今朝も良く晴れた。こうちゃんが起きても私は寝ず、そのままぶーちゃん部屋の新聞紙トイレ作りを一緒にしてから、朝ご飯を作る。「煮込みウドンとオムライスとどっちがいい?」と訊くと「どっちもいいなあ・・・」
こうちゃんはいつもこうだ。「晩ご飯、何が食べたい?」「何でもいいよ」というやりとりはどこのご家庭も同じだろうが、こうちゃんの場合は考えるのが面倒臭くてこう答えるのではない。むしろ私の方が、献立を考えるのが面倒臭くて訊いているのだが、私に無理をさせたくなくて「何でもいいんだよ、無理して作らなくていいよ」という意味で言うのだ。
「ビール飲む?」と訊けば「ビール飲もうか?」とくる。「そうだね、飲みたいな」とは言わないのだ。私の好みや意見を尊重しようとするデリカシーがあるのは解かるが、ちっとは自分の好みで意見やわがままを言いなさいよね。誕生日にもクリスマスにも、何も欲しがらない。時計も財布もスーツもネクタイもカバンも靴もこうちゃんには良いモノを買ってある。でもサラリーマンを辞めたから、どれも箪笥の肥やしだ。「欲しいものはないの?」「無いなあ・・・」こればっかりだ。
しかし今日は、こうちゃんに素敵なプレゼントをする事にした。そう、ご推察の通り、手裏剣を買ってあげる事にしたのだ。調べてみれば売っているんだな、手裏剣なんてモノが。
鎌倉には「武器」屋もあるのが解かった。武器コレクターではないので、そこのサイトは楽しく見るだけにしておき、別のネット販売で綺麗な形の手裏剣(ステンレス製)を3個注文した。こうちゃんは子供のようにニコニコだ。手裏剣が届いたら、大きな厚い板でも買って庭に立て掛けて、練習しよう、私が。私だって好きなんだよ、刃物は。ナイフだって持ってるんだから(護身用ではなくて飾りだけど)。
そして今日は、念願の「生鯖寿司」が届いた。夜8時近くに届いたので、一応テッちゃんに電話してみたが、湾岸で猫を捕獲中だった。仕方ない、やはり予定通り明日の朝に渡す事にして、申し訳ないが我が家では一足先に食べさせて貰う事にした。ごめんね、食通のぶー子さん。
竹の皮に綺麗に包まれて、1本がとても大きく、ズシリと重い。まな板の上で切り分けようとしていると、美味しいものには目が無いゴマが「ウェ〜イ」と中国語で鳴く。ダメダメ、これはあげられないよ。こんなの食べたらイエローファットになっちゃうからね。
良く切れる包丁を濡れ布巾で湿らせながら、ワンストロークで思い切り良く切る。殆ど生の鯖なので、切り口が透明な赤に近くて凄く綺麗だ。食べる前にデジカメで撮っておいたのだが、上からの蛍光灯の光だけではこんな程度にしか撮れなかった。実際はもっと綺麗なんだけど。
この一切れは大きくて、普通の握り寿司ならば一口で食べる私でも、2〜3口でないと食べられない。写真の角皿は、長辺が14センチ強あるのだ。そこに丁度よい按配に収まる大きさだ。
一口ずつに感嘆の言葉を漏らしながら、二人で1本はあっと言う間におなかに収まってしまった。2本ともいけると思ったけれど、ここは明日、和田夫妻が食べる頃まであと1本は待とう。私達だけがさっさと食べてしまっては申し訳ない。野菜室に入れて下さいと書いてあったので、そうして保管し、明日の昼に両家で同時に食してみよう。
さて久し振りで食べた感想は・・・酢で〆めてはあるけれど、それはほんの表面だけで、肉厚の鯖はほとんど生の状態である。しかも新鮮な鯖には臭みが全く無い。普段口にしていたしめ鯖とは全く別物だ。我が家では生の鯖を1本買って、三枚に下ろして焼いて食べたりもするのだが、それだってもっと生臭い状態でしか買えない。成る程、鮮度が違うとこうも違うのかと、先日鈴木さんの手土産の大磯で朝上がった鯵のたたきに臭みがなかった事を思い出す。
言葉では説明し難いので、是非ご賞味下さい。
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しかしこれは元は店に来たお客のお土産用の裏メニューであったらしい。それが評判となり一般にも通販するようになったものなのだが、この価格(税込2100円)では売れば売るほど赤字になるらしく、来月から値上がりすると聞いた。それでも私はリピーターになるだろうけど。次は「マグロの漬け寿司」も注文しようっと。そしたら又、感想を報告しますね。
ああ、賞味期限が短いので一度には注文出来なかったけれど、明日すぐまた注文してしまいそうで恐い。せめて週末毎のお楽しみ程度には間隔を空けようとは思うのだが、自信がない。すぐやりたい、すぐ欲しい病だからな。