《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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モア

チョイチョイ

Feb. 26, 2005
2005年2月26日 土曜日

朝、足の指の痛みが大分マシになっているのに気づいた。

抗生剤を使わなくても、シルバーが効いたと感じた。その代わり、かなりの量を飲んだけれど。

これなら、わざわざ医者にリスクの高い抗生剤を処方して貰う事はないだろうと判断し、引き続きシルバーと消毒、そして爪のケアで持ち応えられるだろう。



痛いところがなければ、もうこっちもものだ。

溜まっていた案件をどんどん片付けよう。

交通事故に遭った猫を保護してくれている中国からの留学生への支援を決め、具体的な段取りの相談に入る。

幸い、とても真摯な人で、気持ち良く支援出来ると思う。

返済すると言ってくれているが、他の色んな人たちにも返しては貰っていないのだから、この人だけに返して戴こうとは思わない。



支援というものは難しいとつくづく感じる。

どこまですべきか、今回は単発の支援で済むだろうが、継続的に支援が必要な人たちというのも現実にはたくさん存在していて、それに対して私のような個人がどこまで手を出して良いのか・・・。

後々になって、手助けした事を悔やむ事が多いのも事実だから。



それは感謝されない事があるとか、恩を仇で返される事が多いだとかの低い次元の話ではない。

個人が自分のスタンスをきちんと決め、破綻しない人生を築き上げてその中で保護や地域猫活動を続けて行くバランスをとる為の、自分で考えて「線引き」をしなければならない局面やタイミングを狂わせる事になりかねないという、極めて重い責任が私にも生じると自覚したからだ。



私自身にも身に覚えがある。

どこかで自分を立て直さなければならないような、最悪の状態というものが過去に何度かあった。

その時にエネルギーの源となったのは、他人の手助けではない。むしろ誰もアテに出来ないのだ、自分しか頼るものはない・・・と気づいて、一人でやり遂げる覚悟をせざるを得ない時にしか、人は自分の軌道を修正出来ないのだと思う。

誰かが手を差し伸べては、或いは誰かに甘える事が出来るうちは、本気で自分の人生を変えようとする死に物狂いの努力は出来ない。



頑張るのは結構な事だが、身の丈に合わない頑張り方をしようとしても、それは悲惨だ。むしろ他人に迷惑を掛ける結果となる事が多い。

ある人たちはそれが平気でも、私は自分のやり方としてはそれは好まない。

私とて多少は人よりも努力する覚悟でいるけれど、努力だけでは適わない事もある。その領域に手を出そうとするのは、身の程知らずというものだ。



常に人の助けを必要としながら、助けられて当たり前と考え入る人たちも知っている。

そういう感覚の麻痺した活動家になって欲しくないので、私は今関わっている若者たちに対しては、敢えて厳しく接する事にしている。

嫌な事も言わなければならないし、言われた側も辛いだろうと思うけれど、それは私の「責任」と「愛情」だと思って戴きたい。



そうは思えない人たちがどんどん離れて行くのも現実だけれど、返せない「負い目」がある場合には、必ずと言って良い程「批判」と「中傷」を伴なうのも面白い事実だ。

その心理も良く解かるので、それに対しては寛容でありたい。難しいけどね。



そして残念な事に、這い上がろうとはしていない人たち、つまり常に不幸でいたい人たちというのもちゃんと存在している事も解かって来た。

問題解決に手を貸してはいけないのだ。彼女たちは、解決を望んでいるのではない。問題や不幸が常に存在していてこそ、彼女たちのレゾン・デートルはあり得るのだから。



私はそんなのは真っ平だ。健全でありたい。経済的にも精神的にも。

肉体はかなりガタがきているけれど、それでも人よりは寝ずにいても平気だし。

足の指も痛くなくなったし。

さて、本日の本題。

ロシアンブルーの「アンディ」の報告をしたいと思う。

彼が野村さんの手元に戻って約20日余りが経過した。

この度、正式に野村さんがアンディを我が子として引き取る決断をしてくれた。その間には、様々な葛藤があったかと推察する。野村さんは、アンディのSOSを受けた時から、こんなにも良い猫だもの、是非良い環境のご家庭に里子に出してやらなければ・・・と考えていた。



野村さんはご自身の強い意志と美意識から、決して自分の苦労や苦悩に関しては多くを語りはしないものの、常識で推し量れば、どれだけのものを抱えて日々努力を積み重ねているのかは私にも解かるつもりだ。

飼い猫だけで16匹、現在苦労して保護した大人猫(ハンディあり)が3匹いる。



「野村さんは強いから」、「野村さんはきちんとしているから」、「野村さんは里子出しの経験が豊富だから」・・・そういう事だけで片付けてしまう人が多いと思うが、野村さんが決して他人に依存せず、その裏にどれだけ血の滲むような努力をが隠されているのかを、ここでバラしたら失礼かな。



だけど、颯爽と結果だけを淡々と出して見せている野村さんも、切れば血の出る生身の人間である事を知るべきだ。

彼女に依存する人たちは(具体的な事は何も聞いてはいないが、そういう人たちが多い事は推して知るべしである)、もっと自分で努力する余地が幾らでもあると思う。



彼女の強さは、自分で責任がとれる、且つ誰かをアテにしない活動であるべく、自分でバランスをとり、ブレーキも掛けられるという強さだ。

それがどういう苦しさを伴なうのか、私は知っているつもりだ。繰り返しになるが、それはただの憐憫では成し得ない、もっと明確なビジョンと、それを実現する為の人生設計とその継続力の上にしか成り立たないものだ。



これは、野村さんと私のお互いが独自に行き着いたところで偶然共感出来た事であり、それぞれの苦しい行程で支え合って来たものではない。

誰とも苦悩や孤独は分け合えない。しかし苦労の末乗り越えた時、そこにその人が居た・・・という驚きと喜びは、期待していなかっただけに大きい。



幾度かの不幸な行き違いがあって、今月の頭にアンディは野村さんの家に戻っていたのだが、当初アンディは野村さんと目を合わせないようにしていたと言う。

アンディは何を思っていたのだろう。

私も、そしてこの件に心を砕いてくれていた人たちも、皆同様にアンディの気持ちを推し量ろうとしていた。直接触れる事の出来ないアンディに向かって、皆が問い掛けていた。「アンディはどうしたいの?」



人間が勝手な自己投影から、アンディを勝手に解釈しようとする事だけは避けたいと思った。

哀れみではなく、アンディの自然な欲求を汲み取りたいと思っていた。ある者のイメージの中には「ボクを試すな」というメッセージを感じたと言う。またある者の心には「もう殆ど解かっている」と浮かんだ。



残念ながら、私にはその具体的なイメージが訪れなかった。

でもアンディにメッセージを送り続けていたつもりだ。「アンディがどうしたいのかを、野村さんにちゃんと伝えなさい。その時には、チョイチョイと足で野村さんをノックしなさい」そう話し掛けていた。会った事の無いアンディに。



そして、その日は訪れた。ある時、アンディは野村さんの膝に自分から乗って、小さな前脚で野村さんの胸を「トントン」と叩いた。そしてそのまま、胸に顔を埋めて眠ったと言う。

それがどういうメッセージであったのか・・・それはアンディと野村さんにしか解からない事だろう。



しかし今夜、野村さんと色々な話をした最後に、「ご報告が最後になってしまいましたが、アンディは私の手元に置く事にしました」という言葉を聞かされた。

その時の私の気持ちは、ちょっと言葉には出来ない。

敢えて一言だけ言うなら、アンディはちゃんと自分の気持ちを正直に伝えられて良かった・・・というところだろうか。



そしてある者のイメージに最近、「ボクのお母さん、いつも綺麗」というメッセージが浮かんだらしい。

その者は、自分でもアンディのお母さんになろうという覚悟があっただけに、「はいはい、すみませんね(笑)」と答えたと言う。

アンディめ、なかなか言うじゃん。私の胸にも顔を埋めてみたくないのか?




ここに至るまでに、多くの人たちからのご好意を戴いた。

少し時間を掛けてアンディの様子を見たいので、もう暫く結論はお待ち下さいと申し上げていた方々にも、心から感謝しています。

これから、お一人ずつにご報告と感謝の気持ちをメールさせて戴きますので、お待ち下さいませ。



先ずは、アンディを里子データへと移行しなくては。

テト

ニコニコ

Feb. 26, 2005
アイン、一昨日は大量に吐いたが、こうちゃん曰く「カズエちゃんが具合悪いと、アインちゃんもシンクロするんだよな」・・・それは困る。

私が元気でいなければ。今日は吐かず、2時間毎に目覚めては「あい〜ん!」と雄叫びをあげている。

志村けんか、アンタは?


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