《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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可愛い
黒いアインちゃん

May. 13, 2005
2005年5月13日 金曜日
今日は朝の8時前には出発したいので、いつもより早起きした。毎朝4時前には起きている我が家で、わざわざ早起きと言ったらそりゃあ普通の時間ではない。ちなみに今朝は、午前2時前には起きた。これではまるで魚河岸勤務か新聞の集配所だ。

兎に角、出掛ける前にやるべき事をやっておかないといけない。普通の猫家事だけでもたっぷり2時間、そしてほぼ半日メールチェック出来ないだろうから、急ぎの返信だけは済ませる。シャワーを浴びて朝ご飯も食べる。

にゃんにゃんと鳴き続けるゴマを置いて出掛けるのは辛い。シッコされても少しは後始末が楽なように、毛布の下には介護シーツを敷いて出掛けた。ごめんね、ゴマちゃん。なるべく早く帰って来るからね。

どのルートで行くかは、昨日のうちに決めていた。東北道に乗るまでのルートという事だ。今までだったら東名川崎インターから乗り、そのまま首都高を向島線へとグルリと走って行くのだが、これはいかにも遠回りに感じる。それに往きは良いけれど、帰りは合流に継ぐ合流であまりにも混雑する。時間が無駄だから、今回は環八から行き、外環道を使う事にした。

これが大正解。環八は混んでいたけれど流れていたし、外環道も極めて順調。東北道のパーキングエリアで休憩し、コーヒーが飲める位の時間の余裕があった。高速を下りてからの下道も頭に入っているので、約束の11時丁度に到着した。こうちゃんが「イノウさん並に、時間ピッタリに着いちゃったな」と笑う。

玄関前に車を停めていると、家の中からげこちゃんが出て来て迎えてくれた。げこちゃんとこうちゃんとは初対面だが、長い付き合いでもあるのでそのまま自然に会話が始まる。私は直ぐに昼の準備を開始し、こうちゃんは家の中を案内して貰ったり、猫たちとの交流に余念が無い。

昼のメニューは、お花見弁当に作った「ちりめんじゃこと葱とおかかのおにぎり」と「五目炒り豆腐」だ。どちらにも青葱をたっぷり。五目炒り豆腐は、人参と青葱、キクラゲと豆腐を炒め、味付けしたら卵を加えて更に炒り、最後に三つ葉を散らした。白いご飯で食べたい味だ。

今日のメインは、げことこうちゃんを引き合わせるのと、げこの実家のお母さんと、そのイトコであり私の祖母の姪でもあるナミちゃんと会う事だ。お母さんは色白で上品、そして穏やかな感じの綺麗な人だった。ナミちゃんは流石に私の祖母の姪だけあり、パワフルで面白い才気煥発な人だ。どちらも今年で84歳になると言う。

私はかなり小さい頃に、ナミちゃんとは何度か会っているはずだが、記憶にはない。但し、共通の話題は幾らでもあるので、懐かしく聞いていた。聞いていた・・・と言うのは、ナミちゃんがずっと話していたからだ。この歳の人にしては頭の回転が速く、ジョークも言う。耳が遠いという訳ではなく(多分)、声も大きい。全員、圧倒されて話を聞いていた。私など、かなりおとなしい方だと思えてきた。

げこのお母さんは、その昔にデパートのエレベーターガールをしていたという位だから、相当に美人だったのだろう。話し方、考え方に、育ちの良さが感じられる。人を悪く言わない、自分を決して高く見せない、人様には自分の苦労を見せない、ピキピキといちいち直対応しない・・・それはかつての日本女性が持っていた美徳だったのではないだろうか。

私に、猫の首巻きをたくさん作って来て下さった。ひとつひとつ丁寧な手縫いで、心が篭もっている。嬉しい。決して若くも無い娘(しかも女性としては、もの凄い自立度をしている仕事人でもある娘)を心配している気持ちは、実の娘よりも端で見ている私の方が良く解かるのではないかと思う。幾つになろうと親は子供が気掛かりで、子供は親の心配がうざったいものだ。

ナミちゃんは、亡き祖母によく似た感じだ。私の事は「オデコが(祖母に)そっくり」と言われた。やっぱりね、そう言われると思っていたんだ。そしてこうちゃんの事は、亡き伯父(戦死した、父の兄)と良く似ていると言う。なるほど、シンちゃん(伯父)は残されたアルバムの写真で見ても色白で洒落たやさおとこだったらしいから、タイプとしては似ているかも知れない。

戦死した伯父に会った事は勿論無い訳だが、岩石のような父とは、同じ兄弟でも全然違うタイプだったと誰もが言う。生きていたら、きっと素敵な伯父さんだっただろうに。と言っても、今現在生きていれば82歳だけど。20代で死んだ人は、永遠に歳をとらない。祖母や祖父は、息子の歳を毎年数えていたかも知れないが。

げこ家の猫たちとは、今回の訪問ですっかり仲良くなれたと思う。臆病シャルまで抱っこ出来た。私がキッチンで調理していると、ピョコタンピョコタンとやって来て、私を見上げて鳴いた。抱き上げても嫌がらず、そのまま抱いてリビングに行き、自慢して見せた。へっへっへ。

六花は、到着後間もなく、自ら近づいて来て膝に手を掛けてくれた。その後はもう抱き放題。こうちゃんにもうっとりと抱かれて、滞在中ずっと私達の傍か腕の中で寝ていた。「お持ち帰り」必至かと思ったけれど、その代わりにリマとマルコを寄越せと言われるのも必至だからな・・・。

帰る時間になり「また会おうね」と言いながら六花を撫でると、その目は「どうして帰っちゃうの?」と言っているように感じた。勝手な解釈だけどね。毛色や目の色は違っても、重量感といい抱かれる様子といい、亡きミュウとそっくりだ。こうちゃんも実物を見て、抱いて、同じように感動していた。

そして黒いアインちゃん。何故にアインという猫には珍しい名を、お互いに知らないところで偶然愛猫に付けただろうか。我が家の客好きアインとは違って、この黒いアインはお客に心を許す子ではないそうなのだが、こうちゃんには近づくし、私がトイレに行こうとして傍らを通ったら、寝惚けせいもあるかも知れないが、お母ちゃんと間違って「んるるるっ・・・」と鳴いて寝床から出て来た。「あっ、間違えた・・・」とバツが悪そうだったけれど、当然の事ながら私は鼻高々、げこは不思議がる。

今回は全員の写真が撮れたし、げこがいつ猫たちを残して死んでも、私達がちゃんと全員引き受けるから安心して成仏せよ。

繊細なシャル 逞しいおかん
無邪気な七歩 小さくて愛らしい日輪
パパとママ(そうか?)に撫でられて六花うっとり・・・げこ撮影分

ナミちゃんパワーに押されっ放しで、げことは殆ど話も出来ないで今回の訪問は終わったけれど、改めて話さなければならない程、心のあり方は食い違っていなはずだ。今後もし些細なすれ違いや、悪意ある他人の介入があったとしても、きちんと軌道修正出来る信頼関係・・・いや、関係というよりも個々が惑わされない信念を持っていると思う。遠縁の関係だからじゃなくて、それはその事実を知る以前に構築された強い信頼だもの。

忙しい仕事の間隙を縫っての再会になったけれど、お互いに年寄り孝行が出来たかな?この次は、またいつ会えるだろう。うちにも来られるといいね。

帰りも東北道から外環道へ出た。外環を下りてからは環八が渋滞していそうだったので、先の環七まで出てから246で戻った。これが大正解、環七はスイスイ走れ、246も瀬田の交差点付近が少し混んだだけで、正味3時間足らずで帰宅出来た。

12時間も留守にしていたので、流石にゴマのオシッコが心配だった。トイレにはゴマのオシッコ玉が無い。しかしベッドは濡れていない。げこに「着いたよ」と電話していると、どこからか臭う。どこなのか解からない。

しかし、夜が更けて寝ようとしたこうちゃんが、飛び起きて言った。「枕だ・・・」2つ重ねた枕、どちらもしっかり染み透っていた。充分溜めてから一気にしたんだね、ゴマちゃん。

泣く泣く洗濯。しかし枕は廃棄処分かも知れない。ま、こんなものでしょう。楽しんで来たんだから、これ位のツケは払わないといけないって事だろう。

他の猫たちは、天気もイマイチだったせいかずっと寝ていたようだ。予想していたよりも、どの部屋の猫トイレもそれ程には使われていない。お出掛けは天気の悪い日に限るね。

今夜も一緒に寝ようね、繊細で寂しがり屋のゴマちゃん。

凛々しいエド様

May. 13, 2005
愛しの六花

May. 13, 2005


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