モア

福々しい

Dec. 18, 2004

2004年12月18日 土曜日

朝、キッチンの北側の窓が結露していた。今年初めてではないだろうか。冷え込んだせいなのか、こうちゃんが風邪をひいた。喉が痛いと言う。そんな事を言うのを聞いたのは、一緒になって2度目だ。前回は阪神淡路大震災の前、インフルエンザに罹った時だ。最近は私には「疲れたなあ」と言うようになったが、かつてはそれすら言わなかった。サイボーグのようだったけれど、次第に人間らしくなって来た。

そんな事を言っている場合じゃない。こうちゃんがダウンしたら大変なのだ。プロポリスの濃い目のものを飲ませる。コロイダルシルバーのハイポテンシャル液も自発的に飲んでいた。「アイオニックシルバーより、むしろ無味無臭だな」との感想である。そうなのだ、高濃度で色は濃いが、味はない。

私も頭痛が酷くて、何をするのも辛い。食べるものはしっかり食べているのだが、またしても頭の中に小人がいて、半鐘を鳴らしている。うるさいよ、棲み付いていても構わないから静かにして欲しい。

しかし二人の不調は、単に寒かったせいではないかも知れない。もはや疲労困憊しているのだ。昨夜、午前3時過ぎに、疲れきって行き倒れようとしていた時だった。ベッド脇のマットレス(アインやジーコのベッドの乗り降り用のステップ代わりにしている)に膝をついてジーコを撫ででいたら、膝が冷たい。「まさか・・・」と思って見ると、Gパンの膝がぐっしょり濡れていた。

良く見るとベッドに敷いたアクリルのマイヤー毛布も、その下の綿毛布も濡れているし、床の絨毯も濡れている。ティッシュで吸い取り、臭いを嗅ぐ。臭い。やられた、ゴマ様のオシッコだ。大量にしてあった。一日我慢して溜め込んでいたのだろう。何時の間にしたのか気づかなかった。先日もベッドの上でされたのでゴマの動向には気をつけていたのに、流石天才ゴマちゃんは私達の裏をかくのが得意だ。

ベッドの上のジーコをケージの中のベッドに移し、アインはコンテナキャリーの中の毛布の上にそっと移す。そしてベッドに掛けたり敷いたりしているものを全てひっぺがした。被害に遭ったものを、しばらく熱湯を掛けて濯ぐ。臭いを取るには、熱湯が一番だ。その後、洗濯。8キロタイプの洗濯機でも一度では無理で、2度に分けて洗濯。

マットレスと絨毯は水拭きした後にバイオ脱臭剤を掛けて、マットレスだけは部屋の外に出しておく。二人とも疲れているので、泣きたい気分で作業した。「ゴマちゃん、さぞかし満足だろうね?」とイヤミを言ってみるが、それ以上は怒る気にはなれない。ゴマにも色々と考えるところがあったのだろう。

このところ、毎日PCのモニターの上を占領して私とは密着度が高かったものだから安心していたけれど、同時にジーコやアインの容態も悪くて手を掛けざるを得なかったので、何かしら妬みを感じるところもあったかも知れない。どの子も自分こそが独占していたいのだ。しかもゴマは、ほんの少しの間でも離れたがらない。完全ストーカー状態なのだ。ジャムはパパのストーカーだし。

そしてゴマは「ママ、そろそろこの毛布は洗濯しないと駄目よ」と言ってくれていたのかも知れない。有り難うね、ゴマちゃん。あんたはいつも良く気がつく子だね。最近忙しくて、なかなか大物の洗濯が出来ずにいたのを、ちゃんと気づいていたんだね。

だけど全ての作業を終えた時には、日の出の時間になっていた。
・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・
どこへも出掛けない一日だったけれど、その割にはしんどかったな。午後は電話の嵐。世間に疎い私に色々と有益な情報を提供して下さる方あり、多謝。色々な情勢を知るにつけ、何かに惑わされないで自分のスタンスをしっかり持とうと決意を新たにする。猫好きはみんなキチガイだと十把一絡げで言われても仕方ないような、そういうバランスを欠いた「活動」や「主張」であってはならない。一生懸命になればなる程一般世間(敢えて言うなら「猫嫌い」)との温度差が増すようでは、永久に私たち猫好きは本物の市民権は得られないだろう。

エサやりも避妊も保護も相談も支援も、これは自分の心の為にする事なのだ。だから見返りを求めない。たとえ人知れず苦しい事は多くとも、楽しんで努力出来ればそれで良い。目先の金や他人から認められたい等と言う程度のモチベーションでは、私の場合はこんな苦しい事は続かないのを知っている。自分の中から自然発露的に湧いて来る、先ず自分自身に向けた自己表現・自己主張なのだ。カッコ良く言えばね。

しかし全くカッコ良くなど無いどころか一番厄介な敵は「自分」だという事を、私は厭と言う程惨めな敗北感と共に味わって来た。そういうところに留まりたくないからこそ、こんな歳になっても努力し続けるしかないのだ。怠け心と闘い、言いたい事を飲み込み(これでも実は7割は飲み込んでいるのだ)、自分を満足させてやる事が一番難しい。私にとって自分が一番面倒臭い敵なんだ。そんな自分と比べたら他人は何と慈悲深く思いやりに溢れ、優しく親切なのだろうと思う。これは皮肉じゃなくてね。

リマ

得意の舐め技

Dec. 18, 2004
ジーコには、暫く休んでいたコロイダルシルバーのハイポテンシャルを加えて強制給餌する。プロポリスもダイジェストエイド(消化酵素)も、タンポポ茶もシャンピニオンエキスも少しずつ毎日続けている。しかしやはり栄養を口から摂る事が最大の課題なのだと思う。人間も動物も、食べなければ駄目だ。食べられないという事は、基礎的なものが狂う。そして全てにネガティブになると感じる。

これでまた一息つけると良いのだが・・・。

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ

月別INDEX 「猫雑記」INDEX HOME
inserted by FC2 system