《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ゴマ

窓枠にて

Jul. 3, 2005
2005年7月3日 日曜日

除湿器をもう1台買う決意をするに至る長い言い訳
久し振りでエアコンなしの夜を過ごした。朝は窓を開けていると肌寒いくらいまで気温が下がった。日中もエアコン不要。しかし湿気は相当ある。

実は、除湿器をもう1台買おうかと考えている。現在、ウォークインクローゼットに1台、2階で毎日洗濯物を干している部屋に1台、そして冷風扇を兼ねたものがみーちゃん部屋に1台ある。今度は浴室にも欲しくなった。

浴室には窓があるけれど、換気扇が無い。換気扇くらい付ければ良いじゃないかと思われるかも知れないが、事はそう簡単ではないのだ。

換気というものは換気扇だけで強制的に出来るかといえば、やはり空気の出口だけではなく入口も必要なものだ。浴室の戸を開けておければそれも可能だが、猫たちが廊下から自由に出入りするようになってしまう。

猫が風呂場のひんやりした場所で寛ぐのは構わないが、風呂場の水滴を舐めて欲しくない。それに浴室を1階用のモノ乾し場にしているので、猫たちに洗濯物を落とさせない・登らせないようにしたい。兎に角、悪戯だけが趣味のような猫たちが何匹もいるのだから。

シャワーの後の水気を全て拭きとってしまえば良いのだろうけれど、毎度毎度そんな面倒な事は出来ない。

しかも浴室に干す洗濯物と言うのは、猫用の毛布やソファのカバー、シーツ類で大物だ。猫の居る部屋はいずれのカーテンもボロボロなのと同様に、洗濯物は乾き切る前に遊び道具にされてしまうだろう。

全室開放している飼い主さんたちには申し訳ないのだが、我が家は猫の居住スペースと部屋数が広い反面、猫立ち入り禁止の部屋が幾つかある。

猫砂やフード、捕獲器などを大量在庫している3畳の納戸、人間用の2つのトイレ、ミュウたちの遺骨が置いてある2階の1室(ミュウちゃん部屋でもあり、ここも納戸でもあるのだが)、そして浴室だ。

随分とたくさんあるとお思いだろうが、猫の為の部屋は1階の寝室、和室、リビングとダイニングと洗面所のある廊下、そして2階のダイニングキッチンと寝室兼仕事部屋・・・7部屋は開放しているのだから、猫をないがしろにしているとは思わない。

しかし入らせない部屋を作らない事には、家中のものが一切合財毛だらけになってしまうし、人間のトイレも毎日消毒しなければならない。これは苦肉の策なのだ。

まあ、部屋数が多いのが幸いして、こういう事が出来るのだと思うけれど、最初から全室を自由に使えた訳ではない。10年間は2階だけの狭いスペースでギュウギュウに暮らしていたものだから、今は開放されて比較的部屋数の多い家中を好きに使える事が夢のようだ。いいでしょ?但し、家はとてもとても古いけど。

ただでさえ広くて掃除するスペースが大きいのだから、猫立ち入り禁止区域も幾らか作らないともう大変過ぎて、一日中ハウスキーピングに明け暮れなければならなくなる。今ですら、それに近いものがあるのだから。

てな訳で、除湿器の安いのを探そうと思う。浴室には排水溝があるのだから、ドレーンホースで排水しっ放しも出来る。従ってタンクが小さい安いもので良いという事だ。

と長々と言い訳した挙げ句、また買い物か・・・どうかしているかな、私。でも世間ではボーナスシーズンで、色々と出費なさっていらっしゃる事と思う。ボーナスのない自由業の私達ではあるけれど、このシーズンに色々と必要なものは買わなくちゃね。

不思議な事に、我が家にはバターケースも無いし。もう買って明後日届くけど・・・。



朝、TNの討論番組で東条英機の孫にあたる女性が出ているのを見た。その発言は冷静さを保ち客観的、きちんと学んだ事実に基づいた意見を穏やかに且つ毅然と述べていて、考え方も均衡がとれているように感じた。

誤解のないように言っておくが、私は戦争や戦争責任者たちを擁護する立場のものではない。

孫の東条由布子さんもそんな事は言っていない。東条英機に戦争責任がなかったとも言っていないし、むしろ自国民を戦争に巻き込んだ事に対しては、7度生まれ変わっても償いきれないと東条が言っていた事も認めている。

しかし日本が戦争を開始するに至った経緯、そして所謂「東京裁判」がどういう性質のものであったのか、またマッカーサーがどう発言したか等、知らずにいる日本人が多いのは確かだろう。

多くの政治家やマスコミ関係者はもっと勉強して、上滑りな事を言わずに済むようであって欲しい。そして日本人が謙虚である事と誇り高くあるという事が決して矛盾しないのだとちゃんと実践して見せて欲しい。むろん私達一人一人がそうあるべきだ。

どういう事情があったかは別として、日本には戦争責任があった事は認めなければならないだろうと思う。但し、戦勝国にも戦争責任はあると思う。日本が大義名分では責任回避が出来ないのと同様に、原子爆弾を落としたアメリカは、それが戦争を終わらせる為だという大義名分を主張したところで、原爆を落とした責任なんか絶対に消えない。

私の伯父は中国で戦死したし、父も終戦の年の1月に志願して海軍に入った。父は無事に戻って来られたからこうして私も存在して居るのだが、誰がどう考えても戦争などない方が良いに決まっている。

大学生の時に、英語の購読の授業のテキストで"Bridge to the Sun"というノンフィクションを読まされた。邦題は『太陽にかける橋』という。日米開戦当時、駐米の外交官であった寺崎英成の妻、Gwen Terasakiの著書だ。

当時は翻訳されたものは絶版で、しっかり英語で読む以外手が無かった。原文で読むのが大変だからか、国会図書館に行って閲覧しコピーして来ていた学生もいたようだけれど、そっちの方が私には面倒だった。だからゆっくりではあるものの、ちゃんと辞書を引きながら全部読んだ。実際面白い内容だった。

そのずっと後になってから柳田国男が『マリコ』という作品を出しており、こちらは相当に有名だろうと思う。この作品のタイトルでもあり、暗号にも使われた「マリコ」というのは、グエン寺崎と寺崎英成の一人娘の名前だ。日本も戦争回避しようと必死だった事が、この"Bridge to the Sun"を読むと理解出来た。

今も戦争のさなかの国があり、何の罪も無い子供たちが死んでいる。そうした子供たちの為に何が出来るとは言えないけれど、そうした現実を知っておく事は自分の為に必要だと思う。今の自分がいかに恵まれた存在であるのかを再確認し、もっと自分に出来る事を頑張るためにも。

そんな事は知らなくても良いと思う人もいるだろうし、知った上で生きていたいと思う人間もいるという事だが。

カワムラさん

水を飲む

Jul. 3,2005


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