ルス

アタシだって悶えちゃう

Nov. 8, 2004

2004年11月8日 月曜日

牛蒡のささがきが大人になってある日突然上手になったと書いたら、皆さんもなかなか上手く出来ないと言う。どうすれば上達するのだろう・・・と考えた。もちろん数をこなせば上達するだろうが、一般家庭の主婦でそんなに頻繁に大量に牛蒡のささがきをするとは思えない。料亭の板前の見習いではないのだ。

思うに、牛蒡に包丁を当てる角度を一定に保つのが大切なポイントなのだと思う。そしてその為には、包丁を一定の角度を保ったまま往復で動かすのがコツではなかろうかと思うのだ。角度をつけ過ぎると、分厚くて短いささがきが出来てしまう。それでは「笹がき」と言うよりは「そぎ切り」になってしまうのだ。

包丁を砥石で研いだ事があるだろうか?私は「仕上げ砥」だけ持っている。刃物を研ぐのは、大学生の頃からの趣味でもあった。切れ味の良くない刃物を使うのはストレスになる。包丁はステンレスは使わない。研げないからだ。使い終わったらチョイチョイと研いでおけば、刃を立てる「粗砥」は必要ない。長葱のみじん切りをしていて、外側の皮1枚が切れずに繋がってしまったら、その包丁は研がなければ駄目だ。

その砥石で包丁を研ぐ時のコツというのが、なるべく砥石と包丁に角度をつけず、10円玉1枚程度の厚さだけ浮かせて、一定の角度で研ぐ事だ。そのコツが飲み込めると、牛蒡のささがきにも応用出来るような気がする。そうだ、きっと私は包丁研ぎでその「角度」を保つ事に熟練したのだ。

なるべく包丁は寝かせて牛蒡に当て、往きで削ったら、戻りの時にもそのままの角度を保ってごぼうに刃を当てたまま引いて来る。勿論、引いている時は削れない。そのままの角度でまた押すと削れ、刃先が牛蒡を離れる瞬間に戻す。完全に離してしまってから、再度角度を調整してささがくのでは駄目なのだと思う。

これは私が勝手に編み出した「牛蒡のささがき考」なので、料理の先生が本格的なコツを教えてくれた訳じゃない。でも、ごぼうが上手にささがき出来ると気持ちいいよ。どんどん「ささがき」したくなるのだ。牛蒡のささがきのパートでもしようかと思う位。それともささがき牛蒡を、街頭で量り売りしようかしら。
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カワムラ部屋を筆頭に、1階の猫部屋はユートピアだ。それは猫たちが皆それぞれ仲良しで人懐こい子ばかりだというだけではなく、ゆったり過ごせる広さの割に生活感と雑多なモノが無く、私にとっては純粋に猫たちとだけ過ごせる部屋となっているせいだろうと思う。

1階に居る限りは、トイレ掃除や爪切り・ブラッシングなどの仕事はあっても、PCも電話もない。これと言ったトラブルもない。一日中傍に居る訳でもないのに、どの子も良く慕ってくれている。みーちゃんとタムという一部の例外はあるが、それだってトラブルとはなり得ない。

2階の猫たちとは殆どの時間を共に過ごせるのに、トラブルがたくさん。気を抜くとベッドでオシッコするゴマ、ジャムを恐がるマルコ、マルコをどうしても追いかけたいジャム(それが叶わないと、腹いせにアインやジーコを追いかける)、肝不全で死にそうなジーコ、元気に見えるけど腎不全で心筋症の発作も恐いアイン。1時間ないし2時間おきの強制給餌に追いまくられて、寝不足でフラフラの飼い主たち。部屋は狭く、モノが多く、PCは私を常時脅迫している。

こうちゃんは下の子たちの世話に下りる時「カズエちゃんはアインちゃんと居てあげて」と言うが、私だってユートピアに行きたい。下りて行く足音で、既にリマが待ちかねていて身悶えしながら鳴いて甘える。一人でひっくり返り、背中を床に擦りつけながらグネグネと発情しているかのように悶えて甘えるので、こうちゃんが『悶えちゃん』とニックネームを付けた。

もちろんカワムラさんもどこで寝ていようが律儀に起きて来て「オレを先に抱っこしてくれ〜」「2階にも上がりたいぞ〜」と迫る。

「はいはい、『モダエちゃん』解かった、解かった」「はいはい、カワムラさんはここでステイしていなさい」と言いつつしつこい2人を相手をしていると、嗅ぎ魔の失礼男ペリーが匂いを嗅ぎに来るわ、イオが「キャ〜ッ、キャ〜ッ」と猿のような声を出しながら撫でるのを催促するわ、テトが周りをいそいそとうろつき始めるし、ルスは目が合うなり妹リマに負けじと悶え始めるし、ガラもモアも期待に満ちた目で待っている。

カワムラ部屋でそうこうしていると、隣の部屋のぶーちゃんとレンが高い細い声で鳴いて「早くこっちにも来てよ〜」とうるさい。みーちゃんの顔だって早く見たいし、幸せな焦りで私こそソワソワしてしまう。何もしないで済むならば、ここでずっとゴロゴロして居たいのに・・・。
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このところ暖かい日が続いているので、無人になる1階も夜の暖房は使わずに済んでいる。要所(と思われる場所)に湯たんぽと言うのかアンカと言うべきなのか、レンジでチンして温めるだけというお手軽なモノを2種類使っているが、剥き出しで置いておけば直ぐに冷めてしまうのが難点だ。

いずれも昨年の冬にまとめ買いしたものであって、今年はもっと良いモノが出ているかも知れないし、あくまでも現状を記録しているだけなのであまり参考にはならないと思う。

    これが1種類目

シリカゲルの保温材をレンジでチンして外袋に入れる。チンして温まると、湿り気が出るのが不思議。

マメに温め直せるならば、こちらが使い易いかな。
カバーに入れたところはこんな感じ。シリカゲルだからガサガサ言うけど、形がフレキシブルにフィットするのがグーかな。猫1匹ならば大きさも充分。だけど直ぐに冷めるので、ホットカーペットで作ったこたつの中に入れて、乾燥防止に使っています。

私は近場のペットグッズ屋で買いましたが、ここでも買えます。
こちらは樹脂で出来ているので固いのが難点だけど、温かさの持続時間は長いようだから、野良猫ハウスにはこちらを使用していました。

固くて小さいせいか、うちのデカ猫たちは誰も乗ってくれません。でも使わないと勿体無いから、一応毎晩温めては置いてみています。もしかしたらぶーちゃんがこっそり前足だけでも乗せてくれているかも知れないし・・・。

持っている人は多いと思うけど、ここでも買えます。

2階は、アインとジーコが寒いといけないのでオイルヒーターを入れっ放し。お陰でパンは直ぐにカビが出るから買い置き出来ないし(冷凍保存したパンは食べたくないのだ)、私は暑くて仕方ない。

これから本格的な冬を迎えるにあたり、もっと本格的な湯たんぽも用意する事にした。形が使い易そうなので、これに決定。とりあえず3個買う。本当は8個位は欲しいが、湯を沸かして入れる手間と時間も考えて(もちろん支払いの事も考えて)断念した。チンするだけのタイプと併用すれば良い。

昔は足が冷えて眠れなかったので、私も湯たんぽや電気アンカ、電気毛布を使っていたけれど、今ではそんな事をしたら暑くて悶えてしまうだろう。更年期、暖房要らず。
カワムラさん

オレも悶えたい

Nov. 8, 2004

夜になり、ジーコが私とアインの間に割り込んで来て「にゃあ」と鳴いた。しっかりと腕枕してやる。呼吸が速くて泡立つような音を伴なうのに気づいたが、ジーコの向こう側で腕枕されているアインの「ゴロゴロ」の音が大きくて、ジーコの呼吸の音が掻き消されてしまう。自分のベッドからここまで動いて来たせいで、息が上がっているだけだと思いたい。貧血で酸欠なのだから、動かないようにさせたいが、ストレスを与えて興奮させたくないので好きにさせている。

毎晩「これまでか・・・」と思う瞬間があるが、その「時」は神様が決めてくれるだろう。私はまだまだこの子を失いたくはないと、神様には申し上げている。

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