タム

撫でればゴロゴロ

Nov. 6, 2004

2004年11月6日 土曜日

私もこうちゃんも寝不足で疲れ過ぎて、今日は熱っぽい。やらなくてはならない事が山ほどあるというのに、殆ど手が付かない。強制給餌と投薬、トイレ掃除に追われて一日が終わる感じだ。合間にやっとこさと人間の3食の支度と里親募集だけは頑張って更新するが、他のコンテンツに関しては投稿して戴いているものが殆ど手付かずのままだ。

申し訳ないけれど、今はどうかご容赦下さい。日記もぼーっとした頭で書いていて、いつ何を書いたのか思い出せない。それでも少しでも吐き出しておかないと、精神的にもオーバーフローしてしまって余裕がなくなるような気がする。自分のサイトの中に思いを転送したら、すっかり心が空になると良いのだが、そこまでの効果は勿論ない。
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寒くなって来たら、レンの首回りの毛が次第に伸びて来ている。ぶーちゃんに舐められ過ぎてサマーカットされ、すっかり短毛のキジトラと化していたのだが、また我が家に来た当時の立派なたてがみが復活しそうだ。

タムは背中に毛玉が出来てしまった。いつも閉じこもっているので解からなかったのだが、ブラッシングを怠った私のせいだ。今更カットするのも時期が悪いから、来年の夏の課題としよう。

ぶーちゃん部屋の古い桐の和ダンスは、3匹が熱心に彫刻を施してくれた。もともと桐は柔らかい素材なので、爪痕が付く程度では済まないだろうとは思っていたのだが、ふと気づいたらこんなになってしまっていた。

この勢いで彫り進んで行ったら、いずれは抽斗を引き出さずとも、中身が出し入れ出来るまでになるのではないかと思う。青の同門だって、たった一人が掘ったのだ。3匹で力を合わせたら、『大脱走』のように部屋から延々とトンネルを掘って、裏の公園まで脱出可能かも知れない。

そうなればトンネルは3本掘って戴いて、それぞれに名前を付けなければならないだろう。「トム」と「ディック」と「ハリー」とね。

解かるかな?解からない人は、ビデオで確認してね。 "every Tom, Dick and Harry"で辞書を引いてくれても解かると思うけど。注意して聴いていると、『大脱走』のトンネルがこう名付けられていたのが解かるよ。
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朝はトーストとチーズ、濃い目に淹れたミルクティだけだったので、買い出しに出た時にあまりの良い匂いに釣られて、モツ焼きを買い込んでしまった。豆腐屋の脇で、長年同じオジサンが焼いている。焼き鳥も正肉の串と皮焼きを置いているが、あとは豚のカシラと白モツ、レバーがあって、これが美味しい。随分と久し振りで買ってみた。

このオジサンは猫好きで、始終色んな野良猫や怪我をした猫を保護している。オジサンは地元で結構大きな旧家の人らしく、以前にも庭で猫捕りにごっそりやられた事(庭で皮を剥いで行ったそうだ。皮のない猫の死体がゴロゴロ転がっていたと聞いて驚いた)を聞いた事もあった。色白で背が高く、上品な顔をしている。話が淡々としていて、私は以前からこのオジサンには好感を持っていた。喋り方に、生き方が現れているようなオジサンだ。

今日も傷だらけのキジ白の猫が、店の奥の椅子の上で目を閉じて座り込んでいた。「おじさんちの猫、最近どうですか?」と声を掛けてみる。

オジサンは私の事を覚えていてくれたみたいで、「前にも話したけどさ・・・うちの前で行き倒れていた猫は・・・」という風に、モツを焼きながら色んなエピソードを話してくれた。医者に見放されて何度ももう駄目かと思ったけれど、この猫もしぶとく生きているよ・・・と優しそうな目を細めて言っていた。

オジサンはこれまでに色んな猫の為に、随分と治療にお金を掛けて来たらしい。年に1〜2度しか顔を合わせないが、オジサンとたまに猫の話をするのは、もう10年近くなる。今日は初めて、近所の猫嫌いの住民との軋轢も言っていた。「みんな、ただ飢えて死なせりゃ良いって言うだけだけどさ・・・そんな事じゃあ問題は解決はしないよ」

それ以上は言わなかったけれど、オジサンが何を言いたいのかは私には良く解かる。「おじさん、今度もし野良猫の事で問題が起きたら、私にも連絡して。また買いに来るから、その時に名刺持ってくる」「うん、解かったよ」

オジサンが無責任に人を頼る人ではない事は解かっている。でも、オジサンはもうお爺さんの歳だ。元気に働いているけれど、猫の先々の事では胸を痛めているだろう。私とて、これ以上何かを抱え込む事は無理でも、このオジサン(お爺さん)の事は、一目置いて尊敬している。いざという時には、何らかの力になりたいと思っている。
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「ねえ、こうちゃん。”風のフジ丸”って知ってる?」
「知ってるよ、原作は白土三平だよ」
「ふ〜ん、じゃあ主題歌なんだけどさ・・・”火焔の術だ”の前の部分の”ナントカ隠れだ”は何だっけ?」
「”木の葉隠れ”だろ」
「ちがうよ、そんな語呂じゃなかった」(注:後で判明した事だが、2番の歌詞は確かに”木の葉隠れ”であった)
「じゃあどんなの?」
「三文字で”ン”で終わる感じ。”オデン”とかさ・・・」
「”オデン隠れ”なんてないよ」
「解かってるってば。だから語呂がそういう感じなんだよ」

「カズエちゃんは語呂で生きているもんな」
「そうだよ」
「何たってシュワルツェネッガーのシュプレヒコール "Four more years" を "No more Bush" だっけ?なんて平気で言うもんなあ・・・」
「だって語呂が似てるじゃん」
「ひどいよなあ・・・」
「別に他意はないのよ、人前では言わないし・・・」

「三文字の言葉で”ン”で終わるとしたら、やっぱり”オデン”しかないかなあ・・・」
「あるわよ、他にもっ!」(バカにされていると気づくカズエちゃん)

暫くしてこうちゃんがポツリと言った。
「”みじん隠れ”だ」
偉いね、こうちゃん。流石忍者の事は第一人者。

また暫くしてからこうちゃんが言った。
「”風のフジ丸”の歌の最初はどんなだったっけ?」
「・・・思い出せない。”悪いやつらをやっつけろ”から後しか覚えていないもん」
「俺も思い出せないんだ。歌っていたのは誰だか知っているんだけど」
「・・・」
「誰が歌っていたか知ってる?」
「・・・知らないよ・・・」(眠くて面倒臭くなってきたのだが、仕方なく付き合う)
「鹿内タカシ」
「ふ〜ん、寺内タケシじゃないのね?」
「バカ」
「知ってるよ、鹿内タカシくらい。”本牧で死んだ娘はカモメになったよ〜♪”って歌ってた。子供心に変な歌だと思った」
「何それ?」
「こうちゃんの方が鹿内タカシに歳も近いし、住んでいた場所だって近かったのにどうして知らないの?私は群馬の山の中で子供してたんだよ!それでも知ってるのに」

そして鹿内タカシで検索したら『風のフジ丸』で山ほどヒットして、無事に全部の歌詞も解かった。・・・つまり今日は心が平和な一日だったという事かな。

レン

毛が伸びてきた

Nov. 6, 2004

里子に出したサリーやカブ、ロイにカンピロバクターや回虫卵が出たらしいと言って和田し馬鹿ぶー子がとても申し訳ながっていたけれど、それは仕方ないと思う。検便しても出ない事もあるのだし、里親さんにお願いしてケアして貰う方が早いよ。幸い、意識の高い里親さんに貰われていて、ちゃんと理解してやってくれているのだから。

それに初っ端にそういう手の掛かるケアを余儀なくされた里親さんは、里子に迎えた子との絆は一層深まり、仮に多少人馴れしていない子だったとしても愛しくて堪らなくなるものだと思う。但し、里親さんたちのご苦労は偲ばれます。私などエイズキャリアの子を貰う方が、カンピロがある子を貰うよりも気楽だもの。うちもカンピロで苦労したし、まだ完全に落ちていない子が必ずいるはずだから、何かのきっかけで症状が出たら・・・と思うと気が気ではない。

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