《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ジャム

うつむく理由

Jan. 17, 2005
2005年1月17日 月曜日
明け方の寒い事。PCに向かっていると、足元がスウスウする。隙間風が入る訳でもないのに、やはり部屋の下の方は温度が低いのだ。一日中オイルヒーターがついていて、私が室内では半袖で過ごしている事を目撃している人は多いが、うながち更年期で頭だけ熱いのとも違うようだ。

だから猫も私も、暑くなると本能的に床に下りて寝るのだろう。ベッドや棚の上に居場所が選択肢としてあれば良いけれど、床にしか猫ベッドがない家は気をつけた方が良いと思った。床に近い所は寒いから。

野良猫に比べれば室内に居るというだけでもマシだが、寒さは確実に猫の状態に影響がある。あるものは風邪のウィルスが活動し始め、あるものは膀胱炎の治りを遅らせるだろう。ストレスでもあるだろうから、免疫力を低下させる。これを「過保護」だと言う人もいるだろうが、私は過保護にしてやりたい。それが私の思う「飼う」という亊だから。

その寒い明け方に、滝沢さんの保護した「コトラちゃん」のSOSを立ち上げた。

彼女から聞いていたのだが、実際に写真を見て驚いた。既に手術して貰い綺麗に縫合されていても、かなり悲惨な状態なのが解かる。

目の周囲には傷がなく、眼球だけが2つとも潰されていたそうだ。目尻から耳に向かって一直線に切られ、そのままUターンして額を横切るように切られていた。その切り口から、皮を剥いで頭蓋骨が剥き出しになっていたと言う。片方の耳も、半分切り取られていた。

そこまでの怪我をした猫を、私はまだ直接触った事がない。今では「金団」と名を変えて、さっちゃんとカズマサ君という両親の元で幸せに暮らしているキンタロウも、保護当初の頭部の損傷は酷かった。

しかし皮を剥ぐような残虐な事まではされていなかった。それでも砕けた耳骨から腐った頭蓋骨の一部を削り取るのに、大変危険な手術をしたのだ。思い出すと、あの頃のキンタロウが不憫になる。キンタロウがそういう怪我をして保護されてから、もう直ぐ1年が経過しようとしている。あれだって交通事故なんかじゃ有り得ないだろう。今が幸せだから、もう辛い時期は思い出したくはないけれど。



さて、コトラちゃんだ。

前日、私の募集に切り替えていたアンディが幸せなご縁を戴いたのと、滝沢さんともじっくり電話で話した結果、次のSOSに取り掛かる事にした。



虐待に遭った猫は多い。

マルコもそうだろう。



犯人は当然憎い。しかし避妊せず、産まれたら捨てる飼い主はもっと罪が重い。

猫が好きだと言う人たちは、もう一度、自分には何が出来るかを考えてみて欲しい。

全ての人が保護をしたり里親になる事は無理だ。ある人は、頑張っている人のサポーターにはなれると考え実行する。

それも無理な人は、ポスターを貼る、搬送ボランティアをする等のやり方が幾らでもある。



涙が止まりません・・・というメッセージは要らない。

そして既に手の及ばない事に対する哀れみの気持ちも、そろそろ生きて救いを求めているたくさんの命に対するものへと切り替えては如何かと思う。



そういうメッセージを込めて、怒りと共にSOSを立ち上げさせて戴いた。

滝沢さんは固辞したけれど、《猫の手倶楽部》から治療費は支援を決めた。サポーターの方々は、納得して下さると思う。

寝不足なんだから眠れば良いのに、こうちゃんはゴルフ米ツアー開幕戦なんか観ている。

丸山茂樹の、米ツアー4勝目がかかっていた試合だ。

残念ながら優勝は逃がし3位タイで終わったものの、3日目にはホールインワンなんかやったし、酷い崩れ方はしないし、今年は何勝かしそうだ。



この米ツアー開幕戦「ソニー・オープン・イン・ハワイ」(注1)では、戸張捷(とばり しょう)が中継を担当していた。いつもは解説で出て来る氏が、アナウンサーなしで・・・と言うよりもアナウンサー役を務めていた。これがとても的確で良かった。

以前は、「誰よ、この人?」と思うような、訳知りのちょっと傲慢にも聞こえる解説を聞いてあまり心地良く思っていなかったのだが、声は良いし滑舌も良いし、確かに的確なコメントをするのは事実だった。

トーナメント・プロデューサーとしての実績も多いらしいし、アマチュアでは学生時代からかなり上位にランクされた経歴もある事を最近知った。



そしてここ数日、不勉強で言葉を知らないスポーツアナウンサーよりも遥かに情報量が多くて言語も頭脳も明晰な中継ぶりを聞いていたら、恐れ入りました、今後は贔屓にさせて戴きます・・・・という気分になった。

この人のアナウンスに、青木功の解説という組み合わせで聞きたいとこうちゃんも言う。



青木の解説だと、パットの瞬間に「あ、短い」等と預言者のような事を言うから面白いし、それがまたきちんと当たるのだ。

予言でも何でもなく、知り尽くした人間だからこそ言える事なのだろうが。





言葉で仕事をするのは難しい。

話言葉も、書き言葉も。しかし時間をかけて推敲する余地のある書き言葉であれば、まだ私達素人でも幾分救われるかも知れない。

公開しているものを書く以上は、日々少しずつでも進化・成長するようでありたいと思う。

今更外国語の習得にチャレンジする気力も時間もないので、せめて頑張ろう、日本語で。

ジーコは、薬を飲ませ終わると、人間のベッドと地続きの高さに設置している大型キャリーに逃げ込む。そこには、出窓から移動して隠れているマルコが入っている事が多い。同じ状態で2つ並べてあるのに、不思議と片方が人気だ。

マルコはその中から、近づくものにパンチを繰り出す。アインがその手前の枕で寝たいのに、アインの尻尾の動きを、垂れ幕(バスタオルをキャリーに掛けてある)の向こうから察知してパンチ。アインは鳴いて逃げ惑う。

垂れ幕は馬鹿マルコによってみるみるグシャグシャにされてしまうので、時々私が直してやろうとすると、その私にもパンチをする。近づくものは、とりあえず本能的にパンチしてしまうようだ。



そんなマルコだが、自分が入っているところにジーコが入ろうとしても平気だ。

ジーコも、マルコの事はあまり気にならないらしく、ズンズンと入って行く。2匹で収まっている事が多くなった。弱虫のオス同士で、意気投合したのかも知れない。

しかし、マルコがキャリーの垂れ幕の向こうに居る事に気付いたジャムは、当然の如く監視体制に入る。キャリーのまん前に陣取って見張る。そしてキャリーの上に乗り、中の様子を伺う。少しでも動きがあれば、ジャムからも垂れ幕越しにパンチが出る。マルコは尻込みしながらパンチを返す。そこで私が介入する繰り返し。



それにしてもジャムの執念深い事。サビ猫、賢いのは結構だが、いい加減しつこい。

マルコ

ボクかな?

Jan. 17, 2005
ジャム

そうよ、アンタよ

Jan. 17, 2005

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note


























































コトラちゃんSOS!
詳細は画像をクリック





























注1:
以前は「ハワイアン・オープン」と言った。

22年前に、ここで逆転イーグルで青木功が優勝し、日本人初の米オープンの勝者となったのだ。

因みに「逆転イーグル」であって、「楽天イーグルス」ではない。
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