《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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レン

色気アリ

May. 25, 2005
2005年5月25日 水曜日

う〜・・・今日こそ運転免許の更新だ。

わざわざ五十日を選んで行く私達。

五十日ならば、きっと営業マンは忙しくて更新に来ないだろうという読みである。またしても3時半頃起きて、家事を済ませてから午前6時に家を出る。免許証は持った。ぬかりはない。



そしてまたしても、近くのセブンイレブンでサンドイッチとペットボトルのお茶を買い込む。自分でおにぎりでも作ればもっと美味しいけれど、そんな元気がない。2時間の講習が待っていると思うだけで、「しおしおのパ〜」なのだから。

レジでくじを引いて下さいと言うので1枚引いたら、ペットボトルのお茶が当たった。こんな事だったら、買わなければ良かった。当たったのは「伊右衛門」だ。買ったのは「おーいお茶 濃い味」・・・こちらを飲んでしまうと、他のペットボトルのお茶ではちと物足りない。

そしてまたまた、二俣川の試験場に到着する前に食べきってしまった。到着する前どころの話じゃない。環状2号の途中、新横浜駅の少し先で食べ終えてしまった。だけど大丈夫、おやつも買ったんだ。ドーナツを。

駐車場に着いたら7時。車のフロントに日除けをして、しばし休憩する。1時間はたっぷり休めると思ったのに、7時半頃偵察に行ったこうちゃんが「もうみんな建物に入って並んでいる」と私を促すので、渋々と車を降りる。どのみち、今日やる事は全て「渋々」なのだが。



申請用紙を配る窓口に、既に長蛇の列が出来ている。

そこに並んだだけで、もうムカムカしてきた。申請用紙を貰って記入したら、今度は「証紙」を買う為に別の窓口に並ぶのだ。

違反者講習の更新手数料は3800円。二人で7600円分を購入。

それを貼ったら、次は視力検査だ。裸眼では、もうギリギリかも知れない。二人とも大分視力が落ちた。次回は眼鏡を作ろうかと話し合う。



こうちゃんは、前回の更新から今回までの3年間に違反はしていない。

最後の違反は、3年と9ヶ月前だ。しかし、所謂「軽微な違反」ではなく49キロオーバーの一発免停だったので、これまでと違い5年と40日が経過しないとこうした「違反者講習付き更新」となるのだと知った。

ちぇっ。



私の違反は、2年4ヶ月前だ。

よし、次の3年後の更新までに違反をしなければ、5年と40日をクリアしている。無事故無違反で3年間過ごしたら次は警察で更新出来るし、晴れて初のゴールド取得だ。

それはこうちゃんも同じだが。



仲が良いと、違反者講習まで一緒だよ、全く。

もう2度と違反はしないと決めた。今までだって、しようと思って違反した訳じゃないけど・・・。

講習会の教室では、自由席だったので、一番前の席をこうちゃんと隣り合わせで取る。講習が始まる前に、1枚だけパチリ。免許証受領の用紙に、先ず記名してから着席するよう指示されるので、写っている男性はその記名をしているところ。決して講師じゃありません。

いつも思う事だが、講習開始時刻に滑り込んで来るヤツが必ずいる。お前ら、今朝は何時に起きたんだ?!しかし後で知った事だが、今朝はJR横浜駅で信号機の故障によるダイヤの遅れがあり、17万人の足に影響があったらしい。まあ、そのせいで遅れたのだと思ってアゲル。

講師は、60代位のおじいちゃんだった。大変几帳面で、受講者が借りて返した鉛筆の向きが違っていると、1本1本直している。ついでにケースが机にきちんと直角に乗るよう、微調整も加えた。隣の席のこうちゃんに、「きっとA型だよ」と囁く。

講習内容は、私には面白かった。交通事故にまつわるデータと、道路交通法改正になった部分の説明が殆どだったのだが、あっと言う間に前半は終了。10分間の休憩を挟み、後半は20分ほど講義を聴いた後、最後に楽しい(別に楽しい内容じゃあり得ないけど、講師がそう言うのだもの・・・)映画を見る。

タイトルは『悲しみは消えない 〜飲酒運転の代償〜』・・・飲酒運転で人身事故を起こし、被害者は亡くなる。被害者家族と加害者家族のその後の地獄の日々をドラマに仕立てたものだ。

さだまさしの『償い』で映画はいきなり暗く始まる。お定まりの字余りの歌・・・過去にたった一度だけ悲しい過ちを犯した「ゆうちゃん」が、毎月給料日になると薄い給料袋を封も切らずに横丁の郵便局へ持ち込むという歌詞に合わせ、郵便局からどこかへ現金書留を送るイメージ映像・・・「つかみ」はバッチリだ。続く悲劇が充分に予想される。

歌詞の「一度だけ悲しい過ちを犯した・・・」という辺りで、本編の物語がスタートし、いきなり事故が起きる。飲酒運転で事故を起こした加害者には中年らしい貫禄が体型にも現れている永島敏行、その妻はもの凄く痩せた朝加真由美、他の出演者は名前を知らないが、みんなシリアスに大真面目に基本に忠実に演技している。まるで韓国ドラマを見るようだ。あ、ごめん、私は韓国ドラマは見た事なかった。噂に聞くだけだ。

加害者の永島敏行は、どこかの中小企業の技術主任で、大手自動車関連会社との契約が決まり、前祝いに部下二人と共に飲みに行く。飲みに行くと聞いた上司の部長も、一緒に飲んだ部下も別れ際に、家に電話した時には妻も、みな口を揃えて「運転しないでタクシーを使うように」と念を押す。

主人公は、かつて一度飲酒運転で人身事故を起こした前科があり、その時は示談で済んでいた。示談金も保険で賄えた。そのせいか、懲りていなかったのかも知れない。タクシー乗り場が混んでいたので、つい自分の車を運転してしまった。その挙げ句、赤信号に気づかず自転車の男性を轢いてしまったという設定。

今回は、被害者は脳挫傷で死亡、永島敏行演ずる加害者は実刑判決を受けて刑務所送り。示談金は対人保険の3千万円と家を売っても金額の半分にしかならず、退職金を前借りしようとした勤め先は解雇されてしまう。取引先との契約はキャンセルされて会社も損害を被り、妻が夫の勤め先の部長と一緒にお詫びに行った被害者の家では、未亡人の弟から罵声を浴びて追い帰される。

加害者の妻はご近所から「よく住んでいられるわね」と陰口を言われ、娘は学校で「人殺しの子供」と苛めに遭う。借金無心に行った実家では、寝たきりの母を支える年金暮らしの父に断られ、妻は思い余って自殺も考える。寝たきりの母が病床で涙を流すシーンもあり、脇役の人物描写がなかなかきめ細かい。

家は売り払い狭いアパート暮らし。妻は慣れないパートに出て、出所して来た夫(加害者)は日雇いの肉体労働に就き、娘は新聞配達、その弟は登校拒否、被害者の妻は内職、小さな息子は父親を失った哀しみを味わい続ける・・・何とも救いの無い物語、いや現実を見せ付けられる。

観ているうちにどんどん憂鬱になり、飲酒するしないに拘わらず車の運転なんかしないに越した事はないような気がして来る。どこが「最後に楽しい映画を観ましょう」だ。しかし傑作かも知れない。ゴールド免許の人は観る事の出来ない傑作『悲しみは消えない』・・・是非、違反者講習の人は楽しみにして更新に出掛けて欲しい。

法規に関する質問などぶつける時間の余裕はなかったのだが、色々と疑問に思う事もあり、本当は質問をしたかった。教習所の学科の時間にも、私は色々な質問をした。珍しいタイプだろうと思う。講師も親切で丁寧な人だったので、時間があれば質問したかった。

交差点での事故防止の話をしている時に、いきなり飛び出して来る人や自転車の様子を表現するのに「ビャーッ!と飛び出して来る」と何度も言う。それが「バーッ!」と「ビャーッ!」と「ベーッ!」の中間音で、とても日本語では表記出来ない。

こういうリアルな擬音を使う人が私は好きだ。ついでに言えば、直接話法で会話を再現するところも好きだな。そう感じる度に、隣のこうちゃんの顔を見る。こうちゃんは私が何を言いたいのかが解かるから、必死で笑いを堪えている。

おまけに、その講師は「いきなり飛び出して来る『バカ』がいるので」と言った。何度も言った。この言葉に、どれだけ溜飲が下がっただろう。穏やかな感じのおじいちゃん講師だったので、毒舌で「バカ」と言ったのではないのだろう。真面目に「バカ」と言っているのだ。それだけに余計に可笑しくて、またこうちゃんの顔を振り返ってしまう。こうちゃん、いちいち見るなと言いたげに、笑いを噛み殺している。

2時間の講習は、硬い椅子だけが苦痛だったけれど、意外と早く感じた。終わると、もう新しい免許が出来上がっていて(そりゃ2時間もあれば出来るだろう)、交付の窓口でどんどん名前を呼ばれて受領しておしまい。清々しい気分で外に出る。空気が乾燥していて、風が心地良い。やっと憂鬱な更新が終わった。もう厄介事は何も無い。次はゴールドだし。

気分が良いので、献血して行こうか?とこうちゃんに言ってみるが、ゴマが心配だから早く帰ろう・・・とこうちゃん。こうちゃんは私とは違い、全く献血マニアではないのだ。駄目じゃん、私の夫ともあろう男が。

帰宅するとちょうどお昼だった。ゴマが私達の顔を見るなり、トイレに入ってオシッコをした。我慢していたかのようだ。ゴマのオシッコが気掛かりで待っ直ぐ帰って来たのだが、やはり正解だったか。

ジャムまでつられて同時に別のトイレに入り、オシッコをしていた。マルコはそれまで寝ていたくせに、私達の顔を見るなり「何だよ〜どこ行ってたんだよ〜」と文句を言うかのように鳴き、しばし撫でてやるとバリバリとご飯を食べた。

私達も昼飯を済ませ、お茶を一服。やっぱり家が一番だねと年寄り臭い事を言ってみる。年寄りに限りなく近いけれどね。

それにしても「二俣川」は遠い。半日留守にしただけなのに、ほとんど日帰り旅行して来た気分だ。本当に横浜市内か?と思うけれど、「旭区」などまだまだ序の口なのだ。市内でも更に遠い「金沢区」だとか「栄区」なんて場所もあるのだから。横浜は広い。ま、出不精の私にとっては「港北区」だけでも広いし、「日吉」ですら充分に広いのだが。

テト

色気のかけらもない

May. 25, 2005
しかしやはり疲れた。

夜になると二人とも頭痛と肩凝りが酷くなり、早々と寝てしまった。早々と言っても、午前1時過ぎだけど。


たかが免許証の更新でどれだけ憂鬱だったか、そして終わったらどれだ肩の荷が降りたか、改めて実感した。

次はゴールドだ(くどい)


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