あたしを保護してくれたのは「もうこ」ちゃんというトウの立ったお姉さんなんだけど、お姉さんのお母さん「のぶこ」って、とっても声が大きいのよ。あたし、初めはビックリしちゃった。でも美味しいご飯を一杯くれて、可愛がってくれるので今は大好き。

だけど、ここのおうちには他の大人猫も保護する予定らしいから、あたしたち子供はどこかの優しい人に貰われるようにって、「もうこ」お姉ちゃんが川口さんに里親募集をお願いしたんだって。

出来れば妹の「ピー」ちゃんと一緒に居たいけど、別々でも仕方ないと思ってる。ピーちゃんはあたしより見た目は大人っぽいけど、とってもおとなしいのよ。一応、積極的なあたしがお姉ちゃんのつもり。

あ、そうそう・・・ここのおうちには、川口ゴマちゃんの別れた亭主で「アカ」というおっさん臭い茶トラがいるのよ。アカって惚けていて気が弱くて、笑っちゃうの。だけど川口さんの昔の大事な恋人だったんだって。信じられな〜い!

あたしたちのことは里親募集 No.366-1447を見てね。

 「今日のにゃんこ」を募集します!詳しくはこちら

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