《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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マルコ

ちょっと強気

Apr. 7, 2005
2005年4月7日 木曜日

昨日のジャムの写真を見て、首に赤いウィンナソーセージが巻きついていると思った方・・・やっぱりいました?え〜ん、私の結び方が悪いのかなあ・・・あれは綿入れの首輪と言うか、首巻きです。

親戚のげこちんのお母さんが心を込めて作ってくれました。



真似して私も作りたいので、教えて戴こうと思ったら、見本で作って下さったものです。

でも悲しい事に、見ても解かりませんでした。筒に縫って後から綿を入れるのか、綿を巻き込んでから縫うものなのか、そして端の処理はどうするものなのか・・・



そんな事を夜中に野村さんと電話で話していたら、お手玉とか花嫁さんの丸ぐけの帯締めなどの作り方と一緒じゃないかしら?と言われて、そうそう、それよ!お手玉を作った事も無ければ、花嫁衣裳を着た事も無いけれど・・・と思った。

流石野村さん、着物も一人で着られるらしいし、和裁も出来るみたいだ。コンピュータから和裁まで・・・デキル人だとは思ったけれど、本当に何でも出来るんだな。

でも今は猫が一杯で、着物なんか着る暇ないよね。

昔の人は、自分で布団の打ち直しもしたし、お手玉も作った。

亡くなった祖母も、私の市松人形の着せ替え用の着物を縫ってくれたり、人形のお布団も作ってくれた。お手玉も作ってくれた。中表にした布団生地の上に広げた布団綿を包むのを、子供の頃に手伝わされた事もあった。それがつまり、布団の打ち直しだった。

母だって、やれば和裁が出来る。どうして私は何も出来ないのだろう・・・と今更思った。編み物は出来るけど(しかも手が速い)、製図が出来ない。パッチワークはしたけれど、もう根気と時間がない。布団にシッコされれば、粗大ゴミで捨ててしまった。だって打ち直した方が高くつくし、自分ではとても出来ない。イタズラな猫が一杯いて、どうやって布団の打ち直しなんかするスペースが取れる?

出来ない事へのエクスキューズが多いけど、これが老化というものかも知れない。だって本当に体力・気力の衰えを感じているんだもの。こうなる事は予測していなかった。予測はしていなかったけれど、漠然と「50になったら楽隠居」と考えていた。それも、たいした根拠なく「金ピカ(金に困らない)隠遁生活」略して「キントン生活」を夢見ていた。

50は目前だ。もう2年ちょっとしかない。キントン生活は無理そうだが、隠遁は出来るだろう。その気になれば。でも諦めが悪い性格だから、きっとモラトリアムして「60になったら・・・」等と言いそうだ。先の事は解からない。その時考えよう。「明日、タラで考えよう」・・・違うか。

「丸ぐけ帯締め」で思い出した。

「くけ縫い」・・・「まつり縫い」の事だよね。縫い目が表に見えないように、糸目の長い方を折り込んだ布の中に隠して、目に見える部分にはボチッとしか糸目が見えない縫い方。それだったら、出来るはず。

パッチワークをしていた頃も「くけ縫い」は多用した。小学校の家庭科の授業でも教わった。ズボンの裾上げもそれでやっていたし、何だ、私も「くけ縫い」出来るじゃん。但し、相変わらず縁の処理は良く解からない。

昔はどこの家にも、「くけ台」というものがあった。布を引っ張って、縫い易くする為の道具だ。うちにも有ったけれど、今はもうないだろう。小学校の家庭科セットにも、本格的な木製のくけ台こそなかったものの、机にネジで留めるくけ台とかけはりは入っていた。原理は同じだ。

プロの職人は、足の指で布を挟んで、自分の指で布を引っ張りながら、もの凄いスピードで縫っていく人もいるようだ。TVで見ただけだが、いちいちくけ台など使って留め直していては、作業のテンポが落ちるのだろう。

その時見たのは男性の職人だったが、着物を着た昔の女性が、足を広げて足の指で布を挟む(力も要るだろう)などという真似は、少なくとも人目に触れる状態ではとても出来なかったのではないだろうか?いや、昔の女性はたしなみ深いから、人目につかずとも着物の裾を乱して足おっぴろげて縫い物はしないかも知れない。

私の子供時代でも、指ぬきを使った運針も家庭科で習ったはずだ。母も祖母も、自分たちがどれだけ運針をさせられたか、自慢げに話してくれた。しかし私は熟達するほどに練習しないでも済む時代の子供だったから、結局いまだに運針が出来ない。運針が出来ないにしては、縫うのは速いと思う。

キイボード入力と一緒だ。正しい指の運びは知らないまま、練習しないまま、いい加減な指使いで数をこなして来てしまった。だから入力オペレータにはなれない。自分の原稿を打つのには支障ないスピードだが(入力・変換ミスはまた別問題である←威張るな、私)、所詮その道のプロには到底敵わない。

経理部員だった若い頃、電卓もブラインドタッチで凄く速く打てたけれど、これもデタラメな指使いだった。どうせだったらちゃんと正式なやり方を練習すれば良かったのに、どうしてもその気になれなかった。練習が嫌いでも、実技のボリュームをこなして月日が長くなれば熟練していくものだ。

そろそろ縫い物でも再開しようかな・・・と思う。そういうアナログな事をする心の余裕が必要だと思う。料理だけでは、栄養過多になって仕方ない。

そういう訳で、げこちんのお母さんにお願いしたという次第でした。マルコにもその「首巻き」着けてやりました。赤じやないので、ウィンナには見えないでしょ?

マルコ

ちょっと弱気

Apr. 7, 2005


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