リマ
笑う口元
Feb. 4, 2005 |
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2005年2月4日 金曜日
昼過ぎ、アンディは野村さんの手元に戻った。
夜、電話で様子を聞くと、アンディは予想していたよりもずっとコンディションが良くないという。
それは里親さんのケアのせいではなくて、手放されるという一点に於いてアンディ自身が感じたものによるのだろう。
野村さんを噛み、目を合わせないようにしているらしい。
きっと野村さんに対しては、素直にありのままを出しているのだろうと思う。
勝手に解釈してはいけないと思いながら、アンディは私に何を語らせたがっているのだろうと困惑しながら、私はアンディの気持ちを代弁しようとしてしまう。
「ボクは新しいお母さんをとても好きだったよ、ボクも好かれようと凄く努力したよ、ボクのどこがいけないの?」
アンディはそう言って拗ねているように思える。
そして里親さんも憔悴しきっていたという。
きっとこの2週間、とても頑張ったのだろうと思う。
アンディも里親さんも頑張った。そう感じる。それでも乗り越えられない何かがあるのだろう。
野村さんも私も、里親さんの事は少しもうらんでいない。綺麗事を言うのではなく、さぞかし苦しかっただろうと思うのだ。
アンディは「賢い」などという言葉では言い表しきれない、何か不思議な力を持っている事は確かだ。それを感じ取れる人であればある程、自分と対峙せざるを得なくなるはずだ。
ここ数日アンディの事をたくさん想っていたら、私もこうちゃんも言葉にはし難いある影響を受けている。
それは決して邪悪なものではない。
でも、精神的に或いは肉体的に弱っていると、それをしんどく感じる人はいるだろうと理解出来る。アンディはストレートに人の心に訴えかける力があるのだ。
いや、アンディに限らず、どの猫にもそういった神秘的な力があるのではないかとは思う。
それがどの程度のパワーまで研ぎ澄まされているのか、どこまで飼い主が受信体として感じ取れるか、そしてそれをどう解釈するか・・・そういう違いだけなのだろうと思う。
我が家のペリーという猫も、頭が良いと言ってしまうよりも、とても不思議なものを持っているように感じさせる。いつも無表情に人をじっと見つめているのだが、ドキッとする事が多い。
私達は忙しいから、なかなかじっとしたままでゆっくりと付き合えない。
次の行動をとると、予め動きを察知していて先回りしている。こちらが気づいた時にはもうそこにいて、こちらをじっと見ている。用事を済ませて2階に戻ろうとすると、階段の上り口にある本棚の上に先回りしていて、そこでじっと見据えている。
それが甘える風でもなく、いつも同じ表情のまま非常に静かに音もなく声もなく行われるものだから、猫というものの神秘性を苦手とする人には、きっと恐がられるのではないかと思う。
ペリーが少しも恐い猫でない事は、勿論私達は知っている。
しかし騙しの効かない、小手先で相手をしても駄目な、なかなか難しい猫である事は確かだ。
それ故に、私はペリーが特別に愛しい。
ペリーは里親募集の掲載依頼を受けた時点で、お節介にも「貰い手がなかった時には私が引き取ります」とメールしていた。
きっとペリーの不思議なチカラに、私はもう取り込まれていたのだと思う。
でも特別な猫は、ペリーに限らない。
ルスとリマも、カワムラさんも、テトも、18匹全部の名前を列記するのも大変だからやめるが、へこたれマルコですら、ケージの中で振り返りながら私に対してオーラを発していた。
みんな自分こそが「特別な1匹」になりたいと思っているのではないだろうか。
そのオーラがどれだけ出せるか、それがどれだけ私達の心に響くか、その違いだけなのだろうと思う。
アンディには、暫く休息と自分に起きた事への正しい理解が必要だと思う。
捨てられたんじゃない、アンディは大切に思われているんだ・・・そう理解する為の時間が必要だろうと思う。
きっとひねくれたりしないで、人の心の良い部分を理解してくれると信じている。
私と長年の信頼関係のある何人かの人達が、アンディを引き取りたいと仰って下さっている。
嬉しくて、そして救われる想いがある。
感謝しています。時間を戴きながら、私も野村さんも前向きに考えて行こうと思います。
世の中には、アンディよりもっと緊急性の高いSOSがたくさんある。
なのにアンディの事がこれだけ気になるのは、アンディを通して私達は自分の心と向き合う事をさせられているせいかも知れない。
たくさんの事を考えさせてくれたアンディ。
君が幸せを感じられるよう、みんな心を砕いているよ。愛されているって事を、君のチカラで感じ取ってね。そして君はどうしたいのか、野村さんに素直に伝えなさいね。 |
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意外と直ぐに実践してくれる人が多いみたいなので、調子に乗ってうちの手抜き料理のレシピ第3弾。
なんだか手抜きばかり披露して恥を晒しているような気もするけれど、今更エエカッコしても仕方ないので、少しでも手抜きのお手伝いが出来れば良しとしよう。
調味料の加減などは、自分の好みで勝手にすれば良い。例えば私はキンピラに砂糖は使わない。醤油と酒、みりん少々で炒める。そして細切りにするので、歯応えを残す為にも煮込まない。でも好きに作れば良いのだ。自分が食べたいと思う味に、勝手に。あくまでも思いつきのきっかけにして欲しい。
ロール肉じゃが
1.じゃが芋は太目(3センチ角位)の拍子木切り。
2.豚肉の薄切りでクルクルと巻く。
3.フライパンに、巻き終わりを下にして並べて焼く。
4.巻き終わりがしっかりくっ付いて焼けたら、
5.タレ(醤油・みりん・出し汁をそれぞれ同量)をヒタヒタになる位に注いで煮込む。
6.じゃが芋が柔らかくなり、味がしみたら出来上がり。
コツはあまり煮込んでいる時にいじらない事。要するに肉じゃがの変形なのだが、皿に盛り付けるとご馳走に見える。煮込む最後に冷凍インゲンでも入れれば彩りも綺麗。
尚、じゃが芋の皮を剥いたり切ったりするのが面倒ならば、冷凍のフライドポテト用のじゃが芋を巻いても良い。その時は煮えるのが早いので、調理時間と出し汁の濃さを調整する事。
チクワとエノキの唐揚げ
1.チクワは1本をナナメ半分に切る。
2.エノキはいしづきを切り落とし、長いままチクワの穴に入るだけ突っ込む。エノキが飛び出していてOK。
3.市販の唐揚げ粉をしっかりと全体にまぶす。
4.高温の油でエノキがカラリとするように揚げる。
5.レモンを絞って食べる。
これは酒の肴。エノキの量が少ないと、チクワの穴に揚げ油が入り込んで油っこくなるので、ギュウギュウに詰めると良い。人参の千切りでも良いが、エノキの方が手間が省ける。
ニラの肉団子汁
1.鶏の挽き肉に塩・片栗粉少々を加えてよく練り、ニラのみじん切りを加えて更に混ぜる。
2.大根の薄いイチョウ切りを出し汁で煮る。
3.大根に火が通ったら、1の練った肉をスプーンで一口ずつにして落とす。
4.アクが出たらすくい、豆腐を一口大に切って入れる。
5.味噌を溶き入れ味噌汁に仕立てる。
6.吸い口に青ネギでも散らす。しかし、そんなものは無くても良い。
人参やサトイモなど入れても良いが、色々な野菜の皮を剥くのは面倒臭いし、ニラの風味を味わうには大根と豆腐程度でシンプルに仕上げた方が美味い。 |
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テト
チビだけどモコモコ
Feb. 4, 2005 |
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テレビなんか映画とNHKの情報番組以外は殆ど見ないのだが、景気づけにつけている事が多い。
座って画面を見ている暇はないので、背中越しに音を聞いているだけなのだが。
仕事に集中している時はCMの騒音も気にならないのに、調子が上がらずに迷い悩みながら文章を書いていると、途端にうるさく感じる。
「ネットで探せるエイブル♪」などと下手糞な歌が背中で流れる度、振り返りはしないが「やかましいっ!」と怒鳴ってしまう。
振り返りなどするものか。
何かを求めて振り返っても、そこにはただ風が吹いているだけ・・・ではなくて、振り返ったところでTVは見えない構造なのだ。
そもそもああいう感じの稚拙な歌い手を私は好かないのだが、好きな人は多いらしい。
ジェネレーションギャップを感じる。
上手いとされている歌手も、ちっとも上手くないと思う事がある。ヘロヘロしたファルセットを多用する男の歌い方には、虫酸が走る。でも、好きな人達がたくさんいる事も知っているから矢鱈な事は言えない。
人の好みはそれぞれだ。
エイブルのCMだって、好評だったからこそミュージシャンとの契約期間が切れても、音楽の権利を持つエイブルは無人となった映像だけでも流して放映を続けているらしい。
私には雑音でも、感覚に合う人たちがいる事、そしてその好みまでを否定してはいけない。
私が上手いと感じる日本人男性歌手は、先ずは桑田圭佑。
自在だし、先ずあの声帯の太い感じの粘っこい声が良い。しかしサザンが好きということとはまた違うので、CDなど一枚も持っていない。
そして若い頃の北島三郎。
これは突き抜けていてスカッとする。サブちゃんが好きなのではないので、これまたCDも買わない。
日本人ミュージシャンのCDを買った事があるのは、何と「芸能山城組」と「明和電機」だけだと気づいた。
どちらもミュージシャンと呼ぶかどうかは別として。
でもコメディアンでもダンサーでもアクターでもない、やっぱり音楽CDを出しているからにはミュージシャンで良いのだ。
ああ、やかましい、今夜もエイブルのCMがやたらと多い。
それならばテレビを消せってか。
はい、仰せの通りです。 |
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